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第10話 座敷ハタチはイケメン ⑦


 すっかり存在を忘れ去られたようになったノブオとジュンジは、居間に入る前で、無意識に深呼吸していた。


 相変わらず、美希果の太ももの上には雅親の手がある。


 それはいいとしても、美希果の手が雅親の太ももに添えられていることを、やはりノブオは見逃さなかった。


 赤くなった目を大きくし小刻みに震えるノブオの肩を、ジュンジはそっと抱き寄せた。


 はっと意識を取り戻したノブオは、元居た自分の座布団に座った。


 続けてその隣にジュンジも座る。


「ただいま戻りました」


 ジュンジがテーブルを挟んで向かいに座る、美希果と雅親に言った。


「じゃあさ、俺と美希果が出会うまでの話、聞いてくれるか?」


 はい、と答える間もなく、雅親は嬉しそうに自分の話を始めるのだった。


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