新学期
春のしばらくの休暇の後モネ達は2年生となった。モネと彼女の友人たちは平日は学校に通い、休みの日は、それぞれの事に没頭していた。
モネは学校が終るとリオンのマーシャルアーツスクールに通う。そこでトレーニングをして帰るというのが日課である。また、そうでない日は、街に買い物にでかけたりとかしている。
モネがアリシアの家に遊びに来るようになってから、侯爵は部屋を一つを図書室に改装し、そこをアリシア達に開放した。以前のように、侯爵の執務室で、彼女達が入れないと気の毒に思ったようだ。
気がつくと、何度か、アリシアの兄のジョシュア・ネーデル氏がそこに加わり、モネと一緒に本を読んでいる事があった。
ジョシュアは国の建築関係の役人をしており、休みの日に、最近、家にいる事が多くなった。アリシアにはそう見えた。
「お兄様は、モネさんのこと、どう思ってるの?」
「いやいやいや、アリシアのいい友人だなーと」
「先日、図書室で一緒に本を呼んでらしたじゃない、あれで、『私の友人』それだけ?」
アリシアの追求に
「モネさんって、学校の成績がいいんだろ、文武両道で、俺ではちょっと」
「お兄様が、強い女性がお好きだなんて、知らなかったわ」
「なあ、彼女、卒業したらどうするんだ、婚約者とかいなかったら、なあ、一度聞いてくれないか」
「やーです。それくらいご自分でお聞きになって下さい」
面白くなってきたーーー!!アリシアは腹の中でガッツポーズ。
学校、昼食後、ラウンジにて
「モネさんは、ジョシュア兄様の事をどう思ってるの?」
アリシアのいきなりの攻撃にモネは驚いた
あ・ぶな!もうちょっとで吹いたじゃない!
「えー、優秀で優しくていい人ですよね」
「兄がモネさんの事を褒めてましたわ、文武両道で礼儀正しく、優しい、素敵な女性だって」
「そんな、ジョーさんが」
「え?ジョーって呼んでるの?じょーって?え?え?え?」
「いやいやいや、ジョシュア様ですよねージョシュア様」
「聞こえましたわよ、兄は、石橋を叩いて渡らないタイプですので、今まで婚約者も、決まった女性もいませんでしたの。兄が、誰が女の人を褒めるのは、モネさんが初めてじゃないかしら。ねえ・・・」
「なんですの、アリシアさんたら、急におかしな話して、おほはは・・・」
「立ち直りに失敗してるわよ」
「卒業してから、でないと、わかりません」
「モネさん、また家にあそびに来てね」
モネが頷く
今日はトレーニングジムで2回も打ち込まれた
「モネ!なんか調子悪いのではないか、怪我しないうちに今日は上がったほうがいい」
「リオン、ごめんね」
「悩みごとか、俺に言えない悩みごとか」
「まあそういうわけじゃないけど」
リオンがまっすぐ目を見てくる
「彼氏か」
リオンの目を見る
「リオン的にはどうなのさ、ケイトと、その・・・」
「俺達は家のナントカというのは殆どないからな、気楽にやってる
まあ、いろいろあるだろうけど、頑張れや」
リオンはそう言って、事務所の方に行く。
モネはシャワー室に
「お父様にお話があるのだけど」
執事が書斎のネーデル侯にとりなしてくれた
「なんだ?」
「実は、先日から、モネさんと、お兄様が仲良くって、私、いいんじゃないかと思うんです。
兄とモネさんと、お二人にそれとなく訪ねたら、いい感触が帰ってきたので
どうでしょうか?」
「うーん、まあ、モレノ家とは、関係を結んでおいてもいいね。二人が嫌でなかったら、話を前向きに検討してもいいかもしれない」
「私もそう思います。ただまあ、モネさんは私と同じくあと2年学校がありますのと、モネさんのお姉さまとお兄さまは、まだ独身でいらっしゃるから、そこん所どうなのかと」
「まあ、とりあえずは本人の気持ちの確認だね、この話はこれからの課題と言うことで」




