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サバイバルしてたらステータスに目覚めた  作者: 角谷 樹
第一章 目覚めと現代ファンタジーの始まり
2/18

1日検証したら、眠る

遅くなりました

 ウェットスーツから着替え、周辺の植物を図鑑を見ながら調べている時。


『スキル〈鑑定Lv.1〉を獲得しました!』


『スキル〈鑑定Lv.1〉のレベルが3上がりました』


 ファンタジーものの定番、〈鑑定〉様を獲得したよ。ステータスと言えば鑑定は付き物ですからね。


 スキルは使う、と意識すれば良いのか〈鑑定〉を発動した。


 ーーーー


 鑑定結果

 名称:ヤシの木

 説明:この木の実には水分を多く溜め込まれている。この木は地球にしか、存在しない。


 ーーーー


 鑑定結果は見ての通り、俺が今求めている情報だ。


 しかし、〈鑑定Lv.3〉の力がこれだけなのか、それともまだまだ力の余裕があるのかがわからない。


 植物以外も〈鑑定〉できるのか調べてみるか。



 植物以外、魚や動物、鳥などを調べてみた結果、植物の〈鑑定〉と同じように表示された。

 自分にも〈鑑定〉を掛けようとしたが、スキル発動の感覚が反応しない。


 どうやら〈鑑定〉をするには視認する必要があるのかもしれない。


 しかしこれは俺が視認した(見えた)ものの中から〈鑑定〉する対象に発動するのか?

 なら鏡や水面に映ったものも、〈鑑定〉は発動するのか、それとも鑑定結果は鏡や水面、と判断されるのだろうか?

 まあ、これはあとで検証しよう。


 次に〈水泳Lv.1〉を試す為また海に入ったが、何か変わったような事はなかった、強いて言えば少し泳ぐのが上手くなったことだろうか。

 レベル1程度ではこの程度といことなのか?


 ステータスの力を測る為50メートル走をすることにした。まず、測りやすい敏捷からだ。正確な距離はわからないので目算で、始まりと終わりの目印を作ってタイマーも片手に持って走った。

 ちなみに俺のこれまでの50メートル走の記録は7秒代だった。


 すると驚く事にタイマーは5秒代を記録していた。高校一年生の運動部所属の平均50メートル走タイムは7.32秒らしい。


 50メートルぴったりではないので俺のこの記録は正しいとは言えないが、それでもだいたいは合っているので正しいだろう。それにこの記録は陸上部の短距離なら出していそうだ。


 しかし俺は陸上部ではないのでもし学園で正確にこの速さの記録を出せばスカウトに誘われるかもしれない。受けないが。


 それと、50メートル走を走り終わった後に、


『スキル〈疾走Lv.1〉を獲得しました!』


 と通知された。


 ステータスを表示し、〈鑑定〉を使って〈疾走Lv.1〉を使って調べる事ができたので、やってみると、



 ーーーー


 鑑定結果

 名称:疾走

 説明:早く走れる。レベルよって走る速度が上がる。


 ーーーー



 説明が簡略している。わかりやすいけど、わかりにくい。


 どれくらい速くなるのかがわらん。


 また50メートル走をする事にする。今度はスキル〈疾走〉を使ってだ。



 結果、4秒台になった。もうオリンピック出れるんじゃね?学園ではスキルを使わずにしよう。それでも本気で走るよ?


 だって、5秒と言っても力を抜き過ぎたらめっちゃ遅くなるからね。力加減できないから。


 次は筋力と耐久を測ってみるか。これには8キロのダンベルを使う。

 これまでの記録は70程で疲れて無理をしてはいけないのでそこまで多くはしなかったが今はどうだろう。


 片手にダンベルを持ち、上げ下げの往復を行う。


 ダンベルはいつもよりも軽く感じる。これがステータスの筋力の効果か。

 ダンベルの往復が70を超えた。これは耐久の影響だろうか?疲れをまだ感じない。まだ余裕がある。


 結果、180を超えたあたりから疲れが溜まり、ダンベルを放した。


 俺は足は少し速いし、そこそこ身体を鍛えていたが、ここまではない。

 これがステータスを得た事による身体能力の影響か。筋力や耐久はわからいが、敏捷はそれなりの運動部よりそれなりに高いと思う。


 これなら器用と運勢は、今は思いつかないが賢さは学園のテストで検証できるだろうからこれらはまた今度にしよう。


 それと筋力と耐久の検証でスキル〈馬鹿力Lv.1〉〈疲労耐性Lv.1〉を獲得した。


 〈馬鹿力〉は筋力の上昇と〈疲労耐性〉は疲れ難くなるようだ。


 スキルとステータスの検証が終わったので、俺はサバイバルの続きをする事にする。


 まずは食事の準備から、火起こしをする事にしよう。

 木の板と棒を用意した。皆さんもご存知、きりもみ式火起こしだ。


 板にナイフで凹みを作り、そこに木屑と棒をセット。

 棒を両手で挟んでグルグル棒を板に擦るように回す。


 火起こしの上級者にもなると十数秒で火種を作ることができるらしい。俺は1分程はかかる。


 グルグル……シュ〜


 たった10秒で煙が上がり火種ができた。

 え?はやくね?


