表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

貴方が居なくなるとして

作者: 630かに

貴方が私の前から居なくなると言ったとしたら。


私は屹度、泣くことも、縋ることも出来ず。

貴方が残した言葉の残骸をかき集めて、ゆっくりと受け入れるでしょう。

そうしていつか酷く渇いて、崩れていくのです。


貴方が居なければ、私は潤うことは有りません。ただ、潤いを、貴方を求めて残骸をかき集め、朽ちるのです。



貴方はどうなるのでしょうか。

執着をしない貴方は私が居なくなったとしても、渇くことも、朽ちる事もないかもしれません。それはとても寂しい事ですが、私が貴方を執着させる事が出来なかったんですもの。仕方ありませんね。


この先、私は貴方を執着させる事が出来るのでしょうか。

させる前に貴方がこの例え話のように去ってしまうのかしら。

どちらにしても、私はこの先幸福には成れませんね。

遅かれ早かれ貴方は私の前から去ってしまうんですもの…。


私が貴方に縋ることが出来たら…。どうしても上手に貴方を留める事が出来ません。やおら貴方が零す言葉、ひとつひとつを逃がさず拾うだけ。


それだけが私の精一杯。


貴方が私の前から居なくなるとして…



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