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詩*祈りのようなもの*

ある木の下で

作者: a i o

背中を預けるのなら

ひとりの沈黙に重なる木へ

降り注ぐ木漏れ日

黄緑色が霞む

擦れ合う葉の隙間から覗く青

風の音階を辿り

行き着くは

いつか私の傍にいたひと


小指をほどいた後の約束を

守り続ける

日付のない待ち合わせ


思いをやるために

見上げた空

千の青

揺らす風の万華鏡

散り散りになろうとも

一つの光の中


地平線から折り曲がる世界の

向こう側から

もうやって来ることのないひと


今は佇むばかりの

恐れ知らずだった足の記憶が

呼び掛ける



会いたい、が

会いにゆく理由の全てでした
















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