上
※作中に手話表現が出てきますが、作者は手話できません。いろいろ調べてみましたが活用形があんまり存在しないとか助詞系統がほぼないとか分からないことだらけです。また、割と方言的なのが多いみたいなので、間違いを見つけた場合は作中ローカルルールとして受け入れてくれるとありがたいです。
俺は、何になら一生懸命になれるのだろう。
大学生になるとそう考えることが多くなった。
今まで部活だって勉強だってそこそこ真面目にやってきた。一番は取れずとも平均を下回ることは珍しい、そんな立ち位置。
必死でなくても良かった。
それなりに楽しかった。それは間違いない。
でも、最近醒める瞬間がよく来る。
何かが足りない、が近いけどきっと違う。俺が欠けだと思っているのは瑕疵なんかじゃなくて、最初からその形だっただけ。そこに不満を抱こうが――いや、抱いたとしてもうどうすることもできない。
友達と遊ぶことが退屈と思ったことはないし、一人でゲームする時間も充実してる。
自己分析の結果は、たぶん創作物に毒され過ぎた。
TVドラマみたいな身を焦がすような思いが欲しい。
漫画みたいに一歩間違えば死が待っているような緊迫感が欲しい。
アニメらしい、寿命を縮めてでも何かを成したいという渇望が欲しい。
こういう、世界をつまらないと一時感じてしまうのは、世に言う漫画による悪影響に含むのだろうか? なんて考えてしまうくらいには現実が見えていると思う。
俺だって現実でそんなことが不可能、とまでは言わないけど現実的じゃないということくらい知っている。
こう考えてしまう時点で、ごくわずかな可能性がゼロになってしまうことを知っている。
きっと俺は、主人公が突飛なことをするのを邪魔する大衆でしかない。
主人公は俺みたいなやつを乗り越えて、そのごくわずかな可能性を掴み取るのだろう。掴み取れなかったとしても、自らの信ずる思いに殉じれるなら満足できるんじゃないか、って他人事みたいに考えてる。
俺は、既に自分を見限ってしまった。
諦めたまま日常を過ごしていた……はずだった。
「いや、そうは言っても見過ごせないんで」
そして今、ひょっとしたら人生で初めて運命的な出会いをしているかも知れない。
状況を確認。
黄昏時の公園で言い争い(片方が一方的に詰め寄っていただけ)の仲裁に入ってしまったところだ。
目の前には五さいくらいの男の子と、その母親らしき女性。後ろには気弱な雰囲気の高校生くらいの少女と、その飼い犬のゴールデンレトリーバー。
大型犬っていいなぁとベンチで不審がられない範囲で眺めていたら見逃せない状況になってしまった。
近くで聞いていたけど、男の子が犬に乗りたいとか非常識なことを言いだして無知な母親が息子の要求を通そうと無茶を言ってる。
少女は、必死に首を振るだけ。
最初は遠巻きに見ていたんだけど、流石にこれ以上傍観している訳にはいかなくなった。
誰か助けてやれよ。なんて、数秒前の自分に向けて自虐のように心の中で呟いた。
「貴方関係ないでしょ」
「もう関係しました」
母親の甲高い声にビビってしまったけど、覚悟を決めて言い返す。
声の大きさは一つの武器だ。有効な武器、自分が使う必要はないけど、対策を立てないといいように蹂躙されてしまう。
「と、その前に失礼」
その親子に背を向けて少女に振り返る。
両手の人差し指以外を握り、胸の前に持ってきて、伸ばした人差し指を両方とも内側に曲げる。
人差し指同士でお辞儀させるイメージ。
彼女は目を見開き、同じ仕種を返してきた。
ならどっちだ?
