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第10話 座敷ハタチはイケメン ②
美希果は四十代半ばであるが、このイケメンは二十代か、それよりも若いように見える。
ここで、ノブオはナイスな質問の仕方を思いついた。それはすっとぼけることだった。
「あぁ! 弟さんですか? いやぁ、かっこよくてうらやましいなぁ、ねぇ?」
ノブオは言いながらジュンジを見る。
ナイスなようでナイスじゃないよ、とジュンジは心の中でノブオに語りかけながら、何も思い浮かばず、適当に返す。
「ねぇ、本当に……ははは……」
そうして、美希果は気まずそうに話し出した。
「実はね、この子、雅親っていうんだけど。私の彼氏というか、婚約者というか……」
「あっ、そうでしたか! もう少し雅親君が大人になったら籍入れましょうね、ってことですね」
うんうん、とノブオは納得している。
「それが、その……違うんですよ、この子はもうこれ以上、年をとれないんです」
「はっ???」
ノブオとジュンジは思わず顔を見合わせた。




