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1分程度で読める、掌編小説集です。「こちら」から、他の掌編小説を読みにいけます。

ある意味前向き?

作者: 行世長旅

雪の結晶はそれぞれ個性がある。

皆違っていて、皆美しかった。


けれど私は、自分を美しいとは思わない。

大した特徴もない、極平凡な見た目だった。


その事実に悲嘆などしない。

だって、端から見れば私達はただの『雪』でしかないのだから。


美しい結晶であろうと、綺麗な結晶であろうと、舞落ちる雪の一枚ひとひら毎に関心を示す者はほとんどいない。


地面に落ちて溶けてしまえば、完全に差が無くなってしまう。


ほら、運命なんてものは変わらないでしょう。


皆が自身の個性を活かせなければ、無個性の私と何ら変わらない。


だから私は、憧れも嫉妬も抱かない。


短い華やかさなんて求めない。


多少の劣等感を嘆きはしない。


持ち得ぬ優美を羨みはしない。


短く儚いこの一生は、誰に優劣を決められるものではない。

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