仮面の依頼人
ここは霧の街、
通称ミストキャッスル。
蛮族が支配する街であり、
死と恐怖にまみれた人族にとっての地獄である。
そんな国の誰も近寄らない石像だらけの広場。
吹き抜ける風が悲鳴に聞こえる事から人々はここを‘‘嘆きの広場”と呼んでいる。
そこに城を築き治める3名のバルバロス。
それが君らである。
アレックス「また、凄いところ住んでるな。」
ネム「ここならゴーグル外したまま生活しても大丈夫だな。」
アレックス「俺らが危ねぇーよ!?」
バジリスクであるネムは見つめられた者を石に変える能力をもっているのである。
GM「そんなある日、ボロボロのフード付きのコートの様な布をかぶった浮民が訪ねて来ます。」
アレックス「浮民ってあの浮民が?」
GM「あの浮民です。」
この街内での階級は大きく分けて5つある。
絶対の力を持つ6レベル以上の実力者‘‘上位蛮族”
領主ヤーハッカ・ゼッシュに助力する人族‘‘名誉蛮族”
もっともこの街に多い雑兵‘‘蛮族”
蛮族に飼われる人族‘‘奴隷”
街を彷徨い最も簡単に命を奪われる人族‘‘浮民”
アレックス「それは...止めるぞ?
おい貴様!ここは我が主セシリ様が治める城である。
おとなしく引き返せば命は奪わぬ。
立ち去るがよい!」
GM「アレックスが引き止めると浮民はフードを脱ぎ捨て、無機質な仮面に覆われた顔をさらけ出す。」
セシリ「怪し過ぎる(笑)」
ネム「やっちゃえアレックス!(笑)」
GM「取り敢えず魔物知識判定お願いします。」
アレックス「ふんっ!(コロコロ)19!!」
GM「それなら分かりますね。彼はネームレス。」
セシリ「余裕で倒せるな。」
ネム「やっちゃえ、やっちゃえ。」
アレックス「まて、まだ慌てる時間じゃない。」
GM「そうですね。彼はただのネームレスではないとアレックスは分かります。『‘‘死装の織り手”パウネーラ』この街を統べるバルバロスの王の右腕であり、主に参謀や街の状況を浮民に扮して探るのを役割としているお偉いさんです。」
アレックス「これはとんだご無礼を!?
只今、主を呼んで参りますので暫しお待ちを!
と言ってセシリの元に走ります。」
ネム「入り口入って直ぐにコボルドを枕にして私が寝てます。」
GM「コボルドは18時間ほど同じ体勢で枕にされてるので瀕死です。」
アレックス「何でこんな所に寝てるんだよ!(笑)」
ネム「帰ってくるにも、出て行くにもここで寝るのが一番合理的だからさ。」
アレックス「この馬鹿を担いでセシリの元へ向かいます。」
GM「では、セシリの元に到着します。」
セシリ「書類仕事を中断して、話を聞きます。
何事だ。」
GM(バルバロスの書類仕事って何だろう?)
アレックス「大変です。お偉いさんが来てます!!」
GM/パウネーラ「オ邪魔スルヨ。」
アレックス「ぎゃー!入ってきた!!」
セシリ「何の用だ。」
GM/パウネーラ「君タチニ依頼ガアッテネ。」
GM「要約しますと、こんな内容です。(そっとメモを取り出す)」
【依頼主】パウネーラ
【依頼内容】オーガウィザードの‘‘釣り師”レイリー・バグラの様子がおかしい。
異常の理由を調べ、場合によっては対処して欲しい。
【報酬】勲章
セシリ「勲章とは何だ。」
GM「勲章とは名誉点の塊の様なものです。
実力さえあれば他者から物資を奪い取れるバルバロスにとってガメルよりもその強さを表す名誉点のが重要視される傾向にあります。
今回は最低で名誉点50点相当の勲章が約束されます。」
ネム「そろそろ起きて良いですか?」
アレックス「まだ寝てたのか貴様!?」
ネム「じゃあ、起きて後ろに隠れます。
あぁ、相変わらず騒がしい悪夢だぁー。」
セシリ「久々に暴れられるな。」
アレックス「有難くお受けいたします。
ですが、具体的にどのように様子が可笑しいのでしょうか?」
GM/パウネーラ「主ニ2点アル。
1ツハ、レイリー ガ浮民ニ扮シテイタ私ニ向ケテ ガメル金貨ヲ置イテイッタリ、無差別ニ他ノ人族ヲ襲ッタリシナイ事ダ。」
セシリ「何が変なのだ?」
GM/パウネーラ「彼ハ、目ニ付イタ人族ハ蹴チラスヨウナ男ダ。マシテヤ浮民ニ施シナドスル様ナ者デハナイ。」
アレックス「なるほど、、確かに不自然で御座いますね。」
ネム「Zzz。。。」
アレックス「寝るな!」
ネム「だって話が長いんだものぉー」
アレックス「申し訳ありません、彼はどうか気にしないで下さい。
二点目はどの様なものですか。」
ネム「悪夢だぁー。」
セシリ「斬るぞ。」
ネム「ビクッ!、、、スヤァ〜。」
アレックス「こいつは、、、」
GM/パウネーラ「話ヲモドスゾ。
二点目ハ、レイリー ガ‘‘骨の川”ニテ目撃サレテイルコトダ。」
セシリ「骨の川?」
GM「バルバロスが食べ残しを捨てる川の名前だよ。
残った生き物の骨で溢れかえっているからこの名前がついたそうだよ。」
セシリ「そこにいるとなぜ変なのだ?」
GM/パウネーラ「ゴミ出シナド、下ッ端ノ仕事ダ。」
セシリ「なるほど。」
GM/パウネーラ「奴ノ仕事ハ、人族ノ密偵ヲ、誘キ寄
セ、抹殺スル、オーガ部隊『フィッシャー』ノリーダーデアル。奴ハ‘‘牢屋”前ノ広場デ主ニ仕事ヲシテイル。」
アレックス「なるほど、‘‘牢屋”か‘‘骨で川”に行けば何かあるという事ですね。」
セシリ「承った。行くぞ。」
GM/パウネーラ「期待シテイルゾ。」
アレックス「お任せあれ!」
GM「ちなみに地図はこれです。」
こうして、彼らは霧の街に繰り出した。
これから彼らの元で巻き起こる悲劇にまだ誰も気づく余地すらなく。
死と恐怖は霧となり街を覆うのであった。
やっと冒険に出ました。
セッション自体は終わっているので、さくさくと書いていきたいと思います。
早くしないと私の記憶力が持たない(笑)