17話 誘拐
こんにちは、なっとぅーです。
文を考えるのは下手くそですが、暖かい目で見てくださると幸いですm(_ _)m
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────はっ!!
意識を取り戻した俺は周りを見渡す。
どうやらどこかの廃ビルの一部屋にいるみたいだな。
「よお、目が覚めたみたいだな」
俺が起きるのを待っていたのか正面の椅子に金髪の男が座っていた。
「あんたは?」
「俺か? 俺は香取って言うんだ。香取家って言えば分かるか?」
全く分からないがどうやら、この男に誘拐されたみたいだ。
「戸部さんは?」
「安心しろお前の後ろでまだ気絶している」
後ろを見ると、確かに戸部さんが横たわっていた。
どうやら、この男の霊力で気絶させられたみたいだ。
八雲さんが言っていた。
人間なのに霊力や妖力を宿す者がいると。
それらの人間は陰陽師として生きているようだ、と。
「あんた、陰陽師だろ?」
「へえ!」
自分が陰陽師だと気付かれないと思っていた香取は目を見開き獰猛に笑う。
「俺の目的はこの戸部陽乃を殺すことだから、お前が大人しくしていれば記憶を消して生かしてやる」
「大人しく、するだと?」
「そうだ、簡単だろ?」
この男、香取は戸部さんを殺そうとしている。
助けてやれと、楓様の言葉が頭をよぎる。
「断るね! 『神掌破』!」
「うおっ!?」
香取に向かって『神掌破』を叩き込むが避けられてしまう。
「お前もこっち側か、なら遠慮は要らねえな?」
そういい懐に手を入れる香取。手にしたのは札。
「『上級式神』!」
香取が呪文を唱えると、巨大な日本刀を握る2メートルはある人型の妖怪? が六体姿を現す。
「殺せ! 上級式神!」
その命令を聞いた式神は動きが早かった。
「ッ!?」
一瞬で肉薄され、回避するまもなく左手首が切り落とされる。
「ああああッ!?」
あまりの激痛で意識が飛びそうになる。
その痛みを堪え、神力を使い止血する。
死んでさえいなければ楓様が直してくれるといえど、痛いものは痛いのだ。
俺をいたぶっているのか式神達は追撃してこなかった。
「ここは、一体・・・・・・」
「戸部さん!!」
俺の絶叫で目を覚ましたようだ。
「え、青藍くん!? 手がないじゃない!?」
俺の左手首から先が無いのを見て青ざめる戸部さん。
「やっと目覚めたか」
「あんたは香取!! 青藍くんは関係ないじゃない!」
「うるさいな、やれ式神」
戸部さんの悲痛な叫びをうるさいの一言で片付けた香取は式神に命令を下す。
「『結界』!!」
戸部さんの源力で、結界らしき壁が出来る。
その結界が見事に式神の日本刀を弾く。
「ごめんね、青藍くん。私の家の都合に巻き込んで」
結界の中で涙を流しながら謝罪する戸部さん。
「大丈夫だよ。この場は俺が何とかするよ」
「え、無理よ! あなたは疎か私でも勝てないわよ!」
「今まであまり成功しなかったけど、『神纏い』」
俺の周りに神力がまとわりつく。
「青藍くん、あなたは一体・・・・・・!?」
俺の周りに溢れる神力を見て、唖然とする戸部さんを他所にこの結果を壊そうとする式神に肉薄する。
「『神雷突き』」
俺の放った『神雷突き』は式神の頭部を消し飛ばす。
そのまま式神は動かなくなる。
『神雷突き』は神力を雷の性質に変え、突く神武術だ。
その突きの初速は音速を超えるそうだ。
俺を脅威と判断した、式神が日本刀を俺の首目掛けて振るう。
「『鱗化』」
その動きを『神纏い』の能力で視認し対武具向けの神武術『鱗化』使う。
キンッ!!
と、金属同士がぶつかるような音と共に日本刀の刃が欠ける。
『鱗化』は自身の皮膚を神力で鱗の如く固くし、ダメージを通さない型だ。
「『神掌破』」
『神掌破』により、二体の式神を沈める。
そのままの勢いで、残りの式神を潰そうとしていると、香取の声が響く。
「おい! 戸部が殺されたくなければ、今すぐ手を挙げろ!」
香取の方を一瞥すると、香取が戸部さんの首元にナイフを突きつけている。
「青藍くん。ごめんなさい」
「クソッ」
人質を取られた以上、相手に従った方がいいか。
『神纏い』を解き、両手を上げる。
香取は俺の両手両足を縛り、勝ち誇ったように笑う。
「邪魔しやがって! 死ね! 死ね!」
俺の頭を蹴り、踏みつけ、苛烈な暴力を振るう。
もう抵抗できないように、俺の両手両足の骨を折る香取。
「ああああああああっ!?!?」
「ごめんなさい、ごめんなさい」
俺の絶叫と、戸部さんの謝罪の言葉が空に響く。
「これは一体どういう状況ですか?」
面白かった、続きが気になると思ったらまた見てください。
今回は僕の作品を読んで頂きありがとうございます!




