異世界定食
初めて投稿いたします。
小説を書くことを勉強しています。上記小説は勉強の経過を確認したく投稿しています。次のような疑問にお答えいただけるととても嬉しいです。
1.根本的い読み物として耐えれるのだろうか?
2.地文が三人称にして有りますが、なっているのだろうか?
3.描写が適切でない・稚拙・不十分な所は何処なのだろうか?
4.出だしは、良いのか?
5・落ちは良いのだろうか?
6.喋りは幼稚すぎるか?
7.全体の構成は問題あり?
8.いくつかの伏線の張り具合は適当だろうか?
9.ジャンルが分からなくなりました、SF・ファンタジー・ホーラー?
お暇が有りましたら、よろしくお願いいたします。
良子が住んでいるこの町には、自由に出入りできる多くの扉が存在していた、扉の先には町とは違う異世界が広がっている。戦いを求める扉、魔法の世界に続く扉、妖精がいる世界の扉。その中の一つが繋がっている世界から話が始まる。
良子は学校の中庭で楽しい会話をしながら三人の友人と昼食をしていた。食事も終り、咲き乱れる花壇の花を見ながら散歩をしていた。春のそよ風吹かれながら空を見上げてた、今日は雲ひとつ無い青空、
キン―コン―カン―コン――
授業の開始を告げる合図が鳴り響く。
「みちこ―、さちこ―、授業がはじまちゃうよ――」
「良子ちゃんが呼んでる、行こう幸子」
良子たちは仲良し三人組。良子と美智子とは幼なじみ、そして幸子は高校に入ってから仲良くなった。何時も三人で遊んでいる。
「急げ―――」
三人はあわてて一年三組に駆け込む。
ぽかぽかして眠むたくなるような陽気のなか。
先生がつぶやく。
「この時は西軍の裏切りによって、徳川が天下統一したことを……」
今は歴史の授業、良子は歴史が苦手だった、その理由に違った歴史覚えても役に立たない事だ。
授業も終りを迎えた。
「きり―――つ、礼」
「美智子、幸子、一緒に帰ろう」
「OK―」
「公園まで一緒に帰ろう」
三人はじゃれ合う子狐のように会話をしながら公園まで歩いていく、いつしか公園の入り口に差し掛かる。
「幸子、またあした――」
「あした――」
幸子と別れた二人は公園奥、誰もいない静かな茂みの中に歩いていった。会話をしながら進んだ先には小さな小屋が現れた、ゆっくりと扉を開けた。
…
「ねえ美智子、今日は何処の扉に遊びに行く?」
「う〜〜ん、勇者になって竜退治」
「私は、ハンサムな彼氏に助けてもらう世界に行こうかな」
真夏の暑い日差しの中、二人は別々の扉に入っていく、扉の先の世界を遊び場として楽しむためだ。夕日が沈むころ家路につき、自室でくつろぐ良子であった。
「今日も楽しかったな、明日も学校に遊びに行こう」
そう呟きながら眠りの中に落ちていく。
朝の日差しの中、ゆらゆらとゆれる花壇の花を横目に見ながら美智子を迎えに行った。
「美智子おっはよ―、今日も学校に遊びに行く?」
「うん、いくいく、幸子が待ってるし」
…
気持ちいい春の日差し、そよ風に吹かれながら学校に向かって歩いていく二人、校門近くに幸子の後姿を見かける。
「おはよ〜 幸子」
「あ、おはよ――」
教室に向かっていくなか、三人で楽しい会話をしていた。
けだるい授業が終わり、お昼時間に幸子が良子に話しかけた。
「良子、私ちょっと職員室に届け物するから先に行ってて」
「わかった」
何時もの場所で良子と美智子はお昼ご飯を食べながら昨日の冒険について話していた。
「ねえ美智子、昨日の竜退治どうだった?」
「も〜〜〜それがね、強いの何の、なかなか倒せなかった。良子の彼氏は?」
「さいこ―、危機一髪を助けてくれたの、もうラブラブ」
後れて来ていた幸子が。
「ねえ、竜退治て?、彼氏って何?」
振り返って驚いた。そこには幸子が来ていた。どうしよう内緒にするしかないかなと良子は思った。
「うんん、気にしないで幸子」
「もしかして、公園で別れた後どこか遊びに行ってるの?」
「そんなこと無いよ」
「怪しいな――」
