第22話 ノブオとジュンジがスーパーセンター ④
「えっ、本当に? すっごい派手だけど……それに、なんかサイズ小さくない?」
ジュンジは襟にある札を探した。
Sサイズ、しかも赤字で大きく70%OFFと値引き表示があった。ノブオも一緒にそれを見ている。
「安いな! 元値もやすいのにさ。ちょっと小さいけど、これにする!!!」
「さっすが、ノブオさん!!! やっぱりセンスいいよ!!!」
雅親は喜んでいる。やっぱりって何だよ……とジュンジは心の中でつぶやく。
それに、このSサイズはどう考えてもノブオには小さいだろう。
「ねぇ、美希果さん。これどう思います? サイズも小さいし、ちょっと派手ですよね?」
ジュンジは味方が欲しかった。
「あら、チューリップかわいいじゃない? しかも色違いがあと二枚あるわよ。ノブオさん、三枚これにしたら?」
まさかの返答にジュンジは固まった。
「あっ、本当だ。チューリップは全部同じだけど、ピンクの他に青と黒があるのか! Sサイズだけど。うん、これにする」
ジュンジに味方はいない。
その他三人はウキウキでノブオのズボンも探し始めた。
いつの間にか、ノブオは美希果の肩に移っている。
ジュンジは孤独を感じながら、自分のものをいそいそと一人、探し始める。
「僕、センスないのかなぁ……」
ぼやき、少々不安になりながらも、ジュンジは自分を信じよう、信念を持とう、と強く決意するのだった。




