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高校生の僕…黒羽と大鬼丸の戦い③
大鬼丸は腰につけていた瓢箪を握ると、その中身をごくごくと飲みだした。
森の中に、酒のきつい匂いが広がる。
大鬼丸は口の端から酒をこぼしながら、黒羽に向かって左腕を大きく振りかぶって来る。
「ふっつ!!」
黒羽は左腕に袈裟がけにして斬りつける。
こん棒のような太い腕はなかなか切り落とせず、黒羽は右足をもう一歩前に踏み込む。
燃え盛る炎が、大鬼丸の左腕を焼いていく。
大鬼丸は苦悶の声をあげながら、空いている右腕を拳にして、黒羽の頭上からふりおろそうとする。
「危ない!!」
僕が叫ぶ。だが、黒羽はさらに力を振り絞って刀を握りしめた。
「つ、…ぐ…はああああ!!!」
ずぶり、と左腕が真っ二つに斬られ、紫色の液体がしぶきを上げて吹き出した。
大鬼丸は体勢を崩して慌てふためく。
黒羽は紫色の液体を体に浴びながら、上空に向かって跳躍する。
夜空の三日月の向こうに、大鬼丸の頭上に、右腕を刀の柄に掛けた黒羽のシルエットが浮かび上がる。
黒羽が鞘から鬼炎刀を抜き、深紅の刀身が冴えわたる。
そしてーーーー
十字の刀の軌跡が見えたかと思うと、大鬼丸の体はバラバラになる。
黒羽は最終決戦に勝利したのだ。




