第40話 登場兵器
登場兵器
レタール銃
15年ほど前の統一歴1775年にルクレール王国の国立魔導研究所で開発された魔導銃であり、これまでのトースタ銃に比べて非常に性能が良く、射撃性能•精密性能•装弾数とどれを取ってもトースタ銃より遥かに良かった。
しかし高価であり1丁辺り7000エルの為、開発から15年経った現在でも配備が進んでおり、一部の資金に余裕がある国家が部隊に装備しているだけである。
重量:4.1kg
全長:910mm
射程:700m
装弾数:7発
価格:7000エル
トースタ銃
40年ほど前の統一歴1750年にルフト王国科学研究局で開発された魔導銃である。
これまでの魔導銃と比べて1発毎に込めずに3発装弾できたのが1番の進歩である。
現在のエリフィス教諸国軍の鉄砲隊で広く普及している魔導銃であり、価格も4000エルと安価な為、性能が格段に良いレタール銃が出てきてもまだ主力の魔導銃である。
重量:3.7kg
全長:805mm
射程:550m
装弾数:3発
価格:4000エル
レスター銃
去年、アルファス領科学技術研究開発局(現在のアルファス連邦国科学技術研究所)で極秘裏に開発された最新鋭の魔導銃である。
これまでの魔導銃と違いボルトアクション方式にした為、格段に性能が向上した。
現代地球でいうと狙撃銃な為、射撃精度はかなり良い。
ただ、12発弾倉で射撃精度を落として次射までの時間を短縮したが、トースタ銃やレタール銃よりは遥かに性能が良い。
価格は1丁辺り4000エルで、レタール銃より安価でトースタ銃と同一価格帯である為、アルファス連邦国軍では3年で全兵に配備させる予定である。
重量:3.5kg
全長:840mm
射程:750m
装弾数:12発
価格:4000エル
ガトリング砲
6年前の統一歴1784年にルクレール王国の国立魔導研究所で開発された新型機関銃
連射が出来るというこれまでの常識を塗り替えた銃であり、陸上型魔導砲みたいに車輪に載せて運んでいた。
1機辺りの価格は4万エルとレタール銃の8倍であるが、それに見合うだけの性能があり、各国は数百機購入しており、鉄砲隊で運用している。
アルファス連邦国も400機購入し、主に城塞や基地の防衛用に使用している。
重量:17kg
全長:1290mm
射程:800m
装弾数:250発
価格:4万エル
魔導砲
地球と違い精霊使いや魔法使いがいる為、必要性はそこまで高くないが、誰でも扱え、汎用性も高い事から開発が急速に進んでいる兵器。
魔法使いや精霊使いを乗せるわけにもいかない軍艦などの船に搭載されており、その性能は地球の大砲より高性能。
火薬もあるが、魔導銃のように魔力で発射する為、比較的精度が良く射程が長い。
射程は約7kmほどであり、移動可能な大砲としては比較的長射程を誇っていた。
その後艦艇に搭載する砲は従来の固定式から回転式となり、15cm砲や20cm砲などが誕生し始めた。
その艦砲の射撃精度も良く、それは火薬を使ってない為、反動が少なくブレが少ないからである。
α/β/ε型戦列艦
α/β/ε型戦列艦はエリフィス教諸国海軍で一般的に使用されている戦列艦艇である。
α型は60門、β型は80門、ε型は100門の大砲を左右に構え、これまで長きにわたりルフ教諸国からの侵略を防いできた軍艦である。
蒸気魔導機関であり魔法により水を温め蒸発させ、その水蒸気でタービンを回し外輪式推進器により推進力を得る艦艇だ。
しかしそんな戦列艦艇も時代の流れには勝てず装甲艦にその役目を渡して行く事になる。
排水量:700/t1200t/1800t
全長:51m62m74m
全幅:12.5m/14.7m/17.5m
速力:12kt
燃料:魔力
乗員:600名/720名/800名
兵装:12ポンド砲×40門、12ポンド砲×60門、12ポンド砲×80門
魔導機関
この世界には魔法が存在し、早期に魔導機関と呼ばれる大型魔導具が存在し、また魔導具に備え付けられる魔石により出力なども変わる為1800年代後半になるまで魔導機関に変わりはほぼ無かった。
また地球歴史のように帆船から蒸気機関による帆船、その後装甲艦というゆっくりとした移り変わりも無く、魔導機関による帆船から装甲艦、装甲艦は30年程で終わり、地球みたいに100年程続かなかった。
1790年程に開発された装甲艦だが、1820年程には回転砲塔式の戦艦が誕生し、魔導推進機関を搭載した魚雷も1805年には実戦配備されて行った。
また、装甲艦や戦艦を建造する上で問題となると鉄だが、魔導具を使用した製鉄所により1810年にはアルファス連邦国1ヶ国だけで年間1万5000tと同時期の地球世界のイギリスの5000tの約3倍もの鉄を生産し、更にその質も地球世界の1880年レベルはあった。
その後、エリフィス教諸国陣営とルフ教諸国陣営による100年以上に渡る軍拡競争が発生する事により科学技術は魔導技術と合わさって、地球世界を遥かに超える発展を遂げる事となる。
1900年には魔導推進機関によるジェット機が開発され、更に石炭や石油を一切使用しない為、空気などの自然を汚さない。と地球とは全く違う文明•文化となる。
オルレアン級装甲艦
古代文明の遺跡から発掘される魔導戦艦によりこれまでの戦列艦は一切歯が立たなくなり、そこでルクレール王国海軍は新たな艦種として10年程前の統一歴1790年に装甲艦を建造した。
