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モネ・モリノ  作者: アリシア
19/38

翌日朝、未遂事件の顛末

翌日、学校では

「男生徒が女学生を呼び出して襲いかかったが、そこに女学生の恋人が現れて男をやっつけて女学生を救い出した」

という噂が広まっていた。


昨日、女学生が教室に連れ込まれようとしているのを見た学生が教官に通報。学園付の警官達と一緒に教室に来たら、学生が倒れていて、先の取れたモップが転がっていたのだった。

男学生は女学生を連れ込んだ事を認め、「男がやってきて彼女を助け出した」と、答えた。襲った学生達は全員が逮捕され、処分された。


モネは学園に着いてすぐに職員室に呼ばれた。

彼女は教官に「『教師が呼んてる』と、言われてついていきました、途中でおかしいなと思って帰ろうとしたら教室に連れ込まれました」と答えた。

モネは自分が男学生を撃退したことを話したが、教官達は何となくおとなしめの目の前の女学生が男を撃退するなんてことが信じられず、そんなに言うならと、剣術科の教師が相手することになった。

木剣を構えたモネと教官。

「どこからでもかかってらっしゃーい」

舐めた調子でモネを挑発する教官。

次の瞬間、頭にコブを作った教官が伸びていた。

「忘れていた。君は、トーマス・モリノと、アンナ・モリノの妹だったな。どつかれて思い出した。」

コブを冷やしながら教官がモネを見る。

「兄をご存知で?」

「3回に一度は打ち込まれたわ。君も強いじゃないか。私を叩きのめした学生はモレノ兄姉以外には居ないぞ」

「私は気がついてましたよ。モネさんって背が高いですし、ほれ、身のこなしも良いでしょう」

語学の女教官が自慢気に言う。


「そうですが、私はそんなことは」

「それ、多分、お兄さんとお姉さんが強すぎるからだよ、今にいさんは?」

「国防軍の防都隊にいます」

トーマスは王都警備の特殊部隊所属なのだが、それは秘密事項だ。


「で、昨日の男学生だが」

教官が真面目な顔になって切り出す

「退学の上、警察に突き出すことになった。多分、相応の処罰を受けるだろう。」

「女学生はいませんでしたか?」

「いや、自分達だけで君を呼び出したと言ってるぞ。なんでも、フラれた腹いせとか」

はあ?何を言ってるのか、モネはげんなりした。

マーリーは知らぬを決め込むつもりらしい。

モネは、先日からマーリーに嫌がらせを受けて、昨日でも現場にマーリーがいたことを話した。

「マーリー・オークさんの事はこちらでも注意しておくわ。で、昨日のこともあるし、何だったら今日は休みでもいいわ、お疲れさまね。あ、それと、怪我したところがあったら、スージー先生に診て貰って。私の方からも説明しておくし。」

スージー医師は学園の近所の女医である。

女教官の気配りに感謝しつつ、モネは職員室を後にした。


モネが教官に呼び出されたことで、昨日男達に襲われかけた女学生はモネということが知れ渡った。モネのところに友人が集まる

「まあまあまあ大変でしたわね。で、騎士様はどなた?」

みんな好奇心で目がハートになってる。お年ごろで恋話大好き。

モネの周囲には卑猥な妄想でニヤニヤする人間がいなかったのが幸いだった。

モネは本当の事を言ってもややこしくなるか、信じないだけだろうと思ったので、騎士様は自分だという事は黙っておいた。




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