帰宅してたら、出会った(悪い意味で)
今回は今までと比較して少しだけ少ないです。
レベルや数値、スキルも増えている。
新幹線の席でステータスを確認したら、このようなことになった。
席を立ち、トイレに駆け込んで鍵を閉める。
新しくステータスに表示された、異能スキル〈発火〉、〈水操作〉、〈雷電〉、そして能力値(筋力などの数値)を、〈鑑定〉を使って調べる。
まずは、能力値の下に新しく表示されている、SPから。
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鑑定結果
名称:SP
説明:能力値の引き上げる。レベル上昇時に5増える。1消費に数値が2プラスされる。
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〈鑑定Lv.Max〉になった影響でもっと情報が見れるのだが、今求めている情報はこれぐらいで十分だ。
能力値の上昇には単純な筋トレ、走り込み、レベル上昇しかなかったが、SPのお陰で更なる能力値上昇が出来る様になった。
次に〈発火〉の鑑定、
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鑑定結果
名称:発火
説明:火炎系能力初級。火を作り出せる。〈火起こし〉のレベルがMaxになると、異能が開花する。レベル1状態では、火種しか作れない。
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初の系統の能力、ステータスがあるから系統とか、あると思ってたが、本当にあったとは。
しかもレベルがあるので、初期の効果は火種を作ることしかできないが、これからのレベル上昇に期待だな。
〈水操作〉を鑑定、
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鑑定結果
名称:水操作
説明:液体系操作系能力初級。水を操作できる。〈水作り〉のレベルがMaxになると、異能が開花する。レベル1状態では、水滴までしか操れない。
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系統とが二つの初級、水が操れるようになるようだが、水滴までしかって……まあ、レベル上げればマシになるだろう。
そしてお次は〈雷電〉を鑑定、
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鑑定結果
名称:雷電
説明:雷系能力中級。電気を発生できる。本来ならば〈静電気〉のレベルがMaxになると、異能が開花するのだが、これはステータスレベル:10に到達した記念、ボーナススキル。
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これまでの法則で、異能は技術系のスキルがレベルMaxにならなければ、開花しなかったのだが、どうやらステータスのレベルが10になれば、スキルが獲得、開花できるようだ。
次にやる事はいつものスキルの検証だ。
まずは〈発火〉から。
指先に〈発火〉の発動を念じる。すると、指先が少し光り、小さな煙が出てきた。
〈発火〉を発動していない方の手の指を舐め、〈発火〉が発動している方の指先に当たる。
ジュウ〜
これが〈発火Lv.1〉の効果。本当に火種にしか使えない、弱い能力だ。
『スキル〈発火Lv.1〉のレベルが2に上昇しました!』
大体の能力はレベル1であれば、一回使えばレベルが上がる。そしてレベル2からも能力の効果はレベル1とは比べ物にならない。
〈発火Lv.2〉を、発動させてみよう。
ボッ
大人の人差し指の第二関節から指先まではありそうな火がついた。
ショボいが火が出ないのに比べれば火力は上がっている。それにこの火はある程度操作出来るようで、ガスバーナーのような、青い炎も出せる。サイズは変わらないけど。
『異能スキル〈発火Lv.2〉のレベルが3に上昇しました!』
ヒェー!レベル上昇により、関節サイズだった炎が大人の指先から肩まで伸びた!
慌てて炎を消した。
……ちょっと部屋焦げついちゃったけど大丈夫かな?
次は〈水操作〉をやってみようと思う。今いるところがトイレなので丁度良いね。
では早速。
‥‥‥……………ジャーーーーー。
流れる水から飛び散った水滴を〈水操作〉を発動させ、浮かす。
ーープルプルプルプルプル
めっちゃ震えてる。緊張しながら箸で大豆を掴んだプルプル震えるように震えている。
……………ちなみ何ですが皆さん何の水をイメージしてます?
トイレの水?
