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第15話 座敷ハタチと淑女の出会い(二) ②
「美希果はたぶん、知らないと思うけど……カツヒロさ、たまに俺の部屋にこっそり来て、悩み事とかもあるけど、いろいろ相談するんだよな。カツヒロがひと通りしゃべり終わると、ノートとペンを置いていくんだよ。それで、俺は真剣に考えて、まぁ、ただの俺の個人的な考え方だけどさ、それをノートにしたためて、カツヒロの部屋の机の上にノートとペンを返すんだ」
「えー、お兄ちゃんそんなことしてたんだ……全然知らなかったなぁ」
美希果は驚いている。
「そうだよな。特にこんなこと言う機会もなかったし。内容はやっぱり秘密だけどね」
美希果も四十半ばの立派な大人の女性だ。それ以上のことは聞かない。
「ところで、そんな兄と妹のような関係の二人が、一体どうやって恋人の関係になるんですか? どのタイミングで雅親君の初恋の人の生まれ変わりが美希果さんだって、ちゃんとお互いに納得できるようになるんですか?」
ジュンジにはとても不思議だった。
ねぇ、と足をモミモミマッサージしながら、隣のノブオを見る。




