表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ピンクの世界で!!-座敷ハタチと淑女の馴れ初め-  作者: 春天アスタルテ
第3話 ノブオとジュンジときよちゃん
13/176

第3話 ノブオとジュンジときよちゃん ③


 下にいる小さいノブオも目を見開き、怯えたような表情をしている。


 あぁ、怖い……ジュンジの顔から脂汗が噴き出したその時、後ろから細く長い指がジュンジの首をつかみ、そのまま宙に持ち上げた。


「うぐ、うぐぐ……」


 苦しさに、声のような空気のようなものがジュンジの口からもれる。


「私はね、私は……」


 ジュンジの耳元に女性の声がする。彼女の息が耳に吹きかかる。


「あんまんじゃない! 酒まんじゅうなんだよっっ!!!」


「はあぁ、あぁああぁぁーー!!!」


 女性は大声で叫ぶと、ジュンジの首から手を離した。ドサッと地面に落ちるジュンジは恐怖のあまり絶叫した。


 キーンという耳鳴りの中でノブオを見ると、自分は知らないよとでもいうように目線を外された。


 はぁ、はぁ、はぁ……全身で息をしながら、ジュンジは女性を見上げて驚いた。


 あのセクシーな唇……真っ白な、真っ白な肌、いや生地なのだろうか。確かにあのときのあんまんだ。


 手足の長いすらっとした大人の女性の体に、首までは人で、頭があんまんなのだ。


 あんまんにしてはかなり大きいが、身長からすると小さすぎる。身長は2メートルぐらいは余裕でありそうだが、顔は小学生くらいの大きさにも見える。


 ただ……本人は酒まんじゅうだと言っている。おそらく、あんまんではなく、酒まんじゅうが正解なのだろう。


 もう二度と、あんまんだなんて言う勇気はジュンジには一片もなかった。


「も、も、申し訳ありませんでした。酒まんじゅうさん……」


 地面に落ちていたジュンジは土下座の姿勢をとると、酒まんじゅう姉さんに言った。


 それを聞いた酒まんじゅう姉さんは、その長い足でジュンジの左わき腹を一発蹴った。


「うっ……!」


「だめだよ、ジュンジ。彼女はね、きよちゃん、きよちゃんなんだから。き・よ・ちゃん!」


 ノブオがジュンジを横目で見ながら言った。


「きよちゃん……ごめんなさい……」


 ジュンジはそのまま土下座の姿勢で言うと、きよちゃんはジュンジの両脇にそっと手を入れ、立ち上がらせた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