表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
13/23

【龍災の種】

灰色の空の中、僕は一つの柱を見た。

空へ伸びるその光の柱は、なんだったのだろうか。

僕はその事を考えながら、自分の中へと話しかける。


「僕は、人形なのかな?ウロボロスはどう思う?」

『そんな事を気にするのか?我が主は』

「そんな事でも無いよ。これから戦う事において、多分必要な事だと思うんだ。僕が人形で、彼が本当の霧原零というのであれば……僕はそれを、僕自身を彼に譲るつもりだから」


――ドクン、と鼓動が大きく跳ねる。

鼓動は傷みとなり、竜紋へと流れ込む。


「――っ!?」


竜紋に触れた途端、頭の中をある映像が流れ込む。

暗闇、風と水、そして……


「――亜理紗っ!!!!」

『我が主、何をそんなに急ぐ?』


走り出した彼に対して、彼の中にいる龍が問いかける。

奥歯を噛締め、彼は言った。


「沈んでいってた。亜理紗が、真っ暗な世界に飲み込まれそうになっていた。まるで嵐の中で、海で溺れてるみたいに!」

『彼女の竜紋は確か、リヴァイアサンだったか。ふむ……主よ、少々急いだ方が良いぞ?』

「言われなくても、急いでるよ!」

『遅くなれば、彼女を手にかける必要がある』

「……っ!?それってまさか!」


嫌な予感しかせず、彼は急ぐ。

鼓動と共に、彼は焦りと不安をつのらせていく。

だが彼はまだ気づかなかった。

自分自身の中に眠る、もう一つの力に……。


・・・・・


龍災の原因の一つは、『龍の出現』だ。

そしてもう一つは、今の彼女がまさしくそれだ。


「……状況はどうなっている!」

「西條さん。……現在、東方面ここから約十キロの距離において戦闘が行われている模様。現在位置にて、先ほどトリシューラと不明種と……」

「どうした、トリシューラと不明種となんだ!」

「――危険域、レベルAへ上昇中。リヴァイアサンの反応です」

「危険域、レベルAだと!」

「――追加報告!本部より伝令!」

「今度はなんだ!」


モニターの地図を確認し、工作員が数人手を止めた。

この日本支部で、恐らく初めて見る者の方が多いだろうという存在。


「……龍がこちらに向かって来ている、だと……――くそっ!今すぐどの龍かを確認しろ!」

「――ハッ!」


敬礼をし、工作員は作業に入る。

すると、数秒後にモニターへとそれが映される。


「確認した結果、接近中の龍はリヴァイアサンタイプと思われます。数は一、ですが急速接近中!!」

「日本で二度目の龍災……なんとかしなければ、人類は再び未曾有の被害に遭うぞ」


龍災の原因のもう一つは、『竜紋所持者の暴走』である――

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