新たな事件②
「な、なんなんだよこれぇ……………!」
「う、うう……おええ」
啓介が叫び、怜は吐いている……
滑高隼人……中学時代は、立川の頭と言われていた不良グループのリーダーだった。
今は工場で真面目に働いていたと聞いていたが………
そんな滑高の今の姿は、喉は原型がなくグチャグチャにされており、脈なんて測らなくても死んでいると分かってしまうほどだ。
足もやられており、これは……トラバサミ!?
狩猟で使われる道具だが、これも犯人が用意したのか!?
体もまだ温かい、殺されてまだそんなに時間が経っていないんだ。
「こいつは、ひでえな」
俺は親父の頼みで現場に行ったことがある為、死体を何度が見ているからいいが……慣れてない3人にはかなりキツイだろう
「滑高、なんでこんなことに……」
「エグいだろ…ん?それなに賢治?」
「どーした?千紘」
「その血だらけの封筒は?」
「これか?これは恵美が亡くなった場所に落ちてたんだ、恐らく恵美の血だろうな」
「封筒か、ポストに入れるつもりだったのか」
「いやそれが、中身が無いんだ……恐らくだがポストに入れる為じゃなくて、この封筒の中身をみて、恵美はここまで来たんじゃないかと思ってるんだ」
「……………………………なるほどな」
「おい、お前らそんなことより今は滑が、わ……………え」
怜が話を途中でやめ、視線の先を見ると、黒いフードを被り、カラスのようなガスマスクをした人が立っていた。
手にはひと回り大きな鎌を持っている
一同は頭が真っ白になった、だが全員こう思ったはずだ
こいつが犯人だ
黒いフードを被った人がガスマスク越しでこ言ってきた
「…………………………………………………ラッキー」