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第9話 叔母さんの家 ⑥
「まぁ、本当に来たのね!!! いやー、嘘かと思った。ジュンちゃん、それにノブオさんね。話はなんとなく知ってるから。さ、中に入って」
サンダルをひっかけた彼女は優しく招いてくれた。
「あっ、そうですか……これはどうもどうも……」
ノブオは何のためらいもなく入って行く。仕方がないのでジュンジも後に続いた。
「あっ、あのぉ……お久しぶりです。お邪魔します……」
「あら、もう遠慮しないでよ、ジュンちゃん」
そうジュンジに言ってくれた叔母さんはとても美しい。
中学生の頃に会った時から時が止まったかのように、叔母さんは変わっていなかった。
ついでに、この家の中も外の風景も時が止まっているようで、ジュンジの記憶の中と相違ない。
変わってしまったのは自分だけのような気がして、なんだか切ない気持ちになってしまったジュンジと、取り立てて何も感じていないノブオは、叔母さんに促され、居間で出してもらった座布団に座った。




