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サバイバルしてたらステータスに目覚めた  作者: 角谷 樹
第一章 目覚めと現代ファンタジーの始まり
8/18

帰ったら秘密結社のボスになった

ちょっと短めです。

 男3人をお巡りさんに預け、事情聴取を刺されて大分時間を取られ、日が完全に沈んだ。


 嘉神さんを家まで送り届けた。


「じゃあ、また明日」

「はい、佐藤君もまた明日」


 嘉神さんが家に入って行くまで見届け、念のため、〈鑑定〉をかけてみる。


 ーーーー


 名前:嘉神紗織

 年齢:16

 種族:人間

 職業:学徒Lv.9/29

 レベル:0

 HP:9/9

 MP:15/15

 筋力:4

 耐久:4

 敏捷:5

 器用:5

 賢さ:10

 運勢:300

 異能:1new


 戦闘


 魔法


 技術


 耐性


 異能

 〈時空操作〉new


 称号


 ーーーー


 なんか耐性無くなった代わりにめっちゃ凄そうな異能獲得してるぅ!


 これはあの誰もが憧れる時間停止や、空間転移ができちゃうチートの中のチートちゃうん!?


 ーーーー


 鑑定結果

 名称:時空操作

 説明:時空系操作系最上級能力。時間操作、空間操作の両方を可能にする時空系最上位の能力。佐藤初が〈付与〉した〈耐性〉の力を吸収し、己の才覚と、運で開花させた。


 ーーーー


 俺の所為か!俺の所為なのか!?

 まさか彼女の為に〈耐性〉を〈付与〉したのに、まさか異能を開花させるとは!


 まずい、まずいぞ!あの計画・・を早急に進めなければならなくなった。



 急いで家に帰り、使用人に両親がいるか確認する。


「すみません、親父達はいますか!?」

「いえ、まだ帰られておりません」

「なら、帰ってきたら直ぐに知らせてください」


 両親が帰ってくるのを待つ。



 如何して俺がこんなに急いでいるか説明しよう。


 実は昨日、帰宅してから、俺は直ぐに両親に俺がステータスを手に入れたことを説明した。当然初めは二人とも信じなかった。


 だが俺が、異能を使い、炎、雷を発し、水を操るのを見せたり、能力値を最大限に使ったアクロバティックな動きを見せることによって信じてもらうことに成功した。


 まず、俺がしたことは、俺以外に俺のような存在、異能を使う者や、ステータスがある者がいないか両親に聞いてみた。


 うちの両親は裏とのつながりや、世間が知らないことも知っていそうだったので、聞いてみたが、知らないらしい。


 次に俺のような異能を使える者、または無自覚に使っている者がいた場合、どうなるのか聞いてみた。


 親父はもしその者が個人、力が弱ければ、捕まえられ実験台、又は戦争の道具に使われてしまうかもしれない、と言っていた。


 だから考えた。ステータスを獲得したのは俺だけじゃないかもしれない、もしくは、異能に覚醒するものはこれからも現れるかもしれない。


 その人達が個人でいたら、いつ政府、裏組織、他国に狙われるかわからない。


 なら団体を作ろう、他の異能を開花させた者達を保護し、守る組織を作ろう、と。



 そして、今、両親はその組織を作る為に動き回っている。協力者を集め、異能者を守れる組織を作る為、秘密裏に。


「ただいまあー、帰ったぞー!」


 どうやら帰ってきたようだ。


「親父、お帰り!」

「ああ、ただいま。母さんも直ぐに帰ってくるから、部屋に来なさい」


 直ぐに親父の部屋に行って待つ。


 親父は母を連れて、着替えて部屋にやってきた。母は仕事服で、帰ってきたばかりだろう。


「まず、組織設立についてだが、政府の一部だけしか知ることを許されないことになる。そして組織の表の活動は電力会社になる。お前の力は発電に使えるから、その力を使って発電をすれば資金源になるだろう。


 裏では初以外に能力が開花した者たちを保護取り締まりをする」


 俺の異能〈雷神〉〈火炎〉〈水操作〉に〈水生成〉を使えば、直接の発電、火力発電、水力発電が行えれる。発電を低コストで行え、火力発電に関しては、燃料となる石油を使わないので、環境に優しいゼロ燃費の火力発電ができる。


「しかしこれはまだ予定に過ぎない。初の異能の威力、規模がどれほどなのかわからないから、組織設立はまだ先になる」

「親父、出来るだけ早く作って欲しいんだ。それに今日も襲われた。今回は証拠もある」


 俺は〈異次元収納〉に入れていた餓鬼の死体を取り出す。


「っ!?一体何処から!?初これは、お前がやったのか!これは、人じゃないだろうな?」


 親父は席から飛び上がる程驚き、餓鬼の焼死体が人間ではないかと疑う。まぁ、真っ黒焦げじゃあ子供の焼死体に見えるのもわかる。


「いいえ、アナタ。これはどうやら人じゃないみたよ」


 母が餓鬼の焼死体を触りながら、父に否定を入れる。


「額を見て。角がある。それに、焦げていてわかりにくいけど肌の色も緑色。これは人間に近い姿をした化け物ね」


 母は父よりも冷静に餓鬼を調べていた。


「親父、これをそういう研究所で調べれば未知の生物だって分かると思うよ」

「ああ、そうだな。直ぐに呼んで送らせよう」


 親父は携帯で何処かに繋げ、家に来るよう指示をする。


「今回は小さいヤツだったから、俺が駅で最初に遭遇したのはもっと大きかった。ソイツは俺に会う前に一人、男性を殺していた。多分その駅で行方不明になっていると思うから調べれば誰かも分かると思うよ」

「そんな危険な奴がいたのか。俺でも知らないってことはかなり行方不明者の中に、ソイツらにやられた人達がいそうだな」


「ああ、あとちょっと前にソイツらが現れたらわかるようになったんだ。だから発見次第俺が行くよ。まだアイツらに対抗できるのは俺だけのようだし」


 そう、少し前に〈怪異感知〉という異能スキルを獲得したので、奴等が現れたら直ぐにわかるようになった。


「……………わかった、発電所をいくつか、貸してもらうから、その時初の力を試させてもらう。その結果次第で直ぐに組織設立を速めよう」

「親父、ありがとう!」




 そして、日曜日、俺は親父が借りた発電所で異能の力を見せつけた。発電機を壊しかけるほどの電力を作ったがギリギリセーフだった。


 組織の設立を早めた。俺の異能では、余裕で街の電力を補える程の出力があり、急ぎ俺の出力にも耐えられる発電機が作られた。


 その間、初回の反省を活かして、手加減で発電。

 お陰様でスキルレベルがどんどん上がって行くよ。


 学園では紗織さんと部活でキャンプに行ったり、前回親に借りた別荘で海水浴&サバイバルを楽しんだ。

 

 お互い下の名前で呼び合えるくらい仲良くなれた。




 そしてついに、表向きは電力会社、裏は異能力者を調べ、保護、取り締まりをする秘密結社ができた。そして俺は電力を作って稼いだ資産でオーナーであり、ボスだ。



 ここまでの説明が恥ずかしすぎる!

何恥ずかしいかと言うと、親の力を全力に使って秘密結社設立、確かに恥ずかしいですよね。あと、主人公がやっている異能力を活かした仕事がダサいです。あれ、実際にやるとかなり暇なんだよね。能力を使っている間、突っ立ってるだけだから。


誤字脱字を伝えてくださりありがとうございます。


感想、評価があれば嬉しいです。

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