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サバイバルしてたらステータスに目覚めた  作者: 角谷 樹
第一章 目覚めと現代ファンタジーの始まり
7/18

少女と一緒に、帰ったら絡まれた(色々)

2日連続の投稿

 今、俺は人生で最大の崖っぷちに立たされている。それは、


「えーと、入部をしたい、と言うことでよろしいですか?」

「はい!私を佐藤君の部活に入れて欲しいです」


 昨日助けた元薬中少女が俺の部活に入部したいとおっしゃっています。

 女の子と話すこと少ないから緊張するぅ!

 現在、部室で話を聞いております。


「まぁ、うちの部活、部員が一人だけだから一人でも入ってくれたら嬉しいけど、大丈夫?男と二人っきりになるよ?」

「大丈夫です!私は貴方に人生を助けられたような物ですから、私は貴方の為だったらなんだって、します!貴方だけの為に尽くしたいんです!」


 まるで神を見ている目だ。

 やばい、感情が本気だとわかるほどに輝いて見える。

 〈精神感応〉で彼女の精神がダイヤモンドの輝きをさらに引き出し見えてしまう!


「とりあえず、入部希望ならうちは歓迎するよ。これからよろしく、嘉神さん」

「はい、ありがとうございます。こちらこそよろしくお願いします!」


「「……………」」


 しばらくの沈黙が続いたが、耐えきれず、俺は昨日のことを聞いてみることにした。


「えっと、嘉神さんは昨日のあの後、大丈夫だった?身体とか、かなりやってたみたいだけど……」

「っ!……やはり貴方があの時、助けてくださったのですね。はい、その後私も無事家に帰ることができました。それと今まで薬物に侵されていた私の身体が嘘のように軽くなり、依存症も後遺症なども今のところはありません。全て貴方のお陰ですありがとうございました」


 礼儀正しく、ストレートで長い綺麗な黒髪に整った顔立ち。正しく大和撫子を体現している。


 キーン、コーン、カーン、コーン。


 下校時間の鐘の音が学園に響いた。


「もうこんな時間だし、そろそろ帰ろうか」

「ええ、そうですね」


 一緒に学園の門から出た。それから帰り道が同じだったので、話ながら一緒に帰った。


「昨日の事、誰かに話した?」


 俺はまだ聞かなかった事を聞いてみた。


「いえ、家族は私が薬物をやるようになってからは関係が拗れてしまって、話したところで薬物の副作用で幻覚を見ているって思われてしまうし、昨日は本当は夢じゃなかったのではないかと思っていたので」

「ん?じゃあどうして今日……」

「それは、今日の部活紹介で佐藤君がサバイバル部の紹介をしているのを見たので」


 ああ、あの時か、そりゃあ、昨日の俺が今日見つけたら、現実のことだったって、思うか。


「なるほど。じゃあーー」


 先程まで騒がしかった周りシーンと静まり返る。まるで昨日のように。


「またか……」

「えっ!?これって、まさか昨日の」

「ああ、また昨日と同じ、アイツみたいなのが来る!」


 そして、世界が赤く染まり、化け物が現れた。


 今回現れたのは昨日の大鬼とは違い、小さな鬼だった。ガリガリに痩せ細っている腹だけが弛んで出ている。


 六道の餓鬼と呼ばれる小鬼がイメージされる。もしくはゴブリンだ。


 そして餓鬼は更に昨日の鬼とは違うところがあった。それは数だ。2体、3体ではない。20体はいる。


「グゲ、グゲゲゲガガ!」

「グガァァァ!」


 餓鬼はこちらを指差し、まるで「エサがいるぞ!」「メシぃぃぃい!」と言っているようだ。


「佐藤君!ここは逃げよ!?こんなに数がいたら佐藤君でも流石に無理だよ!」


 嘉神さんがこの数を恐れてか、逃げるように言ってくる。確かに昨日とは違い、化け物の数は多い。逃げるように言ってくるのはわかる。しかしだ。


「嘉神さん、大丈夫。安心して、昨日・・もやったことあるから」


 そう、昨日やったのだ。


「〈豪炎〉」


「グギャアアァァァァ」


 餓鬼供のしたから上がる超火力の炎により、餓鬼供は灰となって消滅した。そしてその灰も光に包まれ消えた。


「昨日も複数の相手はやったことあるからね。心配ないよ」


 昨日、確かに無事には帰れた。しかし、それは俺が傷を負わずに帰れただけで、実際はめっちゃ襲われた。


 昨日の夕方、あの殺人鬼の駅から出た後、何度も化け物に襲われた。駅の殺人鬼ほど、強敵そうなのはいなかったが、数が多かった。

 あの殺人鬼は特別強かったのか、他の化け物は弱く、〈雷轟〉を使わず他の異能、〈火炎〉や〈水操作〉でも一撃で倒せた。


 そのお陰で、ステータスとスキルのレベルが爆上がりした。


 ーーーー


 名前:佐藤初

 年齢:15

 種族:人間

 職業:学徒Lv.9/29

 レベル:45

 HP:2,565/2,565

 MP:1,215/1,215

 筋力:720   (16)

 耐久:720   (16)

 敏捷:1,125 (25)

