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モネ・モリノ  作者: アリシア
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アンナはモネが中級に上がるのと同時に上級の卒業テストに合格して卒業していった。

彼女は学園にいる間に1年程王宮に行儀見習いとして侍女に出ていたので今回の卒業になった。そして卒業するとまた王宮に侍女として勤め始めた。

これは以前、侍女として勤めた時、きわめて優秀だったのと、また学園の成績もよかったので王宮での就職が叶ったわけである。

王宮の侍女は中級貴族の女性の就職の場としては花形であり、侍女として採用されるというのはその家にも信用がおける家という事である。


アンナは学業が優秀だったのと同時に体も剣術が際立っていた。

実は子供のころから同い年の男子に交じって剣術指南を受けていたという事もあり、剣術の腕も騎士団長が誉める程である。


アンナが剣士・騎士としてもなかなかの腕前である事がわかったのは学園のパーティの時の事であった。

中級の卒業パーティで酔っぱらった同級生がアンナとその友人に乱暴してきたときとっさに近くにあった棒でその同級生を打ち退治したところ、その同級生が翌日に決闘を申しこんできた。


お互い木剣での試合。アンナは両手持ちで構える。相手の男子が打ち込んだところ、次の瞬間にアンナの木剣は相手の剣を弾き飛ばし、脳天直前に処でぴたりと剣を止めたのだった。

試合審判の教師も一瞬何がおきたのかわからず、冷やかしと笑い声であふれていた場内は水をうったように静まりかえっていた。

「勝負あり!勝者、ミス モリノ」

男子生徒が冷や汗をながしてへたるのを見た教師が我にかえり、アンナの勝利を告げる。


上級クラスになって、何人かの騎士候補の男子学生から挑戦を受けたが、アンナは一度も負ける事がなかった。

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