 俺は急いで片手で持てる量の木屑に火種を入れて、ふうふうする。

 ここでは慎重に何回も息の吹きかけをやらないと火種が大きくならないのだ。


 しかしここでも、


 ふう、ふう……ボッ!


 たったのニ息で火がついた。

 マジか!?


『スキル〈火起こしLv.1〉を獲得した!〈火起こしLv.1〉のレベルが7上がりました!』


 マジか!?

 いきなり〈火起こし〉のレベル爆上がりした。


 俺は驚きながらも燃え上がる木屑を用意していた薪に入れた。



「何故、火起こしがあんなに速くできたのか……」


 俺はマダイを調理しながら先程の火起こしについて悩んでいた。


「スキル〈火起こし〉の影響?いやスキルを獲得する前にスキルが影響を及ぼすことはない。〈鑑定〉や〈疾走〉は獲得してから影響を及ぼしていた」


 そう、〈鑑定〉も〈疾走〉はどちらも獲得してからその力を発揮していた。〈疲労耐性〉は疲れた後に獲得したからか、ダンベルでの疲労は溜まっている。しかし、それから先の疲労は全く感じない。

 この事から先程の火起こしではスキル〈火起こし〉は影響していない。


「つまり、既にあるもの、スキルで火起こしに影響を与えるようなものはなかった。ならステータスか?名前から器用と運勢のどちらか、もしくは両方が影響してそうだな」


 丁度調理していたマダイも捌けたので串に刺して焚き火で直火焼きをする。


「筋力はそのまま筋力に効果を現す、耐久は体力やスタミナ、おそらく頑丈さなどに効果かを現す、敏捷は身体を動かす速度に効果を現す、器用は手作業などへの効果が現れ、運勢には運関連、確率的なものに効果を現す、ってところかな」


 マダイを焼いている間、これまでのステータスが俺の身体や環境に与える影響を考察していた。


 先程の火起こしは器用による影響と運勢により速くできたのだろう。火起こしには運による影響もある。

 本来なら器用だけでもはやいのだろうが、運勢によって、速くできたのだろう。


 そして今日までの事から俺の行動によりレベルが上がったり、スキルを獲得する。レベルがどこまで上がり、どれだけスキルが獲得できるのかわからい。


 だからとても興味が湧く。これまで俺が見てきた、物語の主人公達はステータスを獲得すると殆どが興奮し、それらを極めようとしてきた。


 俺も同じくステータスを手に入れて興奮している。現代でも予測できないことはあるが、それは日常として、面白いかと言えば、そうでもないが、ステータスが表示されると言う非日常はこれからの先、全く予測が出来ない。未知なのだ


 俺がサバイバルをするのは現実という既に未知を刈り取られ、冒険出来ないから、興奮できないからなのかもしれない。


 しかし、このステータスは未知だらけだ。架空の存在であったステータスが現実に現れ、主人公のようにそれを得る。これに興奮しない男がいるか?いや、いないね!男じゃなくても人間なら未知に挑んでみたくなるはずだ。


 だから俺はステータスを、スキルを極める。そして、俺はこの未知を味わい尽くすのだ!


「あっ、焼けてる」


俺が丁度己のこれからの未知に熱く語っていたらマダイが焼けていた。

少し黒くなっているが、美味しそうだ。


『スキル〈料理Lv.1〉を獲得しました!』


「いただきます!」


カリッ、ハグハグ。

うん、旨いな。今日はいろいろやって疲れた。もう辺は暗くなり拠点を作る時間が無い。


仕方ないので砂浜で寝よう。


寝る前にこれまで得たスキルを確認する為、ステータスを表示して眠る。


「おやすみ」


ZZZzzzz



ーーーー


 名前:佐藤初

 年齢:15

 種族:人間

 職業:学徒Lv.9/29

 レベル:1

 HP:40/40

 MP:20/20

 筋力:8

 耐久:8

 敏捷:12

 器用:12

 賢さ:8

 運勢:200


 戦闘


 魔法


 技術

 〈水泳Lv.1〉〈鑑定Lv.3〉〈料理Lv.1〉


 補助

 〈疾走Lv.1〉〈馬鹿力Lv.1〉

 耐性

 〈精神耐性Lv.1〉〈疲労耐性Lv.1〉


 異能


 称号


 ーーーー


_:(´ཀ`」 ∠):作者のやる気が足りないので作るのが遅れる。


感想や評価があれば嬉しいです。

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