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ノスタルジックシンドローム

作者: タケル

ああ、あの頃に帰りたい。

過去を振り返るな、今を生きろと人は言う

・・・。

あの頃は、良い思い出なんてないんだけれど、あの頃でなければ味わえない何かがそこにあったのだろう。

純粋な喜び、幸せそれらが心に思い出として刻まれ、決して色褪せることはない。

自分はどうだ?

酒を知り、女を知り、趣味を広げ、色々な世界を知った。

だけれども、空しい。

あの頃を懐かしむような気持ちが、あの頃の後悔が。

今の自分があの頃にいたならば・・。

心からの幸せ、至福はあるのだろうか?

自分の知るどの人間、どの場所に触れてみてもこの気持ちは消えることはない。

過去は消え、現在、未来には闇が静かに広がる。

幸せは人の心が決めるというがはたしてそうだろうか?

人間は、地位や名声、友人、恋人からの愛これらの欲求が満たされなければ安心はしない。満たされない。

人間は皆安心が欲しいのだ。ある程度の水準に達することがなければ、本当の幸せは感じない。

過去に全てがあったのだろう。

今は形骸化した現在と、その延長の未来。

自分を探せと人は気軽に言う。

そんなことはとっくにやっている!

そもそも本当の自分とは、あらゆる自己の集合体、様々な顔、側面があり、固有の顔はない。

安易な自分探しを提案し、憐れな自己満足に浸る人間。

そう人間。私は長く人生経験を積んでいる!そう言いたいのだろう?

貴方は人間。私となんら変わらない。何年生きようが、長く職についていようが、その辺の作家が書いた本を読み知識人を気取っても同じことだ。

人に啓示でもしている気分なのかも知れないが、お前の役割ではない。

自分や周りを考え、慎ましく生きるのが賢明だ。

話が逸れた。

何が言いたいのかわからなくなっている。

過去には花の種があった。

その種は花を咲かせるはずだったが

咲くことはなかった。

そして種は土に還った。





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