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武器装備を整える ~日本でやると1発逮捕~

 軍刀を持ち、姿勢を低くして森の中を歩く。しばらく歩いていると目の前に人を発見した。そいつはあろうことか全裸でグースカ寝入っている。

 とりあえず軍刀の石突きで殴ることにした。


 「おい、起きろ。なに呑気に寝てんだ」


 「ふへぇ?あ、深雪さん。お疲れさまッス」


 「お疲れさまですじゃねぇよ。とっととそこの布被ってそっちにある紙を読め」


 「布っすか?あれ?俺の服。てかここどこッスか?」


 「知らん早くしろ」


 「Jawohl(了解)


 そいつ。ハンス・シュナイザーライトが邪神とやらの紙を読んでいる間、周囲を警戒する。

 周囲を警戒することしばし、右方向から足音が聞こえてきた。


 「ハンス」


 「なんです?」


 「じっとしてろ」


 「はい?」


 直後、右の茂みから何かが飛び出してきた。それは布を被り、手には短刀を持っている。

 短刀を持つ手を掴み、地面に叩きつけるように背負い投げを決める。

 軍刀を抜き、床に叩きつけたそれに突きつける。


 「ずいぶんな挨拶だな。クラーラ」


 「そっちこそ。少佐」


 「今はオフだ。階級で呼ぶな」


 「ちょっとなにしてるんスか!てかクラーラさん服着てくださいよ!」


 「あっ!お前なに見てんだよ!目玉えぐるぞ!」


 「なんで深雪さんはよくて俺はダメなんスか!」


 飛び出してきたのは俺たちの仲間、クラーラ・テュッキュライネンだった。

 クラーラは叩きつけた時にはだけた布を被ると短刀を持ってハンスに迫る。


 「クラーラ。ステイ」


 「わんわん」


 「いやなにがしたいんスかお2人とも…」


 これで仲間がさらに増えた。軍刀を鞘に納め、再び身を屈めて周囲を警戒する。


 「そうだ。クラーラ。途中で誰か見たか?」


 「あー。ここから50メートル地点でレベッカとジェニファーを見たけど。いちよう声かけてみた。少ししたら来るらしい」


 「了解。それと落ちてた紙は読んだか?」


 「読んだ。何かうざい邪神とやらが関わってるらしいね」


 「ならいい。ハンスは?」


 「読み終わったッス。紙を読む限り何か大変な事になったようッスね」


 ハンスはそう言いながら木に立て掛けてあったサーベルを手に取る。1度その場で抜刀。軽く振ると、鞘に納めた。


 「そう言えばクラーラはなにもらったんだ?」


 「さっき見たでしょ?これ、Puukko(プーッコ)


 クラーラはそう言うと鞘ごとナイフを見せてきた。そして布を被って周囲を警戒する。


 「これからどうするの?」


 「とりあえず全員と合流する。その後でこれからの行動を決めよう」


 「それがいいッスね」


 「異存なーし」


 現状の全員が同意したのでその方向で行動する事にする。しばらくすると、右側から足音が聞こえてきた。


 「あ、(ねえ)様。居ましたわ。クラーラさんと豚野郎どもですわ」


 「ジェニファー。豚野郎はいけません。ちゃんと名前で呼びなさい」


 そう呟きながら現れた2人の女性。レベッカ・ハリソンとジェニファー・ハリソンだ。俺とハンスの事を豚野郎呼ばわりした巨乳がジェニファーでたしなめたまな板がレベッカだ。


 「今、姉様を貶めるような事を考えていませんでしたか?」


 「いいや全然?」


 ジェニファーが手にしたククリ刀を構える。チッ。勘のいい奴だ。


 「ジェニファー。やめなさい。ところで隊長。これからどうするんですか?」


 うちの部隊の数少ない常識人が聞いてくる。


 「全員で集まってから話す。まずは合流だ」


 俺はそう言うと動き出すべく、立ち上がった。


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


 15分後。移動し、周りから隠れられてなおかつ少し広い場所に移動し、全員を探した。

 なんとか全員を発見出来たので広場に戻り、色々と話す。各自の能力と各自の道具、状況、それと今後の動きだ。

 各自の能力と道具をまとめるとこんな感じだ。


 各自の能力と道具


 ・俺(峰岸(みねぎし) 深雪(みゆき))

  能力:武器兵器、装備品召喚

  道具:九五式軍刀


 ・峰岸(みねぎし) 小雪(こゆき)

  能力:人員召喚能力

  道具:刀


 ・小山(こやま) 夏海(なつみ)

  能力:吸血鬼化(任意で吸血鬼になれる)

  道具:カランビットナイフ


 ・佐久間(さくま) 林太郎(りんたろう)

  能力:物資召喚

  道具:スレッジハンマー


 ・ハンス・シュナイザーライト

  能力:鍛冶(壊れた物を直せる)

  道具:サーベル


 ・クラーラ・テュッキュライネン

  能力:隠蔽魔法(姿を消したり違うものに見せたりする)

  道具:Puukko(プーッコ)


 ・レベッカ・ハリソン

  能力:医療魔法(死んでなければ回復可能)

  道具:メス


 ・ジェニファー・ハリソン

  能力:人狼(任意で人狼になれる)

  道具:ククリ刀


 ・カチューシャ・パヴリチェンコ

  能力:鷹の目(上空からのリアルタイム空撮映像が見える)

  道具:Кинжал(キンジャール)


 ・アリシア・アンダーソン

  能力:オペレーター(指定した相手にテレパシーで会話したり伝えたい事を直接相手の脳内に伝える)

