色々あって帰宅してたら草原にいた。
一章完結にしようと思います。
いつのまにか、三年経っていた。
日本の裏社会を牛耳るために色々やってきた。
裏社会の勢力と戦争したり、その為に他の裏組織と仲良くなったり、為政者や各地の富豪達とその影響で幾つかの会社が潰れたり、為政者達が社会的に抹殺されたが、まあ本当に色々あって、俺達は今裏社会のトップに立つことができた。
まぁ、やることと言ったら異能力者の探索、保護、捜査、取締りなど異能力者に関することと、悪魔や悪霊、地縛霊に怪奇現象などへの対処と、裏世界のことに関することなど、表に出せないが世界の人達と普通の人ではない人達の為に日々働いております。
この前なんて、〈異能力探知〉を持つ石田燈君を狙った外国と争ったばかりだよ。
表では外国人のテロとして報道されている。うまく隠しているのだ。
異能力者は安全に、そして多く集め、鍛える必要がある。
三年前、〈未来予知〉を持つ平野ミライさんの予知夢で数年後、世界で大災害が起こることを予知したそうだ。
ただの天災や病気などではなく、生物による災害、それも異世界からの脅威が数年後、その時に起こるそうだ。その時、世界はその対処に遅れて、膨大な被害が出るらしい。
だから俺達は急速に数を増やし、たった三年で裏社会のトップにたった。数年後の未来に備えて邪魔されないように。
そして俺三年で学校を卒業し、電気工学の大学に通っている。いくら裏は異能力者集団の組織と言っても、表では電力会社、当然資格がないと怪しまれる。
俺は電力会社に勤める普通の社員として、社会に見られるようにしないといけないので、電気関連の資格を取る為にこの大学に通っている。
えっ、紗織とのどうなったかって?
そりゃ勿論……………進展してません。
いやね、仲良くはなってるんだよ?でもさ、進まねぇんだもん。周りからは付き合ってるように見えるくらいイチャイチャしてるんだよ。なのにまだ、告白もしてないんだよね。
これまでにドキッとするようなことが少ないんだよ!
二人危機的状況に遭ったことないし、お互い強力な能力があるからピンチになることもないから、吊り橋効果みたいなのがないんだよ。
吊り橋効果があったのは最初にあった駅殺人鬼事件(命名)の時ぐらいであれ以降特に危険とかなかったからね。
そして、今現在、急に墓地の様子がおかしいので何とかしてくれないかと言う依頼が遭ったので、俺と紗織さんで赴いてきました。
アンタ組織のボスだろ!なんでこんなところで出てきてんの!?
と思われるかもしれないが、簡単に言えば……………暇だからだ。
ステータスとスキルが成長しすぎて、遠隔での作業ができてしまうようになり、それと平野さんの〈未来予知〉のおかげで一年先の仕事まで終わってしまった。
発電なんて大学に行っている間に新しく手に入れた異能スキル〈無限分身〉で代わりにやってくれるし、事務仕事は〈神速処理〉と〈多重思考〉、〈神速演算〉だ1日分の仕事が1秒もせずに終わっちゃうから、正直言って暇してます。
それに最近ボスは後ろで座って待ってろ状態で戦闘に役立つスキルが全然育たなかったので、ここに来て戦ってます。
「んー、戦闘スキルは全然成長しないなぁ。やっぱり対人戦じゃないと成長しないみたい」
「そうですか?それでも十分お強いとおもうのですが」
次から次へと現れる人骨や死体を殴ったり蹴ったり、切ったりしながら、戦闘スキルの成長がないことを、同じく〈時空操作〉で空間を操り、敵を切り裂きながら俺の声に紗織が答えてくれる。
「確かに、今でも十分に強くはあるんだけど、これは能力値が高いことによるごり押し。真の達人でなく、身体能力任せの強さだから、もし俺と同等以上の身体能力と俺以上の技術を持っていたら、苦戦するだろう。もしくは負けてしまう」
現在の〈未来予知〉での結果は三年前と変わらなかった。膨大な量の人死にが出るのは変わらない。そしてその時の俺はどうやら死んでいたようだ。三年前とは遥かに強くなった。病気や、事故で俺が死ぬことはありえない。そのように強くなったからな毒や、搦手てで死ぬこともない。
つまり俺が死ぬのは寿命や俺よりも強い存在による殺害でしか死ぬことはないのだ。そして、今の俺に足りないのは戦闘スキルと魔法スキルが足りない。
てか魔法スキルは全然ない。
俺ですら勝てないような存在が未来には存在する。だから魔法スキルはどうすればいいのかわからないので戦闘スキルを育てたいのだがレベル3になってから上がらなくなってしまった。今のままでは未来を変えることは出来ず、世界は大災害の被害を受け、俺は死ぬ。
そのため今はあの怪異が発生させる経験値エリアで、刀を使った〈剣術)スキルのレベル上げを行なっている。ステータスのレベルは上がるのだが、戦闘スキルのレベルは一向に上がらない。
何か条件でもあんのか?
