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第6話 教会と自分のステータス、2




―――


【レイン•アルファス】


性別:男

年齢:5歳

level:4

種族:ヒューマン

魔法属性:風•水•光•闇•雷•木•火•土•無

体力:350/350

気力:610/610

魔力:1400/1400

知力:1250

所属:無し

状態:健康

スキル:精霊視

契約:風の中位精霊

加護:女神エリフィスの加護


―――


 はい、こうなりました。

 異常です。

 正直言って風の大精霊から中位精霊くらいしかいじってません。

 だって属性は後々バレそうだし、女神エリフィスの加護は多分大丈夫だろう、加護なんていうものがあるのだから。


「れ、レイン。お前、凄いじゃないか!?」


「素晴らしいわ!レイン!!」


「ぜ、全属性持ちとか、弟に負けた!」


「私だって女神エリフィス様の加護なんてもってないのよ!」


 はい、お父さんお母さんは良いとして、シリウスお兄様とルーお姉様は何かに打ちひしがれているように葛藤してます。


「ん?何処が凄いの?」


「色々と凄いよ!まぁまず体力はこのくらいだろう。次の気力、これは高い!レベル6でこの450は高い。私はレベル40で480なんだ。レベル6の時は200も無かったと思う。次に魔力だが、これは異常だ、1080は宮廷魔術師だって余裕で狙えるレベルだ、宮廷魔術師が2000台だからな、それに知力が高すぎる1250なんてあり得ない。普通は400〜600程度なんだぞ?」


「確かにここまで知力が高いと高等科レベルの本を読むのも納得ね。」


 お母さんが一人で納得してるが、お父様もうんうんと頷いている。

 多分知力が高いのは前世の影響だろうな。

 文系の知識はさっぱりのはずだが、まぁいいか。


「あぁ、そしてまぁ精霊の事は置いておいて女神エリフィス様の加護は前代未聞だぞ?」


「え?そうなの?」


「あぁ、女神エリフィス様はこの星をお作りになさった女神なんだ。これがもしエリフィス教にでも知られてみろ、一瞬でお前は神の子に祭り上げられるぞ!ステータスは本人の意志で隠せる。他の項目は置いておいて加護は隠せ。分かったな?」


 えぇ〜、あいつ、いやいやあの女神がか?うん〜まぁあれでも一応女神だしな。

 本人に会ったらガッカリするだろうなぁ〜


「は、はい。お父様、分かりました。」


「そうか、よし。しかしまさか我が息子が女神エリフィス様の加護を頂けるとはな。」


「ええ、そうね。それより私が気になるのはこのスキル欄にある精霊視ね。こんなの見た事ないわ。」


 多分、僕が可視化していない精霊が見えるのはこの精霊視スキルのせいだろう。

 だから可視化せずに空中を漂っていたシルフィを見つけられたんだろう。

 僕がそう考えていると横でシルフィもうんうんと頷いている。

 ちなみに今はシルフィは可視化していない為、僕にしか見えない。


「俺も見た事ないぞ。精霊との親和性が高いのはこの精霊視スキルのせいか?」


「いや、逆に精霊視スキルがあったから精霊との親和性が高いんじゃ無いのか?」


「そうかもしれないわね。」


 やばいやばい、話変えないと。

 そうだ!お兄様のスキルを見てみよう、平均がどのくらいか分かると思うし!


