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第16話 学園寮



「はい、皆さん初めまして。私はSクラスの寮を担当しているルミエスです。また学園で歴史も教えています。よろしくお願いします。」


 僕たちは学園の施設紹介を終え夕方には学園の敷地内にある地球なら文化遺産になっているような立派な建物があった。

 その建物はSクラスの20名の為だけにあるの学園寮である。

 1階から3階まであり1階には団欒室があり、2階から3階の各階に2名づつの計5組の部屋がある。

 Aクラスの学園寮も殆ど同じような建物だが、Bクラスから下のクラスは男女別の学生寮である。

 当然、S•Aクラスの学園寮より質素であるが学園寮としては十分な寮であった。


 そして、ルミエス先生に連れられて部屋の案内された。

 2名1組で泊まる部屋は15畳くらいの部屋であり、部屋にはベットと勉強机が2つと、3人ほどが座れるソファーがありベランダも付いていて、その部屋が5つある。

 まさに3つ星のホテルのような建物と部屋であった。


「はい、では部屋の紹介は終わりです。ちなみに私もこの寮の1階に常に居ますので何かあったら遠慮なく聞いてください。1階にはこの寮の団欒室がありますので勉強したい時などは本などもありますので好きに使ってください。では、部屋割りを言いますので荷物を持って置いてきてください。」


 そう言って部屋割りが発表されたけど、案の定僕はエルナ王女と同じ部屋であった。

 ちなみに階は3階の角部屋であった、部屋にはお菓子やお茶などが置いてあり、本当にホテルみたいであった。


「よろしくエルナ姫。」


「姫はやめてください。」


 そう言うとエルナは頬を赤めた、うわっ!可愛い。


「はいはい、よろしくエルナ。」


「はい、よろしくお願いします。」


 すると部屋の上にある魔導スピーカーからルミエス先生の声が聞こえてきた。

 おそらく1階に放送機器みたいなのがあるのだろう。


『皆さん。荷物を置いたら1階の団欒室に集合してください。学業のコース選択について説明致します。』


「コース選択?」


「はい、学園の授業は絶対に受けないといけない授業と自由選択出来る授業の2種類があります。恐らくコース選択というのは自由選択の方の授業でしょう。」


「なるほど、どのくらいの種類があるのかな?」


 エルナのお兄様はルーお姉様と同じ中等部なので色々と教えてもらっているのかもしれない。

 僕のお兄様とお姉様はそう言う事についてさっぱり教えてこない、何故だ。


「さぁ、分かりませんが6つ選択しなければならない事は確かですね。」


「ありがとうエルナ。」


「い、いいえ。分からない事があればいつでも聞いてください。」


 なるほど、エルナから簡単にコース選択について教えてもらった後、僕たちは螺旋階段を降り1階の団欒室へと向かった。


「は〜い、では皆さん集まりましたね。では今から放送通り皆さんのコース選択について説明しようと思いますが、その前に皆さんにクラスの特典について説明します。まず皆さんSクラスには図書室のエリア3までのエリアが解放されます。」


 そう言った途端に団欒室に集合しているみんなが急にザワザワと騒ぎ始めた。

 図書室にはエリア1〜エリア5までの5段階のエリアがあり、それぞれ置いている本の難易度や危険度が違う。

 最高段階のエリア5の場所には使えたら(使える人はいない。)国にとって危険になるような魔法が書いてある魔導書や国の真の歴史や知られると不味い事が書いてある本などが置いてある。

 しかし僕の家の書庫にはその辺にあったら不味い本や禁忌なんかも書かれている本が普通にあったし、警備も緩かった。

 まぁ、多分精霊達が見張っているんだろうけど、緩かったのは僕だからかな?

