やりたいことが空洞になったとき
夢について考えてみた
俺は教師になりたい、理由は憧れ
いつしか背中を見るようになった先生が
とてもかっこよかったから
だけど、それ以外のことを何も考えていない
そう気づかされてしまった
具体的な未来は見えないし
自分が誰かを導くことなど出来はしない
なんて考えをやめて止まる
それ以外にあったはずなのに
今では夢の亡骸だけが残って巣食う
プロの小説家になりたいとも思った
始まりは作品への嘲笑から
俺ならそれ以上のものを書けるだなんて
本気で思って筆を持った
そこからは何かに追われていた
書きたいシーン、やりたい掛け合い
それ以外になんの価値も見出せずにいる
今も、多分今までも
それ以外にあるはずだけど
今ではそれしか考えられない
やりたいことってなんだろう
夢って形しかないものだから
掴んだらきっと空洞だろうか
やりたいことってなんだろう
やり切ったこともないくせに
空洞になった夢を追い続けて
ただ偉そうに未来を語るんだ
多分、これからもずっと