 器用:675   (15)

 賢さ:540   (12)

 運勢:200

 異能:1,350(30)

 SP:225


 戦闘


 魔法


 技術

 〈水泳Lv.Max〉〈鑑定Lv.Max〉〈火起こしLv.Max〉〈料理Lv.9〉〈投擲Lv.4〉〈建築Lv.2〉〈工作Lv.3〉〈水作りLv.Max〉〈素潜りLv.Max〉

 〈洗浄Lv.Max〉

 補助

 〈疾走Lv.Max〉〈馬鹿力Lv.Max〉〈瞬足Lv.4〉〈怪力Lv.4〉〈超回復〉


 耐性

 〈精神耐性Lv.5〉〈疲労耐性Lv.8〉〈薬物耐性Lv.8〉


 異能

 〈発火Lv.Max〉〈水操作Lv.Max〉〈雷電Lv.Max〉〈浄化Lv.1〉〈雷轟Lv.Max〉〈火炎Lv.Max〉〈治療Lv.1〉〈付与〉〈雷神〉new〈豪炎Lv.5〉new〈水生成Lv.3〉new〈異次元収納〉new



 称号

 〈雷神〉

 ーーーー


 ステータスがアップしすぎて普通の学園生活ができそうにありません。

 敏捷の数値が1,000を超えたらもう音速で動けるようになった。当然本気を出せばだけどね。


「す、すごいね。一瞬で倒しちゃうなんて」

「まぁ、俺もこれは凄いとは思うんだけど、流石にここまでの力を持って何がしたいのか分からなくなるよ」


 本当、俺にステータスやスキルを与えて何をさせたいのか、俺は何をすればいいのかよくわかっていない。


「嘉神さん、昨日のことも今日のことも誰にも言っちゃダメだよ」

「勿論言いません。流石に誰にも言えませんよ。どうせ信じませんし」


 確かにそうだね。実際に見ない限りは誰も信じないね。


 騒音が戻り、俺達は歩き出した。




 そして、街中を歩いていると。


「おっ、紗織ちゃんじゃん」

「これから、帰り?」

「なら、一緒にあそぼうぜ!」


 いきなり俺達、嘉神さんに声をかけてくるチャラい男3人組。とても見た目の印象は悪く、一瞬で関わり合いになりたくないと思えた。


「っ……!」


 そして呼ばれた等の本人は俺の背後に隠れて俺の袖を握って震えていた。とても普通ではない、何かあるんだ。


「何、彼氏?」

「紗織ちゃん彼氏いたの?」

「いやいや、こんな弱そうのが?ありえねぇよ」


 こいつら、いきなり話しかけてきて、突っ込みすぎだろ。てか、最後の奴、失礼だな!


「彼氏君、紗織ちゃんはね。俺達のなの」

「俺らの玩具で穴なの、この意味わかるよね?」

「その娘は俺ら専用の穴だから君のじゃないから、さっさとどっこ行ってろ」


 〈精神感応〉で嘉神さんとこいつらの関係をみてみたが、コイツら、嘉神さんのトラウマ作った男らだ。

 コイツらが嘉神さんに薬の売人も紹介してた。


 それにコイツら、紗織さんのこと、物扱いしやがった!ゼッテェニ許セネェ!


「ウセロ、害虫ガ」


 まるで自分の声ではないモノが口から出てきた。


「あ′あ′、今なんつったぁっ!」

「調子コイテんじゃねぇぞ!」

「ぶっ殺してやる!」


 3人目の男がポケットからナイフを取り出して俺の腹に刺してくる。


「佐藤君!」


 それを後ろで見ていた紗織さんが叫ぶ。


「っ!?」


 しかしナイフは制服を貫くことはできたが、肌に刺さることはなかった。

 俺は音速の速さでナイフを持つ手に握り潰し、ナイフを離せないようにして、誰にも気づかれないよう、音速の足踏みを男さんにお見舞いし、足の骨も潰しておく。


「「「グギャアアァァァァ!」」」


 餓鬼みたいな男3人に顎を殴って気絶させていく。


「お巡りさーん!ここにナイフを持って襲ってきた、怪しい白い粉を持っている人が居まーす!」


 そして、後はお巡りさんを呼ぶ。

 こちらには事前に〈鑑定〉をかけて麻薬、覚醒剤など、色々な危険薬物を持っているのは確認済み。


 あとで、コイツらの人生がこれからも楽に過ごせないように顔の写真を撮ってネットで広めよう。


 良い子の皆は真似しないでね!



(`・ω・´)裏設定、実は嘉神紗織さん、留年してんです。一年生の時事件に遭い、薬物生活で碌に学園に行けず、日数が足りずに、留年してたんです。この日、健康的な姿と彼女が制服をきて学園に行ったところを見て彼女の両親は泣いて喜んで送り出しました。両親は彼女の事情を知っていたので、とても嬉しかったのです。



誤字脱字の報告があればありがたいです。

感想、評価があれば嬉しいです。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 今回も面白かったです。 [気になる点] 誤字だと思いますが、 「勿論言いません。流石に誰にも言えますよ。どうせ信じませんし」は 流石に誰にも言えませんよ。 だと思います。 [一言] 次回も…
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