違いますよ。トイレルームにある蛇口を使ってますよ。トイレの水なんて使うわけないじゃないですかー。
『スキル〈水操作Lv.1〉のレベルが2に上昇しました!』
これも発動できた。レベルが上昇したので、続けて検証。
蛇口から出る水を操作してみる。
すると、指先から肘までの水は操作できたが、そこから先は無理みたいなので、蛇口から切り離す。
切り離された水は浮かび、俺の方へ持ってくる。
1リットルは無さそうだけどこれは結構あるな。
あっ、そうだ、水の中に入った物はどうなるんだろう。
俺思いついたことを試す為、ポケットに入れていた小銭を操作している水に入れた。
するとどうだ。本来なら、水の中から落ちるはずの小銭は落ちず、水の中を浮いた。
それどころか水の中を動き回すことも出来る。
どうやら、水の中に入っている物も動かせる副次効果もあるようだ。
『スキル〈水操作Lv.2〉のレベルが3に上昇しました!』
他にも形を変えて鋭い水の刃を作ったり、文字も作ったりと器用なことも出来た。
次は〈雷電〉を使ってみようと思う。
両手の人差し指を巻き合わせ、その間に電気が通るように発動させる。
パチッ、パチッパチッ、ビリビリ
最初に小さな火花が散り、すぐに電光が指先の間に橋をかける。これくらいはまだ序の口でまだまだ出力が出せる。
ドンドンドンッ!
「オイッ!いつまで入ってんだ!さっさと出てくれ!こっちずっと待ってんだぞ!」
部屋の外から、男の焦った声が聞こえる。
あっ、長い事トイレに入ってたから待たせちゃってたか。
「すみません!すぐ出ます!」
急いで鍵を開けて部屋から出す。
外で待っていたと思われる男性は慌てた様子で部屋の中に駆け込み激しい音を立てて扉を閉めた。
そんなに待たせちゃったか、ごめんなさい。
心の中で謝罪し、自分の席に戻った。
しかしすぐに目的地の東京に着いてしまったので、すぐに出る準備をする事になった。
新幹線から出て、切符口を通ったところで、異変が起きた。
周囲から音がなくなり、人が居なくなった。
そして駅の中は廃墟と化し、一部の壁やシャッターが崩れ、所々にカビが生えた空間になっていた。
はっ?如何して俺は一瞬で廃墟の中に!?
てか此処、さっきまでいた駅の様にも見えるけど……一体全体どうなってるんだ!?
訳がわからず、周囲を見渡していると、背中に寒気が走る。
先程降りてきた新幹線乗り場の方から、ペタ、ペタ、湿った足音が聞こえてくる。
乗り場は改札口に入って、奥の道を曲がったところだ。
そこからペタ、ペタ、とゆっくり歩いて来る音。そして曲がり角から足音の正体が姿を現した。
まず、初めに出てきたのは真っ赤な角だった。此処でもうコイツの正体は人ではなかった。そして次に身体の殆どが現れた。もう完全に人ではなかった。恐ろしい顔にその顔にある口から出てくる数本の牙、目算で2メートル半以上はある身体、首含め、首の下にある筋骨隆々な肉体。右手には赤い何かがついた、トゲトゲした金棒。左手にはその凶悪な金棒で殺されたのだろうと思われる性別不明の、おそらく人だった肉塊。
そうコイツの正体は、鬼、だ。
そして鬼は、俺を二ヤーーーと気味の悪い笑顔を俺に向けてきた。
まるで、新しい、獲物を見つけて嬉しそうな笑顔を。
マジかよ、会いたくてモノに出会っちゃったよ……。
*´-`)たった、3話で評価ポイントが20もらえたので、すごいかな?と思ったのですが、感想とかないから少し不安になってきました。
(*´Д`*)確かに3話まで、無駄に話長いし、話が進んでる感じがしなかったからつまらないと思う人もいるとはおもいますよ。
ᕦ(ò_óˇ)ᕤでも、評価してくれる人がいる限り、私は頑張ります!
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