「あらかた狩尽くしましたね。ではそろそろ……」
「っ!紗織、危ない!」
紗織の後ろから襲いかかる影から庇う。
「ぐっ!」
俺は背中から切り裂かれ、痛みに声を出す。
(俺のスキルを突破してダメージを与えてくるって、どんだけ強いだよ!)
俺達はソイツから離れて〈奇跡〉をしながら俺にダメージを合わせた敵を見るために振り返る。
「骨の鎧武者か!」
今まで鎧武者系統とは戦ったことはある。
家の蔵にしまってた鎧が急に動き出しただとか、家族が偶然買った鎧を買ったらそれが呪われた鎧で鎧に家族が操られただとか、色々な鎧武者の敵とは戦ってきた。
奴らの共通点は本体が鎧で、戦闘スキルを所持し、スキルレベルが高いってことだ。
だがしかし、本体が鎧なので、何かに来てもらわなくてはならないと力を十分に発揮できない。
そして着る者が武術を習ったことがない、身体鈍っていると鎧の戦闘スキルの力量は発揮されない。
偶にその鎧と相性の良い、武術を習っていて、身体が柔軟に動く身体を手に入れられるととても厄介だ。
今回の敵は″骨の鎧武者″、骨なので身体の動きを邪魔する肉はなく、とても動かしやすいだろう。
(そして厄介なのが相手がスケルトンで、武術を習うってレベルじゃない達人級だからな!)
スケルトン系の敵に共通すること、どうやって動いているのかわからないが、とにかくよく動く。として復活する。
いくらバラバラに切っても、粉々に粉砕しても復活し、肉に邪魔されないこでありえない関節の動きで攻撃してくる時がある。
そして、達人級の技術を持っていた骨はその動きと復活能力を使って、何回も厄介な攻撃をしてくる。
対処法は聖なる力か特効で倒すこと。
俺?
俺なら〈聖域〉で奴らが復活できない領域を作り、後は身体能力や異能に任せたごり押しだけ。
「でも今回は難しそう……」
〈鑑定〉で骨の鎧武者について調べたが、強さが違いすぎて、完全な〈鑑定〉が出来なかった。
わかるのは骨と鎧の〈剣術〉スキルのレベルが両方とも8だと云うことくらいだ。
「紗織、サポートをお願い!コイツは一人じゃ勝てない!」
「わかりました!」
確かに今まで強敵と合わず、ほとんど協力戦とか、したことなかったが、練習しなかったわけじゃない。うちの組織の強さランキング上位者に頼んで、協力戦の練習はしてきた。
未来、俺が勝てない存在が現れるのだから、侮らずにやってきた。
そして今ここで、成果が発揮される!
「いくぞ、紗織!此処が最初の協力戦だ!
「はい!」
「オオオォォォォォォ……」
俺達の声に反応してか、鎧武者が叫ぶ。
「まず初手のから、〈風神〉〈水神〉〈雷神〉〈火神〉!」
ドドドドドゴォォォンバアァァァァンボオォォォォン!!!!
