ミソギを取り巻く環境 - 振り掛かる我が身の不幸を嘆く
漸く、二話目を執筆できましたぁ~
いや、うん。 素直に設定を詰め込むとぼてってして、あまり面白くないから苦労する、うん。
まぁ、書けたからイイヤ!!ウンウン!!
そんなわけで、これからもどうぞ宜しくお願いします!
感想とか、はやく着て欲しいなぁ?
ブックマークしてくれないかなぁ?
ねぇ、面白くない?面白くなくてもいいから感想欲しいなぁ? ねぇ?
お嬢さまとは正門付近で分かれている。 なんでも、お嬢さまは仕事が溜まっているとかでメイドさんに連行されていったからだ。
私は普段より早い時間に正門から学園に入る。 お嬢さまは裏口から執務室に直行だ。...流石にお嬢さまが小脇に抱えられて運ばれていく姿を見せるわけにはいかないからね。
私はといえば、此方は此方で面倒なことになっている。
なにがというと、道中でお嬢さまから聞かされたとある話題が学園を席巻しているから。
───"生徒会長だ..."
───"あの噂って真面目な話なの?"
───"どうもそうらしいな"
───"前々から化け物だとは思ってたが..."
───"え?皆は何の話してんの?会長のがなんだって?"
───"馬鹿、声がデケェよ、声が!"
───"あんたのが煩い...!!"
まあ、こっちはいいとして、だ。
「おはようございます!」
「おはよう!マッスル先生!」
「私の名前は【真対駿河】ですよ~」
此方の偉丈夫は駿河教諭。 今現在目下進行中の"とある問題"の中心でのほほんとしている朴念仁の子持ち独り身の男性教諭だ。
そして、その朴念仁に思いを寄せる女性が一人。
【空空波 九十九】27歳独身、童貞だ。 彼女の能力は特殊な部類で、なんと面倒なことに日によって人格が変わるのだ。 その名も【式織り】といって、主に札等の祭具や儀式の短刀等に思念波を籠めるという、創作物の陰陽師のような血筋継承型の能力なのだが....
───彼女はあまり、異能力の制御が効かないのだ。
なぜかというと、継承型の弱点である制御の複雑化にある。 このタイプは、多くの場合に継承者個人での運用には訓練が必要となる。 その訓練とは、簡単に言えば反復練習なのだがこれこそが問題で、別個の人間に合わせて変化し続ける能力は大を重ねる毎に強くなるが、無駄な能力が増えすぎてしまうのだ。 それ故、彼女の家では余裕のある者が能力を継承することが多いらしい。 能力者そのものが最上級の祭具として機能するため現存しているだけで十分なのだが、それでもある程度制御してしまうのが彼女の融資遊佐を物語っている。 そして、それ故に実家からは特に目を掛けられている。 つまり、敵対すると面倒な輩であるのだが...
「おや、空空波先生。今朝もおはようございます」
「は、はい。おはようございます...」
「ウ~ン」
「な、なにか変なものでも、ついてますか...?」
「あぁ、いえ。初めて会った時とは見違えたな、と改めて思いまして」
これである。 可愛いと誉められ馴れていない彼女が、好みの男性に誉められてころっころ転がされているのだ。いい歳をして、乙女で、しかも本人達にはその関係の自覚がないから質が悪いことになっている。
───何故、彼等彼女等二人が惚気ると私が困るのか?
それは、とあるすれ違いが原因で私が教諭のことが好きだというあられもない噂が一時期蔓延していたことにある
───私が空空波女教諭に好意を寄せていて、恋路の邪魔をしようとしているという噂は女教諭本人には正確には伝わらず、空空波女教諭は私が駿河教諭に好意を寄せていると、そんな勘違いをして...そんな理由も分からない初な乙女からの嫉妬が、寄りにも寄ってこの優秀なんだか阿呆なんだか分からない反骨精神に溢れていらっしゃる、恋愛に関して凡骨な童貞さんから向けられている
「本当に堪ったモノではないですね」
しかも、誉められて嬉しいからか優越感に浸るのは宜しいのだが、此方にまで視線を寄越して歪んだ微笑みを向けてくるのは止めてもらいたい。 私は年上趣味もなければ、幼い子供にも欲情はしない至って真面目なノーマル...年上好きの幼児体型と一緒にされたくはない。
私は恋愛対象は三歳上までしか認められないから。
「...!そ、そうですか。まぁ、色々ありましたので」
「それもそうですね。でも、何時になっても私には元気良く挨拶を返してくれないのですよねぇ...。未だに馴れませんか...」
「す、すいませんっ...!」
「なにも謝ることではありませんよ。私が強面なのが悪いのです。毎回迷惑でしょう...?」
「いえ!全然そんなことないですよ!」
「ありがとうございます。九十九さんはとても優しい方ですね...」
「いえ、そんなことは...!!」
「謙遜することはありませんよ」
「で、でも、ですね───」
───二人がいちシロップのように甘い空間を作っていると、空気を読まない悪戯な表情でギャルっぽい単発の女子が割り込んでいく。
「ヘイヘイ、そこなお熱いカップルさん!ほほえましい限りですがそのような立場と場所でやることじゃないですよぅ~!?」
「ひあああ!」
「おや、新聞部の...」
「はい!そうです~!【絢白 圭菜】ですよ!」
「からかうのは止めてください。パパラッチではないのですから」
「それを言われると何も言い返せませんね~───。おや?おやや?おやややややっ?」
―――そして、コレが原因となる著者不明の新聞を作った張本人、【絢白 圭菜】という個性派揃いの学園でも稀代のひねくれた人物で、私に関する諸諸の騒動が大きくなる要因の筆頭格である。
「チッ」
「会長さんっ!」
心底愉しそうに人を揶揄するコイツは、思わず舌打ちしてしまう程度に間違いなくターゲットにされると最悪だ。
禊は朝から振り掛かる身の不幸に思わず天を仰ぎ不運を嘆いだ。
───視線の彼方には、彼女の心の内を表すように陰気な黒い太陽が昇っていた。
『神様など信じてはいないけれど、もし居たとしても助けてはくれなでしょうね...。』
はい、というわけで今回はここまで!
読み終わったら下の評価を☆☆☆☆☆→★★★★★にして!
ケイちゃんの苦労が絶えないのは本当に周りの勝手からなのか...、ケイちゃんは快適な学園生活を送ることが出来るのか!?
...赦してくれ、どくしゃさん。
ここまでしか書けなかったんだ!
私のことは嫌いになっても、ウチの子達は嫌いにならないでっ!
あと感想書いてくれ!十文字でいいから!
では、次回更新は 5/25 13:00 あたりに!!
See you...!