表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
王道(キング・オブ・ロード)な異世界転生物語  作者: 下っ端労働者
第1章【転生者イトウ・オウスケ】
13/17

13話・初依頼

 

「クロン、良いのあった〜?」


 ボードの前へ着く俺達。

 ボードには多数の依頼用紙が貼られていた。

 因みに俺はこの世界の文字を問題なく読み書き出来る、多分神様パワーのおかげだろう。


「これはどうだろう?」

「見してくれ」


 用紙を受け取る。

 ランクはE、問題無く受けられるな。

 内容は……採掘場の魔物退治?


「Eランクでいきなり魔物退治か」

「ああ、というかそれしか無かった」

「弱い魔物だし、平気だと思うよ?」


 最低ランクなのだから、植物採集とかだと思ってた。

 でもそうか、わざわざ安くない金を払ってギルドに依頼を出しているんだ、植物採集程度なら自分で行う。


 一般人の手に余る事だから、依頼が回ってくる。

 魔物退治系の依頼で埋まるとは、寧ろ当然か。

 やはりまだ甘い考えが捨てきれない。


 真剣に挑まなければ、死ぬかもしれないのに。


「よし、受けよう」

「うん!」

「分かった、受付で受注してくる」


 依頼受注は滞りなく終わる。

 それからギルドを出て、少し装備を整える事に。

 小道具を仕入れるのを忘れていたのだ。

 ギルド直営店の雑貨屋へ向かい、腰に付けるタイプのポーチと、治癒ポーション(瓶に入った緑色の液体)やワイヤー、針、煙玉、救援用花火等を購入する。


 それから防具屋で革製の鎧と、上から羽織るコートを買う。

 いつまでも宿屋のローブを借りるワケにはいかない。

 一通り揃えたら、残金は金貨二枚にまで減った。


 キチンと稼がないと大変だ。


「行こうか」

「ああ」

「うん!」


 三人で依頼場所の採掘場へ向かう。

 町の外壁近くなので、歩いてだも行ける距離だ。

 初めての依頼だからか、全員緊張していた。




「ここか」


 採掘場は全体的に暗い。

 魔物が出現した時から、従業員は全員逃げてる。

 誰もいない洞窟は、静謐な雰囲気に包まれていた。


「なんか暗いし、冷たいね」

「シロン、光魔法で明かりを頼む」

「あいさー!」


 クロンが頼む、その手があったか。

 シロンが空中へ手をかざすと、光球が現れる。

 その光は暗い洞窟を明かりで照らしてくれた。


 初級魔法は使うのに詠唱を必要としない。

 またイメージさえ強固なら、かなりの魔力量を消費して中級以上の魔法も無詠唱で行使出来る。

 効率が悪いので、無詠唱で戦う魔法使いは少ないが。


 鉱山の中を進んでいく。

 岩肌がゴツゴツとしており、地面も荒々しい。

 歩くだけで体力が減っていく。


 と、そんな時だ。


「ギ、ギイッー!」


 魔物が現れた。

 見た目は子供くらいのサイズの、大きなネズミだ。

 体毛は灰色で瞳は赤い。


 凶悪な牙が二本、見え隠れしている。

 遭遇するのは二度目だが……あのオオカミよりも強そうだ、ていうか正直怖い。


「俺が前に出るから、二人は援護してくれ」

「あいあいさー!」

「了解した」


 無銘を鞘から抜き、構える。

 洞窟なので振り回す事は難しい。

 なら、突き技主体で攻めればいいか。

 頭の中で思い浮かべるのは、牙○。


「っ!」

「ギイッ!」


 左足を前へ、右足を後ろに。

 続けて刀を持つ右腕を引き、左手で標準を定める。

 魔物が動いた瞬間、俺は弾丸のように飛び出す。


 その勢いのまま、引いていた右腕を前へ突き出す。

 気付いたら、肉を貫く感覚を味わっていた。


「あれ?」

「ギイ……!」


 刀で刺された魔物は、あっさりと絶命した。

 思ったより弱い、手応えが無いな。


「なあ、弱くないか、コイツ?」

「この魔物はラージラット、下級の魔物よ」

「私達、やる事無かったねー」


 暫くして、ラージラットは消滅し、魔石を残した。

 魔物は死ぬと魔石を残して塵になる。

 オオカミの魔物を倒した時は、適当に吹っ飛ばしたから魔石を回収する事が出来なかった。


「次は私にもやらせてよ」

「別にいいけど」

「シロン、遊びでないんだぞ?」

「大丈夫だよ、ちゃんと気をつけてるし」


 俺もシロンの魔法は見たい。

 それに……


「どうした?」

「いや、何でもない」


 シロンの魔法を見て、もしかしたら……後ろにいる人達が帰ってくれるかもしれないし。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