表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

言葉が僕を狂わせる

作者: 夢叶愛 桜


僕には好きなものがたくさんある。

それらは、心を優しく包み込んでくれるような、あたたかく、幸せいっぱいの笑顔が

こぼれ落ちるくらいに、幸せで満たしてくれる。


ある日を境に、それは

起きた。


まず、僕は熱しやすく冷めやすい。


だから、好きなものは一定の期間で注ぐ愛も冷めるもの。


好きなことに変わりはないが、

冷める前の僕は、周りが引くくらいの愛を注ぎ、夢中になっている期間は顔を赤らめ、好きなものを見るたびにテンションがあがる。そして冷めた頃にはときめきもせず、

普通の人として見ている。


決して差別でもない。

だって、

仲のいい夫婦でさえも、

愛に冷める瞬間があるはず。


つまり、「落ち着いた」という事。


燃えていた火が弱くなった、または消火したと捉えてもらってもかまいません。




何年かして、僕の姉が帰省してきた時のことだった。

部屋は元々、姉が使っていたが、

上京してからは僕の部屋になった。押し入れにはもちろん姉の所有物が入っている。


そして、片付けをしながら物の整理をしていると


昔好きだった人の雑誌を切り抜いたものが、

押し入れの中から見つかり、

姉は「何、これ?」と聞いてくる。僕は素直に「昔好きだった時期があって…」と恥ずかしそうに言う。


すると姉は一言「きもっw」

と言葉をもらす。

姉にとっては悪気のない一言だったのだろう


確かに、昔好きだった人だ。

それにしても言葉の表現というものがある。


その時心が傷ついた事がわかる。


胸の奥にトゲが刺さったかのように痛く、否定されたのだと受け取った。


もちろん姉に悟られぬよう

作り笑いでその場を交わしながら、今日まで何年も何年も思い出すたびに、胸が痛くなった。


それからと言うもの、

自分が好きなものを人に話す時には、この人には話してもいいという人を選び、

人の顔色を念入りに伺うことを覚えた。


うっかりこぼしてしまいそうになるが、必死にブレーキを踏み、それ以上前に行かないよう自分を押し殺す日々が

今も続いている。



これは、実話であり真実の出来事。


登場人物はフィクションとでもいいましょうか


個人情報を知られるのはご勘弁申し上げたいもの。




私が日頃どんな心情で生きているかは、

黙読された方のみ、繊細な心の持ち主にしかわかりえないことかもしれませんね。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] 一言の言葉が後(のち)に相手の心を傷つけて 何年経っても思い出す時あります 冗談でも冗談じゃなくても言葉にだすということは 一言一言大切にしないといけないと感じます
[良い点] 何気ない一言で傷つけられることもありますし、うっかり人を傷つけていることもありますね。 会話で、「自分の今のこのセリフって相手を攻撃してないか?」と思ったら、相手が平気そうにしていても謝罪…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