表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ピンクの世界で!!-座敷ハタチと淑女の馴れ初め-  作者: 春天アスタルテ
第19話 ノブオとジュンジがジシャコウへ
87/90

第19話 ノブオとジュンジがジシャコウへ ③


「じゃぁ、行ってみようか。ノブオさん……ちょっと緊張してきたよ、僕……」


「俺もだよ……まぁ、大丈夫だろ。大丈夫……」


 喫煙用に設けられたベンチの前を通り過ぎ、自動ドアの前に立つとウィンと音がして、ドアはちゃんと開いた。


 なぜか、ちゃんと開いたことに少々ビビりながらも入ると、右手すぐの所がカウンターになっていて、事務のおねえさんが座っていた。


 がっちりと目が合う。


「あっ、あの……今日、入校の説明があるって聞いてきたんですが……」


 ジュンジはしどろもどろになった。


「福田さんですよね。今日から入校の……ちょっと待っててくださいね」


 若いおねえさんではあるが、やっぱりその方言は強い。


 おねえさんはカウンターの後ろの方へ行くと何やら書類を用意してくれている。


 そこには他の事務員も数名いるのだが、全員がこちらをチラ見しているのがわかる。珍しいものでも見ているようだ。


 そんな視線を受けて、ジュンジはますます緊張するのだった。


 おねえさんはすぐに戻ってきた。


「お待たせしました。今日は住民票はお持ちですか?」


「えっ? あっ、住民票ですね……えーっと……」


 ジュンジは言いながらリュックの中をごそごそと半分やけくそになって探してみる。


 住民票なんて入っているはずがない、普通なら。


 だが、きよちゃんがどんな手を使ったのかは検討もつかないが、おそらく入れているだろうと、なんとなく思ったのだ。


 すると、全く見覚えのないクリアファイルに挟まって、それはあった。


「あっ、これですよね……」


「そうですね。では、あとはこの書類に名前とか必要事項を書いてもらって、印鑑も押してくださいね。その後に、視力検査と写真を撮りますから」


「あっ、は、はい……」


 おねえさんは流れるように言うと、そのまま見守るように、あるいは監視でもするかのように、待ってくれていた。


 書きづらいんですけど……と思いながらも、なんとか失敗することもなくジュンジはやり遂げた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