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モネ・モリノ  作者: アリシア
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通学

モネは学園に入学する。

既姉兄が入学しているので、大体の要領や雰囲気はわかっていた。

しかし、領地の子供たちと違う、新しい生活に最初の1日目がドキドキしていた。

入学の時のテストで、学生の習熟度が測られて、学生たちはそれぞれのレベルの教官の教室で授業を受ける事になっていた。人数の多い初級は大教室で、中級、上級になると教官の研究室で少人数で研究に打ち込んだりしていた。

それぞれの級は1年ごとにテストがあり、そのテストに合格すると上のクラスに上がる事にまる。初級でもテストの成績が悪いと2年初級を勉強する事になるが、よっぽどの事がないとほとんどの学生は大体二年で中級にあがる。


モネは初級からスタートであった。家で家庭教師をつけてみっちり勉強するという事がない限りはたいていが初級スタートである。年齢は8歳から12歳までさまざま。

モネは初級クラスの中の上程度の成績であった。

授業は算数、国語、外国語、歴地等、それぞれレベルがバラバラなので、授業ごとに教官の部屋に移動する。


領地の学校の時はみんなにぎやかであったが学園ではみんな貴族の子弟という事でマナーや礼儀作法がスマートである、授業中に騒いでるという子供は居ない。

初級クラスではマナーとダンスが必須である。都育ちの伯爵、侯爵、宮廷貴族の子弟はマナーもダンスもまるで自然の事のようにこなしていた。地方貴族のモネとその友人達は最初は苦労したが、気が付くと都の貴族の子弟と遜色ない程度に上達していた。

田舎育ちのモネはその点で笑われる事があったが、からかいの程度が過ぎるとモネが男子学生でもぶちのめすので中級に上がるころにはからかいは収まった。

同じ初級クラスのリオンは都市貴族の一員であったが、武術の使い手であったことからお互い、いがみ合いの中から仲良くなっていく。


ケイト・モッシュ男爵令嬢は北方領主のマイク・モッシュ男爵の一人娘でモネと同年齢である。男爵は3代前に北方海運で財を築いた、いわゆる成り上がりである。ケイトは性格がはっきりしているのと同時に貴族の娘としてのマナーはしっかりしていた。


モネが都の貴族のグループに嫌がらせをされて困っていたところケイトはモネに手を差し伸べた。ケイトは父親について色んな所に行ってて、都の貴族グループの親とも交流があったので、親に会った時にそれとなく伝えておくと、都貴族グループの嫌がらせは止んだ。


「ありがとう、助かったわ」

「気にしないで、私の父も子供の時、成り上がりという事で嫌がらせされてたことがあったから」

「まあそれは」

「まあ、早く中級に上がったらあんな連中の顔を見なくて済むわ」

ケイトは笑っていった


モネとケイト、リオン達は初級修了テストで合格点がとれたので中級に進む事になった。



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