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僕の始まり

5月24日

声にもならない悲鳴が教室中に響いた。

この一瞬で何が起こったのだろう。見下げてみれば

僕の腹辺りは赤黒い液体で染まっている。

正直勝った僕を想像していた。誰もが一度は想像するだろうか。あの時の自分の考えは未熟すぎた。

だが、もうそんなこと微塵も関係ない。

外は薄暗くお月様が出始めている。

もう終わるのか、、。

「夜」

それは殺るのには最適な時間帯だ。

……殺られるのにも。……。

次に起きるのはいつになるだろうか……。


5月25日

もう5月も終わりかけに差し掛かった。

高校に入学してからもう2ヶ月が経とうとしている。

時間の流れは早いな。最近よく思うようになった。

窓を貫通して差し込んでくる朝太陽の光で目が完全に覚める。脳がやっと動き出したようだ。

お腹がすいた。何か食べて考えたい。

周り一体が白くて気分も悪い。

色々考えているうちに時間は経つ。


「ー…ーーー…ー?」

……誰がの声がした。

動けない自分のために来てくれたのか、?

できれば可愛い看護師さんでお願いしたい。

声がした数秒後に部屋のドアが乱暴に開かれる。

あんな気持ちとは裏腹に入ってきたのはこの辺りでちょっぴり有名な頑固じじいだ。

こいつ本当に医師なのかと思うほど他人に寄り添わず自分の意見を貫き通す。僕も嫌いなんだよな。

「自分に何か用ですか?」

自分が相当嫌な顔をしていたのだろうか。

その頑固じじいは急に不機嫌そうになり、僕に薬を渡すと飲めと言わんばかりの顔をして、その後何も言わずに去っていった。

何なんだあいつは。


その薬は案外美味しく何かの果物のような味だった。

甘い果物の味に誘われたのか眠たくなってきた。

いや、これは睡眠薬か何かだったのだろうか。

急激な眠気に襲われている。

そのボトル状の薬の側面には何やら文字が書いてあるようだったが読む前に眠りについてしまった。


次に起きたのは僕の家だった。

あれ?いつの間に

「あれ?いつの間に」

つい驚きすぎて声にも出てしまったようだ。

寝起きだからか頭痛が激しい。

そういえばあれからどれほどの日が経ったのだろうか。

そう思い何気なく携帯を開き朝ニュースを見る。

朝、ニュースを見て目を覚ます。

今日は5月26日のようだ。今日の日付が目に飛び込んできた。あれから二日も経っていないのか。

ならまだ学校は休校になっているか、。残念だ。

ぼんやりしながらニュースを見ていると一日前の記事が目に入った。

【南北高校に不審者侵入 多くの生徒が重体か】

南北高校とはうちの高校だな。

多く生徒が重体か、、。僕以外にも仲間はいるのか。

……良かった。

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