幸子は不思議に思っていた、公園で別れた二人はいつも何処に行っているのだろうと、不信げに見つめる幸子。良子は幸子のためにも説明できないと思っていた。
授業の開始を告げる合図が鳴り響く。三人は急いで教室に戻っていった。
良子は眠たくなる気持ちを抑えて授業を受けていた。
…
「きり―――つ、礼」
「美智子、幸子、一緒に帰ろう」
「OK―」
「公園まで一緒に―」
仲良し三人組は春のぽかぽかした日差しの中、楽しげに公園にむかう。
「幸子、またあした――」
「あした――」
幸子と別れた二人は公園の中に入って行った、後ろから幸子に見つめられる視線が有ったが、二人は気がつかなかった。
何時ものように茂みに入っていき、扉を開けて中に入る。
…
真夏の強い日差しの中に立っていた良子は、今まから何をするか美智子に聞いた。
「美智子、今日は何処の扉に行く?」
その時だった、二人を後ろから呼び止める声が。
「良子! ここ何処!」
二人は慌てて振り向く、そこに幸子が立っていた。
「あ、来ちゃった、どうしよう美智子?」
「う〜〜ん、やっぱりあそこかな」
幸子は小高い丘の上から見知らぬ風景や町並みを見て、目を丸くしていた。
「良子! ここ何処なの教えてお願い!」
「幸子は異世界から扉を通ってこちらに来ちゃったんだ」
幸子は聞きなれない言葉を疑問に思い聞き返した。
「異世界って?」
「人間の世界の事」
「え、人間の世界が異世界? ではここは何処?」
「私たちの世界」
二人の冷めた会話に、幸子は言い知れない不安を感じていた。
「私は帰れるの?」
「人間は戻れないよ」
幸子が帰ろうとして後ろを振り向き、あたりを見渡していた、扉は何処にも無かった。目の前の状況が理解できない様子の幸子は、何もない空間に向かって話していた。
「どうなってるの?、扉が無い、帰して、お願い」
良子はどうしようか考えていた、僅かな時間の後、美智子に合図を出した。
「美智子そちらの腕を持って」
「仕方ないな〜」
二人に抱えられた幸子は震えながら不安な様子で話し掛けてきた。
「何処に連れて行くの?」
「間違ってこちらの世界に来た人間の収容所」
「いや、そんなとこ行きたくないの、離して」
暴れる幸子、しかし二人の強い力に押さえつけられて引きずられていく。
細い路地をいくつも曲がった先、高い壁に小さなドアが有った。その前には門番が二人並んでいた、良子は門番に話す。
「人間です、収容をお願いします」
「分かりました、こちらに渡してください」
門番に渡されていく幸子は叫ぶ。
「いや、やめて!、たすけて、良子―― 美智子―― たすけて―― いや――――」
二人の門番に抱えられ、ドアの中に連れて行いかれる幸子の叫び声が響いていた。
この世界では異世界から来た生物は必ず隔離収容される運命であった。
「美智子、今日はもう帰ろうか」
「うん」
真夏の暑い日差しの中、二人は家路につく。
良子は自室で考えていた、仲良しの幸子がこんな事になって、とても残念だった。しかし、それがこの世界でのルールだから、仕方が無いと思っていた。
色々な思いをめぐらせていた良子は、布団の中でうとうとし始める。
…
朝起きて美智子のところ行く、朝のそよ風が良子の髪をさらさらとたなびかせていた。
「おはよ―― 美智子」
家の前にいた美智子は、急いで良子のところに走って行く。
「良子、聞いた、聞いた?」
「なに?」
「扉を通って人間の世界に行っちゃいけないんだって」
「なんで?」
「人間は美味しいから、人間の世界に行けるのは人間狩りをするハンターだけになったんだって」
「え、狩人だけの遊び場になったの?」
「そうみたい」
「じゃ幸子はどうなるんだろう?」
「食べられちゃうんじゃない」
「かわいそうな幸子……」
良子はそう言いながらも、幸子は美味しいのかもしれないと、舌をなめていた。
異世界には人間の常識が通用しない世界がある、あなたの町にも、既に扉が開いて異世界人が遊びにきているかもしれない……
厳しい評価をお願いいたします。