プロローグ5
異世界の神こうりーん。
「おいついたからさっさと立て!」
「はいよ、ん?ここさっきの場所と同じで真っ白で変わってないぞ。」
「神にわかるレベルで変わってますよ、人間ですからわからなくてもしかたありません。」
「そうだぜ、人間はほとんど能力が低いからなあ。とにかくアイツら呼ぶか、おい!、エンプト、カルマさっさと来い!!」
すると目の前に光と影が別々に集まり始めた。
「うあっ、なんだこれ!?」
「あの二人の演出ですね。」
「演出?」
「はい、あの二人、とくにカルマ様が私たちの世界のアニメとやらが好きなようでまたにこられては持ち帰っております。」
「それは・・・大丈夫ですかね?変な意味で緊張してきましたよ。」
「大丈夫でしょう」
「そうたぜ気にすんな、おっ、やっと終わったみたいだぞ。」そして光の中から金髪でトーガを着たギリシャ神話に出てきそうな20代くらいの美青年と影の中から黒髪で魔法少女のコスプレをしている痛い美少女がでてきた。
「おっ、よくわかったね地球のゼウスくんから借りたかいがあったよ、僕はエンプト、よろしくね。」
そして黒髪の痛い美少女は固まって動かない。この痛い美少女はどうしたのだろう?
「痛い痛いって何度も言うなー!!ひざまずいて黙りなさい!!《グラビティゾーンプレス》《サイレント》!!」「何をすガァ!」突然体が重苦しくなり声がでなくなった。
『何をすんだこの痛女』そう心の中で呟くと
「また痛女っていった!少しは身に口をつつしみなさい!!」
そう言われるともっと重くなって崩れ落ちてしまった。まるで100キロの重りを体のあちこちにつけられたようである。
「少しやり過ぎですよカルマさん、大原さんを解除しであげてください。まだ話があるんですから」
「でもコイツが!」
「いいから早く解除しなさい。わかりましたか?」(にっこり)
と閻魔のオッサンの時と同じように笑うと痛女が怯えた表情をみせて
「わかりました!!すぐ解除します!!」
というと体が軽くなり声がでるようになった。
「おお、やっと終わったか、これで話すことができる。自己紹介はいいだろ金髪がエンプト、黒髪がカルマだ、よしエンプトお前が話の進行役しろ、こういうの上手いだろ。」
「えー、めんどくさいです。天照さんの方が向いているのでは?」
「今回の事はあなた方の世界で起きたことでしょう。エンプトさんの方が詳しいかと思いますが。」
「それじゃ仕方ない、僕が話すよ」
今までふわふわした空気がビシッとなりエンプトさんが告げた
「大原君、僕たちの世界の魔族と魔物を人族から助けてやってくれないかい?。」
やっと本題いけそう。(^_^;)