「シリウスお兄様のステータスを見せてよ。」


「あぁ、いいよ。ステータス。」



―――


【シリウス•アルファス】


性別:男

年齢:12歳

level:21

種族:ヒューマン

魔法属性:水•光•木•無

体力:510/510

気力:270/270

魔力:770/770

知力:620

所属:国立ウィルソン学園

状態:健康

スキル:剣神の加護

契約:光の下位精霊

加護:無し


―――



「う〜ん、やっぱりレインと比べると見劣りするなぁ。」


 シリウスお兄様がしきりに首を捻っている。

 あぁ〜逆効果だったか?俺の魔力量はシリウスお兄様の1.7倍程度か、しかし俺のレベルが6、シリウスお兄様のレベルは17って事は。

 なんだかレベルあげるのが怖くなってきたぞ。


「お父様、レインと比べるのは間違っていますよ!」


「ははは、そりゃそうだな。」


「ルーお姉様のステータスはどのようなんですか?」


 シリウスお兄様がお父様に抗議の声を上げる中、俺はそれを放っておいてルーお姉様に聞いた。


「う〜ん、まぁいいかな?ステータス。」


―――


【ルー•アルファス】


性別:女

年齢:11

level:19

種族:ヒューマン

魔法属性:風•火•雷•光•無

体力:390/390

気力:330/330

魔力:820/820

知力:750

所属:国立ウィルソン学園

状態健康

スキル:無し

契約:光の初位精霊

加護:魔法神の加護


―――


 うんうん、お兄様より魔法系が高い。

 属性も4つあるし、多分お兄様は剣などの武芸に秀でいて、お姉様は魔法に秀でいるのだと思う。


「お姉様はお兄様より魔力が高いのですね。」


「レインに言われてると、なんだか嫌味に聞こえるわ。」


「そ、そうですか?それよりもお兄様もお姉様も精霊と契約しているのですね。」


 俺に散々「ずるいぞ〜」とか言ってたくせに、二人ともちゃっかりと契約しているんじゃないか。


「アルファス領にいて10歳になってもなんの精霊とも契約しない人自体殆どいないわよ。貴方みたいに5歳で中位精霊と契約するなんて人は流石にいないけどね。」


「シリウスもルーも優秀なはずなんだけどねぇ。やっぱりレインのステータスと比べると霞むわねぇ。」


 う!、知力は仕方がないとして、魔力と気力の数値はいじっておいた方が良かったか?でも後々バレたら面倒だなぁ。

 精霊契約に関してはまぁ、バレる事ないだろう、余程の事がない限り。


「むぅぅ、とりあえずレイン。女神エリフィスの加護は隠しておくんだ。分かったな?」


「分かりました、お父様。」


「貴方、興奮するのは分かるけど流石にひつこいわよ。精霊視という事はシルフィより上の精霊と契約するかもしれないわね。もしかして上位精霊かも!」


 ごめんなさいお母様。

 もう既に大精霊と契約してしまっているんです。


「いやいや、俺の息子なら大精霊だっていけるよ。」


「レインがもし大精霊と契約したらどうなるの?」


 そんなIFの話しないでください。

 もうIFじゃなく現実になっちゃっているので、聞くのが怖すぎます。


「そんな事が知られたら間違いなく国が動くわね。でも今の国はどこか精霊の事を軽視してるっていうか軽く見ているというか、」


「あぁ、そうだな。契約した精霊は是が非でも契約者を守ろうとするだろう。もし、その矛先が国に向いたら国家でも勝てないだろう。大精霊ほどの精霊になったら他の大精霊達も黙ってないだろうな。」


「ヒィィィ!!」


 ヒィィィ!!とんでもないよぉ〜!

 ちょっとシルフィ!なんで顔がニヤついているの?そんな「当たり前よ?」みたいな顔しないでぇ〜!

 ってかシルフィにそんな実力あるの?僕知らないよ。

 契約した後に大精霊って教えてもらったんだよ?卑怯だよね?契約違反だよね?


「大丈夫だよレイン。大精霊と契約した人間なんて過去1人も居ないんだから。それにもしレインが大精霊と契約して国を敵に回しても精霊が出なくても国は負けるよ。」


「え?どうしてなの?」


「この国にはいくつかの宗教があるが、どの宗教も女神信仰で精霊は女神の従属とみられているんだよ。つまり大精霊に認められた人と国、どっちに着くかなど聞かれるまででもないという事だよ。まぁ今の王家はあまり精霊との仲が良くないからな。」


 なんか嫌な予感どころか僕の将来を言われているみたいで冷や汗が止まらない。


「え、なんで?」


「精霊に自分達の傘下につかせようとしたからよ。人間は精霊達によって生み出された生き物。その生み出した生き物に傘下につくなど断じて認められる訳が無いのよ。だから王家はここ200年、精霊と契約した人は居ないわ。まぁ精霊達がどう思ってるかは、分からないけど。王家の人間があからさまに精霊と契約するのを避けているからだけどね。」


「へぇ〜そうなんだ。よくお祖父様は国に仕えられたね?」


「まぁ、王家の人間はともかく、国も流石に精霊を無下にできないからね。それに上位精霊と契約している人が二人ともアルファス家の人間だからかな?まぁ三人目が目の前にあるけどな。」


 なるほど、今現在は上位精霊と契約するのが最大で、この国に1人いるけど、その1人はアルファス家の人間。

 それは領主同士のバランスが取れないとしてお祖父様は国に仕えているのか、って事は俺が大精霊と契約しているなんて話したら………駄目だな。


「そう、国トップの精霊使い2人がアルファス家というのはどう見てもバランス的に良くないんだよ。只でさえアルファス領は精霊の加護がある土地と呼ばれているのに、」


「お父様も大変なんだね。」


「あぁ、大変だよ。おっと長話し過ぎたな。さぁ、帰るぞ!今日はご馳走だ。」


 え〜い、今日はとりあえず精霊に関する事は忘れてたのしむぞ!


「「「やった!」」」



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