俺の疑問が形になるより早く、目の前の彼女がシュバババと手を動かしていく。
「ごめん。手話できる訳じゃないんだ。これだけ。声は聞こえる?」
手話なんてこの『こんにちは』以外全然分からない。
だからジェスチャーでできないと表現。
手のひらを両方とも彼女に向けて、それを中心と外側にすばやく往復させながら話しかける。
声を出せないっぽいのは気付いていたから誰か手話できる通りすがりのお人好しが出るのを待っていたけど、残念ながらいなかった。
せめて唇を読めるタイプでいてくれ。
明らかに落胆した顔をされたが、それをすぐに引っ込めて頷いてくれた。手話が分からなくても肯定と否定はジェスチャーが簡単。
そして、声が聞こえてくれた。考えていた中で一番良いパターン。
声が聞こえないんだったら伝える手段が乏しすぎて余計時間がかかる所だったけど、声を出せないだけだったらなんとかなる。この状況で彼女が伝えたいことくらいなら簡単に予測できる。
「良かった。ちょっと君の事情を想像しながらになる。あの男の子がそこのゴールデンに乗ろうとして、それを断ればいいんだよね」
はいといいえで応えられる質問。
不安そうにしながらも頷いてくれた。
「はい。お待たせ」
しゃがみ込んで男の子と目線をあわせる。何しでかすか分からなかったからずっと後ろの気配を疑っていたけど、この数秒は大人してくれた。
正直この母親とは話したくないけど、こっちの小さい子は別。まだ知らないだけなら普通の事だ。この子に非はない。
「はやく。乗りたい」
「ほら、早くどきなさいよ」
母親なら息子が間違ってたら止めろよ、と言いたいのを堪えて無視。
「ねぇ」
舗装されている道と地面の境目。そこに落ちてるちょっと大きめの石を拾い上げる。
予想通り石の下にはダンゴムシがいた。
ちょっと悪いな、と思いつつ、命に優先順位をつける。
風が吹けばとんでいきそうな軽い罪悪感に蓋をし、
ダンゴムシを道の上に乗せて持ってた石を叩きつけた。
「あっ」
男の子が声をあげる。
他二人は絶句していた。いや、声を出せない人に対しても絶句って言うのか知らないけど、思考が止まり、言うべき台詞が見当たらない状態にあった様子。
正直黙らせるためにやった側面もあるから成功。
乱暴なやり方しかできないことを悔やむけど、きっとすぐ霧散するはず。
「今俺はダンゴムシを潰した。なんで死んだか分かる?」
「お兄ちゃんが殺したから?」
「そうだよ。ダンゴムシは小さくて脆いから、ちょっと力を込めたくらいで簡単に死ぬ」
見たとこ小学生に上がる前の子に実演する内容かどうかちょっとだけ悩むけど、犬の命を背負わせるよりマシ。
体の大きさ的に体重15~20キログラムくらいかな。いや、生まれた直後、約3キログラムだったとしてもできれば試したくない。
「ワンちゃん好き?」
男の子に問いかける。
できればショックを受けてる女性陣が正気に返るまでに決着をつけたい。
「うん好き!」
「実は、ワンちゃんの身体って、人を乗せることができないの。そんなことしたら背骨が折れちゃう。あー。大怪我しちゃうって言えば分かる?」
「そうなの?」
「うん。君がこのワンちゃんに乗るってことは、この石で殴りかかるのと変わらないんだ。もちろん君はワンちゃんに石をぶつけたい訳じゃないよね」
「大丈夫だよ。ボク軽いし、ちゃんと手加減する」
うーん。
失敗って失敗するまで分かんないからなぁ。ここまで結構過激にしたんだけど、上手く伝えるのって難しい。
「(言葉は、伝える側に責任がある)」
小声で自分に言い聞かせる。
もちろん相手が聴く態度を維持している前提の話だ。そして、この子はその前提をちゃんと満たしてる。ちゃんとこっちの言葉に耳を傾けてくれている。
「キミが軽いかどうか、を決めるのはこのワンちゃん。それは分かる?」
「んー? うん!」
根は素直なんだろう。それに結構聡い。これで後は、絶対行動を阻止したいっていう周りの空気を読んで、自分がとんでもない発言してるって自覚してくれれば万事解決なんだけど、そう上手くはいかない。
欲望に目が眩んで周りが見えなくなる、その程度の事は大人になってからもよくあることだ。
「じゃあこの場で一番このワンちゃんに詳しい人って誰か分かる?」
「うーん?」
周りを見渡す。
そして俺の後ろの少女を指さした。
「おねーちゃん」
やっぱ賢い。
それともこの年くらいの子ってみんなこのくらい賢いんだろうか?
普段小さい子と関わる機会ないから全然分からない。いや、これが幸運なのか普通の事かはどうだって良い。俺の対応は間違ってなかった。
「じゃあ、キミが乗ったらワンちゃんが乗ったらどうなるか、このおねーちゃんに訊いてみよっか」
「おねーちゃん。ワンちゃんに乗ったらケガしちゃう? 虫さんみたいにつぶれちゃうの?」
俺に倣って男の子と目線を合わせ、首を縦に振った。
そして一瞬だけ俺にアイコンタクトして、ロープ取り出して男の子に渡す。そして片方をゴールデンに加えさせた。
「えー。犬って背中に誰かを乗せるのは苦手だけど、咥えた物を引っ張ることは好きだし得意なんだ。良かったら引っ張り合いっこで遊んであげてだって」
合ってろ。
少女がこっち見て頷いた。ヨシ。
その後、ひとしきり犬と遊ぶことができた男の子を見送り(母親は俺が虫を殺して以降一切喋らなかった。危険人物判定されたっぽい)、二人で安堵のため息を吐く。
「あー。災難だったね」
改めてゴールデンを連れた少女を見る。
肩にかかる程度に髪をおろしていて、全体的に大人しめな印象。声が出せないという特性と相まって儚げな雰囲気を感じる。
背は150cmくらいかな。幼い顔立ちで、白系のTシャツに薄手のピンク色した上着。青紫色の花の刺繍がワンポイントとして小さな主張をしていた。下は膝くらいの高さの紺色スカート。
目を合わせると、少女は左手の肘から先を水平にして指先を右側に持って行き、右手でチョップと逆の動作をした。
なんだ? スペシウム光線?
