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第12話 結果発表

 


 そして次の日、いよいよ国立リフェルティア学園の合否発表の日である。

 シリウスお兄様とルーお姉様はどうやら授業らしく僕とシルフィで見に行く事になった。


「無事Sクラスに入れていると思う?シルフィ。」


『ま、Sクラスどうこう言っている時点で合格はしているでしょうね。Sクラスかどうかは分からないけど。』


「まぁ、とりあえず結果を見ますか。首席だったら嬉しいんだけど。」


 そうこう話している内に結果が張り出されている大聖堂前に到着した。

 大聖堂前には合否発表を見に来た人達で混雑していたがなんとか合否発表は見る事が出来た。

 発表は上から順に首席と副首席から20名がSクラス、それ以下は40名毎に区切られ計300名の受験番号が書かれている。

 ちなみに僕の受験番号は1192番である。

 そして僕の順位は、


 •1位   受験番号:1192番、点数:800点

 •2位   受験番号:0001番、点数:753点

 •3位   受験番号:5124番、点数:751点


 見事1位だった!しかも800点と見事シリウスお兄様やルーお姉様の記録を追い越した。

 やっぱり精霊と契約しているから加点対象になったのが大きかったのか。

 周りからは「800点だと!?あり得ない。」「あの入試で800点を取れるなど。」などの声が聞こえてくる。

 これ僕が1192番だと知られない方が良いな。


『レイン、凄いじゃない。800点よ!?Sクラスどころか見事首席入学よ!』


 シルフィが自分の事のように喜んでくれる。

 こういうのって地味に恥ずかしいんだよな。


「シルフィにはいつも感謝しているよ。ありがとう。」


『まぁ、そうだね。それより今私達は他の人から見えないから貴方、独り言のように聞こえるわよ?さっさと手続き済ませてから宿泊場所に戻ったら?』


「そ、そうだね。変な人に見られるね。さっさと手続き済ませて戻るとするか。」


 その後さっさと受付場所で手続きを済ませた後、宿泊場所に戻って行った。

 そしてシルフィと話しをしようとしていたのだが、出来なくなった、何故なら。


「やぁ、レイン。入試の結果はどうだった?当然Sクラスだよね?何位だった?」


「お兄様、レインはお兄様より優秀なのですからお兄様みたいに4位などあり得ません。まぁ私には敵わないから3位よね?レイン。」


 出ましたよ僕のお兄様とお姉様、ほんとSクラスって暇なの?それとも授業サボってるの?

 僕も試験終わって結果発表して安心して疲れたんだけど、今日は結果見ただけど。


「あ、あの。」


「まぁ、合格したんならいいじゃないか、お父様やお母様にもすぐに知らせならきゃ。それで何位だった?」


「えっと、800点で首席合格でした。」


「なるほど、首席合格か、それは良かった。」


「そう、首席合格。」


 あれ?シリウスお兄様もルーお姉様も随分と普通な反応だな。

 もっと過剰に反応するのかと思っていたが、別に満点って珍しくないのかな?


「「首席合格!?」」


 急にシリウスお兄様とルーお姉様が声を大にして僕に聞いてきた。

 どうやら珍しいようだった、二人の目がさっきと全然違う。


「は、はい。800点でした。」


「う、嘘でしょ?800点!?私より遥かに高いわ。ってか満点!?弟に負けたわ。」


 ルーお姉様があからさまにがっかりするが、確かルーお姉様は1位と1点差で2位だったんだね。

 いいじゃない今は1位なんだから、まぁ首席合格の僕が言える事じゃないけど。


「ルーはいいじゃないか、俺なんか4位だぞ?お父様になんて嫌味言われるか。」


「い、いや別にシリウスお兄様も4位でSクラス入学ですので嫌味は言われないかと。」


「いやいやいや、800点てレイン。あの入試でどうやったらそんな高得点取れるのよ。」


 もう二人はあり得ないと行った感じて矢継ぎ矢に質問をぶつけてくる。

 どうやったらと言われても知力が1250あったからとしか言いようがない。


「どうやってって言われても僕は精霊と契約してましたので加点されたからだと。」


「精霊と契約?でもあれの加点は300位より下の人じゃないと加点されない仕組みだったんじゃないか?だからお前には加点されてないと思うよ。」


『『「え?そうなの?」』』


 シルフィと僕の声が嵌った。

 僕は800点満点で1位だから精霊との契約による加点は発動されていないのか。


「なら学力試験で満点、戦闘試験で満点、魔法試験で満点っていう事か、」


「普通、戦闘試験や魔法試験は満点取る事は珍しくないのよ。でも学力試験で満点は前代未聞よ。流石、知力1250の弟よねぇ〜。」


 なんだか嫌味のように聞こえるのは気のせいかな?知力1250は間違いなく前世の影響だからいい加減諦めて欲しい。

 諦めきれない気持ちは一部分かるけど。


「ほんと、その知力のうちの150でもいいから分けて欲しいよ。」


「シリウスお兄様、そんな夢物語みたいな事言っている暇があるならアルファス家の長男としてもっと魔法の方を励んだらどう?ステラ姉様は入学から卒業まで常に首席だったらしいわよ?」


 シリウスお兄様は剣の神の加護を受けている為、魔法より剣の方に力を入れている。

 ルーお姉様は魔法の神の加護を受けている為、シリウスお兄様と違い魔法の方が得意である。

 他国の王室に嫁いだステラ姉様は剣も魔法も平均的だったらしいが学力が非常に高かったらしい。

 それでも800程度だから僕はほんとどうなってるんだろう?


「そうは言ってもね、こんなに優秀な弟がいるんだからなぁ。」


「まぁ、そうよね。風の中位精霊と契約するとか、一体どうなっているの?貴方なら大精霊と契約したって言っても驚かないわ。」


 ルー姉様が嫌味みたいに言ってくる。

 ほんと、中位精霊って説明したけど大精霊と分かった時どうなるんだろ?


「流石に大精霊と契約は言い過ぎだよルー。そんな大精霊と契約したらその各属性の自然現象を無限に再現出来るんだよ?まぁ、大精霊がそんな事許さないと思うから契約を破棄させると思うけどね。」


「まぁ、とりあえずお父様とお母様にこの事を報告いたしましょ。きっと首を長くして待っているわ。確か入学は1ヶ月後だったわよね?じゃあね、レイン。楽しみに待っているわ。」


「レインに負けないように俺も頑張るか〜、」


 そうは言ってもね、シリウスお兄様は剣が大得意でルーお姉様は魔法に関しては学年最優秀だからね。

 人には向き不向きがあるから一概に言えないんだが、お兄様とお姉様が良いならいいんだけど。


 そしてその後、僕は試験が終わった為、学園内に設置されている転移装置という古代文明の遺産、アーティファクトを使い試験の結果を両親に報告しに帰宅した。

 試験会場だった国立リフェルティア学園は自宅のあるアルファス領から軽く数百キロある為、貴族専用の転移装置を使うのである。

 これは国立リフェルティア学園の生徒と貴族のみであり、他の人は使用出来ない。

 このおかげで普通なら船と馬車で数十日間かかる移動も数秒で済むのである。

 そうして家に帰った僕は両親に早速試験の結果を伝えに向かったのである。





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