第23話 ノブオとジュンジがスーパーセンター(二) ①
ジュンジは適当に一人、Tシャツなど選び、三人と合流するとレジへ向かった。
会計は美希果がまとめてカードで払ってくれた。
「このカードで支払いするとポイントも貯まるし、値引きとかもあるからお得なのよ。あっ、お金のことは心配しないで。きよちゃんに請求しとくから」
申し訳ないような、情けないような顔をしているジュンジに気づいた美希果は言った。
「えっ? きよちゃんに……請求できるの?」
「うん。なんか経費で処理するから、領収書とかレシートとかとっといてって」
「おぉ、きよちゃん太っ腹だな。いやぁー、ラッキー、ラッキー!」
ノブオはヘラヘラ笑っている。つられて雅親もヘラヘラしている。
そしてジュンジは思う。
これは絶対に免許とらないときよちゃんに何かされる。ボッコボコにされるか、いや、もう二度とこの世界では生きられないようにされるのでは……
「ジュンちゃん、顔色悪いけど……大丈夫?」
鳥肌を立てながらブルブル震えだすジュンジに、美希果は声をかけた。
「あっ、だ、大丈夫……です」
「じゃぁ、次は食料品見に行きましょう」
「やったー! 俺はビールと焼き鳥だな!!」
ノブオは羽をパタパタさせながら、美希果の肩の上ではしゃいでいる。
「焼き鳥!! あんまり食べたことないな。なぁ、俺もビール飲みたいよぉ」
雅親もねだるように美希果に言った。
「わかった、わかった。今日はお惣菜いっぱい買って、お酒も買って、ジュンちゃんとノブオさんの歓迎会を盛大にやろう! それとジュンちゃんの自車校の入学祝いも兼ねて……ね」
「やったぁー、やったぁー!!!」
雅親は両腕を上げて喜んでいる。
美希果はそんな雅親を見て、とても嬉しそうだ。
ただ、ジュンジはこんな風に喜んでいる人を見たことがないので、びっくりし引いていた。
ノブオは感慨深げに、うんうんと頷いている。