「あ!? えっと、あれだ。『ありがとう』?」
俺の中の微かな記憶が、この動作は『ありがとう』の手話だと言ってる。手話とか小学校の頃ちらっとやっただけなのに意外と片隅に残ってるもの。
コクコクと二回連続で素早く首を縦に振った様子を見て正解と知る。状況と合わせて言いたいこと推察しただけでたぶん手話知らなくても当てれた気がするけど。
まだゲームで使うことがあった点字の方が頭に入ってる。指先で感じるのは無理だったから無用な知識なんだけど、母音と子音で構成されている点字は覚える内容がローマ字程度で良い分さほど苦もなく覚えられる。
少女は俺にリードを渡した後、スケッチブックを取り出して何かを書き始める。
――――。
――――。
ちょっと俺のこと信用しすぎじゃない?
俺大型どころか犬のリード持ったことない素人だよ?
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名前
結橋すみれ
結橋らん
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自己紹介は確かに手話やジェスチャーで伝え辛い。
指文字という存在は知っているけど、俺は一文字も分からん。
ひょっとして胸にある青紫の花はすみれかな。その刺繍はあんまりじっと見る訳にいかない場所にあるから確信はない。
「山口幸助。山口県の山口に幸せと助けるで幸助」
足元のゴールデンが撫でろと圧をかけてきた(ように感じた)ので、しゃがんで手を顔に近づける。確か上からじゃなくて下や横から手を伸ばすんだったか?
ゴールデンの例にもれず人懐っこい性格をしていて、撫でると嬉しそうにしてくれた。
「らん君?」
右手を上げて人差し指を立てる。選択肢その1。
「らんちゃん?」
続けて中指を立てる。選択肢その2。
これなら、はいといいえ以外の問いも応えられるはず。
「らんちゃん、よろしくね」
結橋さんのピースサインを見て名前を呼びながら両手でわしゃわしゃする。
尻尾が大興奮しているので間違ってないのだろう。こっちもテンション上がってくる。
――――。
――――。
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犬飼ってますか?
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スケッチブックに新たな文字が記される。
書き終わるのをらんちゃんと戯れながら待つ。やっぱ長毛種っていいよなぁ。世間では小型、というより超小型が流行ってるらしいけど犬といえば断然大型。チワワとかトイプーってあんまイヌって感じしないんだよなぁ。小型で好きなのはコーギーと芝くらい?
「いや、飼ったことないよ」
よっぽど意外だったのだろう。
目を丸くして驚いてる結橋さんに言い訳みたいに言葉を続ける。
「全部テレビとかネット情報。間違ってなくて良かったよ。知り合いが飼ってるとかもないからこうやって触れ合うのも新鮮」
飼いたいと思ってはいるんだけど、命を飼うという責任の重さにしり込みしていまいち踏み切れなかった。
大学生になって一人暮らしを始めたらアパートがペット不可の所為でそもそも選択肢がない。
らんちゃん可愛いなぁ。
額の部分を撫でると目を細めて感触を楽しんでくれている様子。
この機会に存分に撫でまわそう。
よーしよしよしよしよし
ちょっと友達には見せられない顔してるかもしれない。
でも仕方ない。猫ももちろん好きだけどどっちかというと犬の方が好き。だから犬や猫の情報はよく目に留まる。
興味ない知識を都合よく持ってる訳ないんだ。手話の方もできれば良かったんだけど、周りに必要な人もできる人もいなかったから全然分かんない。
「手話できなくてごめんね、結橋さん。ちょっと話しづらいでしょ」
結橋さんが少し考え、スケッチブックの新しいページを、ん? いや前のページを開き
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すみれ
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名前の部分を手で示して強調させた。
名前で呼べと?
あぁ"結橋”二人いるもんね。片方下の名前でもう片方は苗字だとバランス悪いのは分からなくもない。
……俺異性との付き合いないんだけど!
4割側の人間なんだけど!
あんまり無茶を言わないで欲しい。
「あー。すみれちゃん?」
みなさんは年下の女子高生から名前呼びを強要されたらどうしますか?