  道具:バタフライ・ナイフ


 ・レイモンド・ティーチ

  能力:建物召喚

  道具:ツーハンドアックス


 ・シャルル・ブランシェ

  能力:食料召喚

  道具:包丁


 ちなみに収納の能力と言語の能力は全員が持っていた。


 「さて、こうして全員合流出来たわけだが、これからどうする?」


 全員に問う。まあ、聞かなくても何を言うかはわかるが。

 するとすかさず林太郎が意見を出した。


 「とりあえず服を来た方がいいんじゃないかしら。布を体に羽織るだけでは、ねえ。あとはそうね。武装かしら。それと私服みたいな服を着たい人は私に申し出てくれる?出してあげるわ」


 「まあそうだな。とりあえず俺は軍用系の服は出せる。私服みたいのは林太郎に頼め。あと武器だな」


 とりあえず全員に欲しい武器と服を聞いた。さすが傭兵。私服みたいな奴を選んだ奴は1人も居なかった。が、ここで問題が発生。


 「不味い。WW Ⅱ時代の武器装備しか出せないっぽい」


 大ブーイング。いや俺のせいじゃねぇし。仕方がないので我慢してもらうとして話を進めた。その結果こうなった。


 ・俺(峰岸 深雪)

  服装:夏衣袴(九八式)

  装備:三八式歩兵銃

     MP40

     M1873(ランダルカスタム)

     イサカM37(ソードオフ)

     パンツァーファウスト60

     SAA 2丁

     三十年式銃剣

     M24型柄付手榴弾

     九七式手榴弾

     九五式軍刀


 ・峰岸 小雪

  服装:夏衣袴(九八式)

  装備:九六式軽機関銃

     一〇〇式機関短銃

     M1873(ランダルカスタム)

     SAA

     レ・マット・リボルバー(リムファイア式弾薬仕様)

     三十年式銃剣

     MkⅡ手榴弾

     刀


 ・小山 夏海

  服装:夏衣袴(九八式)

  装備:StG44

     イサカM37(ソードオフ)

     M1911A1 2丁

     三十年式銃剣

     MkⅡ手榴弾

     九九式破甲爆雷

     カランビットナイフ


 ・佐久間 林太郎

  服装:ドイツM40野戦服

  装備:MG42

     パンツァーファウスト60

     モーゼルM714

     三十年式銃剣

     M24型柄付手榴弾

     スレッジハンマー


 ・ハンス・シュナイザーライト

  服装:夏衣袴(九八式)

  装備:三八式歩兵銃

     FN ブローニング・ハイパワー 2丁

     三十年式銃剣

     M24型柄付手榴弾

     サーベル


 ・クラーラ・テュッキュライネン

  服装:夏衣袴(九八式) 擬装網

  装備:モシン・ナガンM1891/30(通常モデル)

     スオミKP/-31

     ラハティL-35

     MkⅡ手榴弾

     火炎瓶

     Puukko(プーッコ)


 ・レベッカ・ハリソン

  服装:ドイツM36野戦服

  装備:M1C狙撃銃

     M1911A1

     M1バヨネット

     MkⅡ手榴弾

     メス


 ・ジェニファー・ハリソン

  服装:ドイツM36野戦服

  装備:パンツァー・シュレックRPzB 54

     StG 44

     M1911A1

     M24型柄付手榴弾

     ククリ刀


 ・カチューシャ・パヴリチェンコ

  服装:ドイツM36野戦服 降下用迷彩スモック

  装備:モシン・ナガンM1891/30(狙撃銃モデル)

     PPS-43

     トカレフTT-33

     MkⅡ手榴弾

     Кинжал(キンジャール)


 ・アリシア・アンダーソン

  服装:ドイツM36野戦服 迷彩スモック

  装備:PPsh-41

     レ・マット・リボルバー(リムファイア弾薬仕様)

     MkⅡ手榴弾

     バタフライ・ナイフ


 ・レイモンド・ティーチ

  服装:ドイツ武装SS迷彩服

  装備:カールグスタフm/45

     M27

     TNT爆薬

     M1バヨネット

     MkⅡ手榴弾

     ツーハンドアックス


 ・シャルル・ブランシェ

  服装:ドイツ武装SS将校用M35野戦服

  装備:MP41

     ルガーP08

     Seitengewehr 98/05

     MkⅡ手榴弾

     包丁


 「お前らちったぁ弾薬の共通性ってのを考えて欲しいんだけど?」


 「まあいいんじゃない?収納ってのもあるんだし。それに弾の共通性をあんたが言うんだったらまずその大量の武器を減らしたら?」


 着替えを終えた面々にそう言うと、すかさずクラーラが反論してきた。確かにクラーラの言う通り弾薬は各自が大量にストックしている。


 「チッ。わーたよ。さて、話は変えるが紳士淑女諸君。我々は現在、訳も判らぬ土地にいる訳だ。具体的な敵勢力も中立勢力も不明。しかもここは文字通り我々の知らない世界だ。そこで、諸君らにはこれからどうすべきか考えてもらいたい。何か意見はあるか?」


 少し真面目なトーンで意見を求める。すると全員に伝わったのか少し真面目な目をしだした。


 「隊長。やはりここは人里に降りるのだ得策かと」


 すぐに小柄で眼鏡をかけた小太りの男、シャルル・ブランシェが意見を出した。何か反対意見がある場合は即座に噛みつくか手を上げるかするので皆、主だった反対意見は無いようだ。


 「よし。ならそれでいいか。各員移動準備。動くぞ」

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