第22話 ノブオとジュンジがスーパーセンター ①
「どうも、ありがとうございました。明日も朝乗りますので、よろしくお願いします」
ジュンジは運転手さんにあいさつすると、あのカーブミラーの所でバスを降りた。
そして、フラフラと歩き出す。
「はぁ……疲れたぁ……ノブオさんも疲れたでしょ?」
ジュンジの肩で足をぶらぶらさせているノブオもフゥと息を漏らし、答える。
「あぁ、疲れるよなぁ……昨日ここへ着いて、いきなり自動車学校だもんな。きよちゃんもスパルタだな。でも大変なのはここからかもな」
「え? 何が大変なんですか?」
「今頃ジュンジがどっから来て、何でここの学校なんだって話で盛り上がってるぜ。しゃべり方も全然違うしな、めちゃくちゃ興味持たれてるぞ。きっと」
ノブオは不敵な笑みを浮かべた。
「えぇ……なにそれ、困るわぁ……」
ジュンジはこれからやっていけるのかと、絶望的な気分になる。
そんな話をしながら歩いていると、家にはすぐ着いた。
カラカラっとジュンジは玄関の引き戸を引いた。
「ただい……」
「あぁ、ジュンちゃん、ノブオさん!!! おかえり、疲れたでしょ? 今から、あそこのスーパーセンター行きましょう!!!」
ジュンジとノブオがただいま、を言い終わる前に、美希果が玄関から飛び出してきた。
「えっ、スーパーセンター? あの、美希果さんが勤めてるって、言ってたとこ……?」
ジュンジは聞き返す。
「ほら、ジュンちゃんもノブオさんも服、今着てるやつしかないでしょう? Tシャツとかズボンとか下着とか、ちょっと見に行かないと。ついでに今日の夕飯はいろいろ買ってきて、ジュンちゃんとノブオさんの歓迎会しよう!!」
美希果は早口でまくし立てるように言うと、赤い軽自動車の方へ小走りで向かった。
「わぁー、それは楽しそうだなぁ……行こうか、ノブオさん!」
「うんうん、楽しそうだ」
ノブオはジュンジの肩の上でピョンピョン跳ねている。
その横に、雅親もやってきた。