 Bクラス以下は一番本の数が多いエリア1までの本が閲覧でき、Aクラスはエリア2まで、そしてSクラスがエリア3までである。


「はいはい、気持ちは分かるけど今は静かに。次の特典を説明する前に入学時に貰ったカードを出して。」


 ルミエス先生がそう言うと皆、途端に静かになり言われる通りに入学時に貰ったカードを出した。

 そのカードには自分の名前とランク、所属と6000Eと書かれていた。


「そのカードは冒険者ギルドのカードよ。貴方達は既に冒険者ギルドに登録されているの。みんなのカードにはそれぞれの名前とランク、みんなは初心者のEランクね。あと所属の学園と6000Eと書かれているはずよ。その6000EがSクラスの特典。Sクラスの生徒には毎月学園から6000エルが渡されるわ。」


 そう言った途端また団欒室が騒がしくなった。

 この世界のお金の単位はエルであり1エルで日本円に表すと大体10円程である。

 またお金の通貨の単位は次の通りである。


王金貨:100万E

白金貨:10万E

大金貨:1万E

金貨:1000E

小金貨:500E

銀貨:100E

小銀貨:50E

銅貨:10E

小銅貨:1E



 となっている、ちなみにこの国では銀貨2枚程度、200Eあれば3人家族が1日普通に暮らせるらしい。

 そう考えると1ヶ月30日(この世界でも1ヶ月30日だった)で6000Eという事は1日200E程度である。

 しかし食堂は全品無料で寮費も要らないので相当高いお小遣いだろう。


「はいはい静かに。これがAクラスだと4000エル、Bクラスだと2500エル。Cクラス以下は1500エルだから気をつけてね。」


 うわ〜、Cクラス以下はSクラスの6分の1かよ、それでも1日50エルか、お小遣いだと考えると充分だな。

 こうしてクラスによる特典を付けて上のクラスに上のクラスにと競争をさせているのか、しかしなんというか地球だとあり得ない方法だな、流石異世界。


「あの〜先生。さっき冒険者ギルドのカードと言っていましたけど僕達も依頼を受けられるんですか?」


「ええ、受けられるわよ。それで小遣いを稼ぐという方法もあるわ。でも私はそうやってせっかくSクラスになったのに依頼を受け過ぎて総合成績がどんどん下がってクラスまで下がっていった人も嫌というほど見たからオススメはできないわね。」


 男子の質問に対して答える先生、確かに日本円で月6万円ものお小遣いを貰って、それを増やそうとしてクラスが下がってお小遣いの額まで下がる、本末転倒だな。

 僕はそうならないようにしようと今、心に誓った。


「あぁ、そうそう。この中には貴族などもいるけど使えるお金は学園から毎月支給されるお金とギルドで稼いだお金だけだからそのルールはしっかりと守ってね。」


「まぁ、話はそれたけど特典は図書室のエリア3までの解放と月6000エルのお小遣いね。では話を戻してコース選択について説明します。」


 そう言い長かった脱線しまくった話を戻してコース選択について説明し始めた。

 コース選択については大学みたいに単位制で基本教科9教科と自由教科6教科の15教科で年3回の定期テストは1500点満点らしい。

 自由教科は魔法分野だけでも応用魔法|•||•|||、精霊魔法|•||•|||、攻撃魔法|•||•|||、防御魔法|•||•|||、支援魔法|•||•|||の5種類ある。

 また、他にも格闘術|•||•|||や魔導学|•||•|||、薬草学A|•||•|||、薬草学B|•||•|||など全20種類あった。


「まぁ、じっくり考えてね、どれも|•||•|||とあるのは初等部の1年2年3年で3年かけて学ぶものだから、コース変更は次は中等部に上がる時にしか出来ないから、みんなしっかり考えるのよ。ちなみに私が教えている歴史学は基本教科だからみんな出席ね。」


 ルミエス先生がそう言い各部屋にコース選択についての詳細が書かれている本があるからパートナーと一緒にじっくりと考えてね、と言い話を続けた。


「はい、では各自明日までにこの書類に書いてサインして私に提出してね。締め切り期限は昼の12時だから時間厳守ね、では解散!」


 そう言うとルミエス先生は魔法で生徒全員分30枚整っていた書類を魔法で飛ばしてみんなに配った。

 そして手を叩いて「解散!」と言うと皆それぞれ自分の部屋に帰っていった。

 僕もエルナと一緒に螺旋階段を登って部屋へと帰った。



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― 新着の感想 ―
[気になる点] ・第1話で研究所勤務と説明しながら,女神との会話の第一声が「...学校から帰っていた筈...」って意味不明. ・第13話で男女混合の寮だけど「一人部屋」と説明してたのに,16話で2人…
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