プロローグ6
少しつらい話です。
「はい?、勇者になって魔王を倒せとかじゃなくて?」
「そうそう、簡単にいうと魔王の補佐官やって勇者撃退を目指せ!!みたいな感じかな?」
「あたしらの世界の魔族と魔物はあんたの世界の魔族と魔物みたいじゃないのよ」
「どういうことだ?どう違うんだ?」
「聞くより見てもらったほうが早いかな、ホイッと。」
エンプトさんが指をならすと人数分のパイプ椅子とプロジェクターが虚空からでてきた。
「ウォッ!びっくりした、どうやってだしたんだ?」
「それもまとめて今から説明するよ、とりあえず長くなるから座って座って。」
とにかく話を聞くために俺はパイプ椅子に座った。神様たちも座ってから話が始まった。「まずはこの映像を見てくれ。」
映像で映ったのは大きな青い地球のような丸い星だった。人が中世ヨーロッパのレンガの建物や木造の家で生活している様子、2メートルくらいの角を生やした牛が草原を走り、大きなミミズが土や岩をたべ、20メートルくらいのクラゲが同じくらいのたことバトッてたり森の中で木の実が実り、川や海には魚が群れをなして泳いでいたりなど平和そうな感じだった。
「何かすごい平和そうなんですが、何かヤバいんですか?」
「もう少ししたら分かるわよ、黙って見てなさい。」
そう言われ見ていると映像が変わり始めた。
人族の虐殺が始まったのである。森は切り倒され川や海は汚され、そこにいた生物は皆殺され焼かれ、犯され、捨てられて荒れ地となっていった。どんどん進行して大陸1つが滅んだ。木々は枯れ、腐り、空は灰色に染まり川や海は黒く濁り見透せないほどであった。
「何だよこれ・・・」
「これは人族、人間の大罪の記憶だよ。この世界には魔法があってね、さっき僕が使った魔法みたいなものならよかったんだけど人間は魔法を兵器のようにあつかったんだ。それで好き勝手やったせいでこんなことになってしまった。僕たちが止めに入った時にはもう手遅れだったよ。出来たことはこの時できた穢れを1つの大陸に封じ込めることしかできなかった。魔族たちに協力をしてもらってもこれだけだった。
しかもその協力のせいで力を持っていた魔族や魔物は大半が死んでしまったんだ。」「しかも人間どもはその責任を魔族と魔物に押し付けたんだ!今度はそれを理由に魔族と魔物を虐殺し始めやがった。
それで今は魔族と魔物も力を失い人間に狩られるだけの存在になっちまった。だからお前には魔族と魔物に力を取り戻すのに協力してほしいんだよ。」
「でもどうやったらいいんですか?それに神様たちが自分でやったらダメなんですか?」
「ダメだね、世界に影響を与えすぎる。前に穢れを封じ込めた時だって気候が変わって落ち着くのに100年近くかかったんだよ。その代わりに神の力を与えて送るのは影響がなかったのよ。だから今あんたに協力してほしいってたのんでるんだよ。」
「という訳なんだけど、異世界にいって彼らを助けてくれないかな?勿論神の力を与えてやり易いようにしてからおくるけど?」
今話を聞いたが協力したいと俺は思ってる。デメリットは命の危険やどんなところか分からない。でも神様たちが力をくれるって言うしここで断ったらどうなるか分からない。それにさっきのを見て俺は彼らを助けたいと思った。命をかけて世界を救った彼らを命をかけて助けるのはカッコいい生き方だと思う。だから俺は
「わかりました、俺は神様たちに協力しましょう。」
神様たちにこう言った。
能力などの話に入る予定ですねー。