表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

6/7

4.六本の足を持つ犬とテイマーの少年

挿絵(By みてみん)

作者:歌川詩季様


✎______________

【六本の足を持つ犬とテイマーの少年】


六本の足を持つ犬であるムツアシケンをテイムした少年。

このムツアシケンという魔物は、野生での発見事例がほとんどなく、発見時はすでにテイムされている場合がほとんどだ。

テイムした場所を確認しても、その場所はバラバラで統一されていない。

そのことから、この魔物は自らが気に入った人間の前にだけ、姿を見せるのではないかと言われている。

ムツアシケンの資料は少なく、気難しい魔物だと思われていた。このようにくつろいでいる姿が見られることがなかったため、魔物研究者の間に激震が走った。

この絵が描かれた場所や、テイマーの少年のことを調べているが、情報が少なく調査は進んでいない。

______________



「…………」


 絵を見て説明を読んだゲンは無言のまま、肩に乗っているラーちゃんと顔を見合わせた。ムツアシケンという名前を知ったのは、初めてだが。


(珍しいんだ……)


 かつて会ったことがある、六本の足の犬。背中に乗せてくれて、あちこち走り回ってとても楽しかった。


「そういえば、別れるとき寂しそうにしてたなぁ……」


 魔物と出会って一緒に遊んだあと別れるとき、たまにそういう様子を見せる子はいる。けれど別に何かがあるわけではなく、バイバイすれば普通に去っていくので、あまり気にしたことがなかった。


「いつかまた会えるかな」


 ラーちゃんが体を上下にプルプルさせる。ゲンも頷いて、次の絵へと足を進めた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