18話 八雲さんの怒り
こんにちは、なっとぅーです。
文を考えるのは下手くそですが、暖かい目で見てくださると幸いですm(_ _)m
「あん?」
突如部屋に現れた、八雲さんに真っ先に反応したのは、香取の召喚した式神だ。
「邪魔です」
その一言とともに軽く振るわれた腕によって式神が粉砕される。
式神を倒した事に反応せず俺の傍による八雲さん。
「ああ、颯斗さん。こんなに怪我して」
俺の怪我を見た八雲さんが悲痛な表情を浮かべる。
「これをやったのはお前か?」
「・・・・・・・・・・・・・ッ!?!?」
香取が感じたのは尋常ではない殺気。
心臓が止まるのでは無いかと思うほどの悪寒。
香取は悟った。怒らせてはいけない相手を怒らせたようだと。
けど、香取にもプライドがあるがゆえ逃亡する選択は取らなかった。
「なめるな! 『召喚 螭』!」
香取の切り札である、螭をこの場で召喚する。
「な!? 螭!? A級の妖怪じゃないか!?」
その召喚された妖怪に驚愕する戸部さん。
螭か、恐らく強いんだろうが怒っている八雲さんの相手にすらならないだろうな。
「そんな弱い妖怪が切り札ですか? 最近の陰陽師は大したことがないですね」
「はあ!?」
八雲さんは相手を煽るために螭が弱いと言っているのではなく、本当に八雲さんからしたら螭は雑魚なのだ。
「やれ! 螭!!」
体長5メートルはある螭が八雲さんに向かって高速で襲いかかる。
「来て、『神器 泡沫ノ睡蓮』」
いつの間にか、八雲さんの手には八雲さんの身長程のサイズの薙刀が握られていた。
刃の部分に美しい水の波紋のような模様が特徴の薙刀だ。
「はっ!」
八雲さんが気合いを入れ高速で薙刀を振るうと螭が一瞬でバラバラになる。
すごい、ほとんど見えなかった・・・・・・ッ!!
「この程度の雑魚、妖力を使うまでもないです」
螭を瞬殺した八雲さんはつまらない戦いのようなため息を吐く。
「ですが、あなたは別です。颯斗さんを傷つけた大罪、万死に値します」
先程のため息から一転、殺意のこもった瞳で香取を睨む。
「ヒィ!?」
「『水陣無尽』」
「まって、八雲さん!!」
──────ピタッ!!
八雲さんが妖力を使い香取を殺そうとする。
間一髪俺の声が届いたようで、香取の眼前に水の刃のようなものが複数留まる。
俺に止められた八雲さんは信じられないものを見るような顔をする。
「何故止めるのです? この男は颯斗さんを傷つけたんですよ?」
憎くないのか? 暗にそう聞いているような気がした。
「痛かったけど、殺したいほど憎くはないな。むしろ、八雲さんにはあまり人を殺して欲しくないんだよ。笑って楓様達と一緒にいる八雲さんの方が俺は好きだから」
俺の言葉に八雲さんは毒気を抜かれたのか薙刀をどこかにしまう。
「分かりました。今回はこの男を殺すのはやめましょう。けど、次この男が襲ってくるようでしたら確実に殺します。いいですね」
「それは勿論だ」
この話を聞いている香取に声をかける。
「聞いていただろ、今回は命までは取らない。けど次俺や戸部さんに手を出すようなら必ず俺たちが殺す」
「あ、ああわかった! お前たちの命はもう狙わない。約束する!」
その言葉を確認した八雲さんは未だ骨が折られ動けない俺をお姫様抱っこで、抱き抱えると瞬間移動で雪さんの家まで移動した。
『おお、やっと帰ったか!! どこ行ってたんじゃ! 心配したんじゃぞ! ってすごい怪我じゃな、今治すぞ!』
家に帰ると俺達を待ち構えていたのか、楓様がリビングで待機していた。
そして一瞬で折れた骨が回復する。
「ありがと、楓様」
『一体何があったと言うんじゃ?』
「それは────」
楓様に今回の誘拐の件を伝えると、
『その香取という男は妾がぶち殺すのじゃー!!』
顔を真っ赤にして怒った楓様が香取を殺しに行こうとしたり。
「そんなことがあったのね。可哀想に・・・・・・。そうだ! 今夜は私が一緒に寝てあげるわ!」
と、何故か一緒に寝たがる雪さんを説得したり。
香取と戦うより疲れたのはここだけの話。
ちなみに戸部さんは八雲さんがちゃんと家まで送ったそうだ。
面白かった、続きが気になると思ったらまた見てください。
今回は僕の作品を読んで頂きありがとうございます!