その後の試験で装甲艦は予想を上回る数値を叩き出し、そこから帝国などのルフ教諸国家に対応する為、エリフィス教諸国家での装甲艦の開発競争が相次いだ。
これはルクレール王国がルフ教諸国家に対応する為、装甲艦を国家機密にしなかった為である。
そしてその後完成したのがオルレアン級装甲艦である。
オルレアン級装甲艦は排水量2750tで全長70m、全幅13mで14ノットの速力があり17cm砲を6基搭載している。
ちなみに魔導艦艇の為、石炭や石油などは要らず魔力を充魔して置くことで航行が可能である。
排水量:2750t
全長:70.5m
全幅:12.95m
速力:13.8kt
燃料:魔力
乗員:247名
兵装:17cm単装砲×6基、7.6cm単装砲×4基、3.5cm単装砲×4基、その他機関銃など
同型艦:8隻
トートル級戦艦
統一歴1803年にルクレール王国海軍が建造した戦艦である。
戦艦の名前に相応しく排水量1万2000tで30cm連装砲塔を3基搭載しており、試射では古代文明の艦艇を破壊する程の威力を誇った。
トートル級戦艦の就役により、他の他国も競って1万t級を超える艦艇を建造•就役させていきルフ教諸国の脅威もあった為、時代は戦艦建造ラッシュとなった。
排水量:1万2000t
全長:141m
全幅:19.5m
速力:16.2kt
燃料:魔力
乗員:650名
兵装:30cm連装砲塔×3基、15cm単装砲×16基、その他機関銃など
同型艦:7隻
ウィリア級装甲艦
統一歴1800年にアルファス連邦国海軍が建造した装甲艦である。
ウィリア級装甲艦を建造した時にはエリフィス教諸国海軍は4000t級艦艇の建造を行なっていた為、アルファス連邦国もそれに合わせて4000t級装甲艦を建造した。
国土を海に囲まれているアルファス連邦国にとって海軍戦力の拡充は一番の課題であり、重点的に予算投入が行われた事によって魔導戦艦を保有しないながらもエリフィス教諸国内ではルクレール王国海軍に続き2位の海軍力を手に入れた。
ちなみにもちろんレインも設計から手伝っている。
排水量:4200t
全長:117m
全幅:21m
速力:16.4kt
燃料:魔力
乗員:270名
兵装:20cm連装砲×3基、7cm単装砲×12基、その他機関銃など
同型艦:8隻
ファルス級巡洋艦
統一歴1804年アルファス連邦国海軍が建造した艦艇である。
装甲艦の建造ラッシュだったエリフィス教諸国やルフ教諸国はついに1万t級の戦艦を相次いで就役させる中、アルファス連邦国は新たに開発された魚雷を搭載した巡洋艦の建造を決定した。
非常に兵装の配置などが考えられたファルス級巡洋艦はその後の艦艇建造にも多大な影響を与えた艦艇となった。
25cm連装砲を4基を始めとした砲塔を搭載し、連装魚雷発射管を4基搭載している。
ちなみにもちろんレイン監修である。
排水量:7800t
全長:112.4m
全幅:18.2m
速力:18kt
燃料:魔力
乗員:420名
兵装:25cm連装砲×4基、3連装魚雷発射管×4基、その他副砲や機関銃など
同型艦:4隻
フイルネア級戦艦
統一歴1807年にアルファス連邦国が建造したアルファス連邦国海軍初の戦艦である。この艦艇の就役によりアルファス連邦国海軍は2個艦隊(各8隻)の整備を終え、近代海軍となった。
この頃相次いで進水していた戦艦の中では小型の部類に入るが、1番近代的、効率的であり、性能はダントツで高かった。
アルファス連邦国海軍艦隊の旗艦を務める艦艇であり、30cm連装砲を4基8門搭載し、新型砲弾により射程•精度が非常に高かった。
排水量:18600t
全長:176m
全幅:24.2
速力:24kt
燃料:魔力
乗員:540名
兵装:30cm連装砲×4基、15cm副砲×12基、その他機関銃など
同型艦:2隻
グリム級装甲艦
エリフィス教諸国が続々と装甲艦を建造していく中、ルフ教諸国がエリフィス教諸国に対応する為に統一歴1793年に共同計画•共同建造した装甲艦。
15cm単装砲を搭載しており、主に魔導戦艦の補助に当たらせる為に建造した為、速力を重視して防御を軽視した為、いざ戦闘になると次々と撃沈されて行った。
当の魔導戦艦も防御が非常に弱かった為、20cm連装砲などにより次々と撃沈され、ルフ教諸国は徐々に制海権を失って行った。
排水量:2700t
全長:66m
全幅:16.2m
速力:18kt
燃料:魔力
乗員:291名
兵装:15cm単装砲×8基、5cm砲×14基、その他機関銃など
同型艦:26隻
魔導航空機
この世界ではレインが生まれる10年前の統一歴1768年に動力航空機の初飛行に成功したが、20年近く経った現在でも量産するに至っていない。
その理由はワイバーンという飛龍がおり、各国はその飛龍を航空戦力として使用している為、動力航空機を開発する必要が無いのである。
現状では後続距離は100kmにも満たず格闘性能や速度などの殆どの面でワイバーンに圧倒的に負けている。
その為、ワイバーンが生息していないアルファス連邦国とルフト王国では本格的に研究開発が行われているが、他の国では予算も少なく細々と行なっている。
そのかわり他国ではワイバーンの品種改良などが行われており、航空機が戦力としてワイバーンにとって変わる日はまだまだ遠いようである。