俺はまだ二十歳なんでギリセーフだと思ってるけど、なんか犯罪っぽく感じてしまう今日この頃。異性に話しかけるだけで捕まりそう。
この辺俺が女性経験ないからそう思ってるだけなのかなぁ。
「……」
無反応が一番恐い。
お願い、何か言っ……書く動作して。
静寂が良くなかった。ある可能性に思い至る。
ん? え? まさかね。
「すみれ君?」
フルフルフルフルッ
即座に首を横に振ったので一安心。
良かった。世界が信じられなくなるところだった。
「え、っと。なんて呼べばいいかな?」
おそるおそる声をかける。
流石に話しかけないでと言われることはないはず。
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――――。
何か書き始めたので、今度は大丈夫。
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すみれちゃん
で
お願いします。
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今まで自分のことでいっぱいいっぱいで気付かなかったけど、すみれちゃんの方も顔が真っ赤だ。
気恥ずかしいのは俺だけじゃなかった。
「すみれちゃん。まだ散歩続ける? 良かったら一緒に行こうか?」
3割は善意。
また他の人に絡まれた時に盾になるという意志表示。実績がある分そこそこ信用は得られている。
もう3割は欲。
この反応。押せばいけると思ってしまうのも無理ないと思う。
あとはやっぱり、もうちょっとらんちゃんと一緒にいたい。
動物園とかも行かないし動物と触れ合える機会なんて全くないから万年アニマルニウム(動物と触れ合うことで補充される癒し成分)不足。
摂取しすぎると依存症になって定期的に猫吸い等で発散させなくてはならなくなる。今はまだ大丈夫だけど、そのうち俺も動物飼っちゃうんだろうなぁ。
ゴールデンか、サモエドか。秋田犬もいいな。
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――――。
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いいんですか?
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「良かったらでいいんだけど、リード持ってもいい?」
らんちゃん、力は強いけど大人しくていい子だし、こっちを気遣ってくれるからいけそうな気がする。
そもそも女の子が一人で散歩できるんだから心配し過ぎかな。
「リードって持ち方とかある?」
意思疎通が意外と億劫。
手本を見せて貰いながらなんとか教えて貰えたけど、やっぱり喋れないって相当なハンデだ。
文字やジェスチャーで言いたいことを読み取れるとはいえ、そこにワンテンポ挟まるだけで途端に億劫になる。
なかなか難儀だな。コミュニケーションの取りづらさが伝わりづらいことこの上ない。
あれから特に何事もなく散歩は終わった。
公園の片隅で、人がいない場所を見計らってボール投げて遊んで、お手とかお座りとかの芸を見せて貰って、おやつは直接俺が渡した。
正直めちゃくちゃ楽しかった。
予想外だったのは、結橋さんの家の前まで来てしまったこと。
こういうのって普通自宅を悟られないように家の近くで解散するのもじゃないの?
それとも俺が少数派?
俺が経験ないだけで、世界にはこんな現象溢れてるの?
ピンポーン。
結橋と表札が掛かってる一軒家のインターホンが鳴った。
なんで自分の家に入るのにベルを鳴らしたんですか?
あー鍵とか忘れちゃったのかよくあるよねそうだと言って!
「こんにちは。それともそろそろ、こんばんはの時間かしら」
外れて欲しかった予想が当たり、玄関からすみれちゃんの家族――母親と思わしき人物が現れた。
「こ、こんばんは」
かろうじて返事を返せた自分をほめてあげたい。
普段は閉じ切ったコミュニティでしか活動していないから、春くらいしか新規の人と会話しない弊害が出ている。
パッパッパッパッ
パッパッパッパッ
そして、手話で母娘コミュニケーション。
いや、母親の方は今声を出しましたよね。秘密の会話ですか、そうですか。いや、突如現れたどこの馬の骨とも分からない輩に対する反応としては普通だと思います。
でも、手話ってちょっとカッコいいな。
こうやって声を出さずに内密にやり取りするのは少し憧れるかもしれない。
「幸助君でいいかしら。うちの娘といろいろあったようだけどありがとうね」
パッパッパッパッ
すみれちゃんがまた何かを伝えようとしている。
けど、それはばっさり断られた。
「それくらい自分で誘いなさい」
~~~~。
――――。
――――。
少し恥ずかしそうに抗議したようだけど、母には勝てなかったようで、スケッチブックにペンを走らせ始めた。
誘うって単語が出た時点でだいぶ絞れたけど、すみれちゃんが書き終えるのを待つ。
やっぱりちょっと期待してしまう。
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明日も一緒に
散歩しませんか?
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「よろこんで」
ちょいっと食い気味に応えた所為で驚かせてしまったけど、らんちゃんと明日も一緒に散歩できるという魔力に取り憑かれてるので気にならない。
すみれちゃんと連絡先を交換し(もちろん母親の目の前で)、明日の約束をして帰路についた。
”年下(=未成年)と思われる女性の連絡先を聞いて二人で会う約束をした”ということに気付いたのは、実は自分の家に帰ってからだ。
明日中(8/21)には完結話まで投稿します。