現在持っている中で最強の異能を使い、鎧武者に攻撃を仕掛ける。
まず〈風神〉で切り裂きと土を舞わせる。〈水神〉で物量の衝撃をあたえ、〈雷神〉で土を含んだ水による感電と電気分解。最後に〈火神〉で水素と酸素に分かれた空間に炎と引火をし、鎧武者の周りの空間は煙に包まれて見えなくなった。
最後の方には紗織に水素と酸素が外に漏れないように空間を隔離。
〈雷神〉で敏捷能力を超強化し、いつでも動ける状態で、煙が晴れるまで待つ。
煙が晴れるように紗織には隔離空間には小さな穴を開けてもらう。
そして煙が晴れた空間にはボロボロだがまだ立っている鎧武者がいた。
紗織は隔離空間を解き、俺は一瞬で奴の後ろに回り込み鎧武者の肩から腰を切れるように構えた時。
奴は自分が持っている刀を自分に刺して、背後にいた俺に刺した。
「ガフッ」
「初っ!」
吐血した俺を見て紗織が叫ぶ。そして刀を〈時空操作〉で切り、俺ごと紗織の近くに転移させた。
「今、助けるから!」
紗織が〈時空操作〉で俺の身体を数秒前までの状態に戻す。戻される過程で、俺に刺さっていた刀の破片は抜け、刺さっていた傷口も塞がっていく。
「危なかった。ありがとう紗織」
「ううん、どういたしまして」
少し泣きながら答えてくれる。
そして鎧武者を見る。奴はボロボロの身体と鎧を治すためだったのか、こちらには襲いかからなかったようだ。
ボロボロの見た目は治り、お互い最初の位置で状態に戻ってしまった。
「奥の手、使うか……」
そんなのあったら最初からつかえ!って?
確かにそうだが、奥の手だから、あまり使えないし、使いたくなかったのだ。
「〈無限分身〉!」
ドドドドドド………ドドドン!
その場に1,000人の俺の分身体と3人の紗織の分身体が現れる。
「「「「……「「おっし、やるぞー!おー!」」……」」」」
「「「はーい!」」」
そして一斉に叫ぶ俺と紗織の分身体。
これは俺の奥の手の中の奥の手。
〈無限分身〉、その効果は対象の力を100%持つ分身を自他問わず、人数制限なしで作り出すことができる。その代わり使用後は、能力値が能力値×分身人数分の1になり、〈無限分身〉以外の異能スキルが、1×分身人数時間になる。
現在今此処に分身したのと他の仕事でしている分身を足して、合計1,010人分身している。
だから俺の今の能力値は1,010分の1倍、異能スキルが使えない弱体化をしているのだ。
「オオオォォォォォォ……」
『骨の鎧武者が討伐されました!レベルが70で上がりました!」
そして人数という圧倒的な物量に押され、骨の鎧武者は討伐された。
「すみません、まともな、サポートも出来ませんでした」
「いや、紗織は十分にその役割を果たした。あれは俺の不注意が招いたことだ。その後のサポートもありがとう。お陰で俺はあのまま殺されずに済んだ。本当にありがとう!」
「褒めていただけるとありがたいです」
すごい、いや、かなり良い雰囲気になった。
これだよ、こういうのを望んでたんだよ!死闘を乗り越え、深まっていくお互いの絆を!
「じゃ、そろそろ帰ろうか」
「はい!」
一度組織に戻るため、帰宅していた途中、俺は違和感を感じていた。
「なぁ紗織、なんか他のみんな、刀もってね?」
「そうですねぇ、今日は何かのイベントでもありましたっけ?」
違和感の正体はすれ違う人や、見えるところにいる人達は、子供以外の全員が帯刀していることだ。
「銃刀法違反のご時世にこんなイベントあったら絶対お巡りが取り締まると思うんだけど……」
その警官が帯刀している。百歩譲って、警官は銃を持ち歩いているので、持っていてもおかしくもない?(おかしいです)
だがしかし、帯刀している国民を取り締まらないのはおかしいだろ!
「うわっ!なんだ!?」
「キャッ!〉
急に俺達が眩い光により視界が見えなくなる。
しかしそれは一瞬で、すぐに視界を取り戻した。
「はっ?此処どこだよ」
そして俺達二人は草原に立っていた。
次回を、お楽しみに!
第一章の完結にしたいと思います。
誤字脱字を教えていただければありがたいです。
感想、高評価、ブックマークがあれば嬉しいです。
「使用中と使用後」ところで、あっ、これ矛盾するじゃんと気づいたので修正しました。




