第4話 桐也の苦難 (前)
やっと大学受験が終わりました!!これで執筆に集中出来ると思ったんですけど、3ヶ月弱ほどのブランクで元々無かった文才が更に酷いことになってしまい、かなり苦戦しました。そんな駄文でよければどうかお付き合いください。
まず一番最初に学校に着て言われた言葉は
「やっぱり侑希は女の方がしっくりくるな!」
みんなにどうやって信じさせるか一生懸命考えていたと言うのに。疑うことすらしないで、みんなボクが女の子になったことを喜んでやがる。
「まぁーいいんですけどね?手間が省けてボクとしてはラッキーだから。でも、これだと男の時のボクって一体何だったんですかって話じゃない?」
複雑な気持ちでうなだれてるて
「よかったやないか!みんな信じてくれて。」
「心の中はかなり複雑だけどね、まぁいいか。それよりお腹減ったし買ってきたおにぎりでも食べようかな?」
「え〜な〜わしも食いたいな〜」
物欲しそうな目で見られても困るんだけど
「桐也は何も買ってこなかったの?」
「ああ、何も買ーてない。今月厳しくてまんま無駄遣い出来んのや」
「可哀想に・・・・でもあげないよ。計画性も無く、無駄遣いしてる桐也が悪いんだから」
「ひ、ひどい!身近にこんなに困っとるヤツが居るっつーのになんて薄情なヤツなんや!わしは悲しーで!」
「聞こえな〜い」
「頼む!後生やから恵んでくれ!わし昨日の夜からハルサメのヌードルしか食ってないんや。」
「なんでそんな低カロリーなものしか食べてないの?他に何か無かったの?」
「今うちの冷蔵庫の中、調味料と賞味期限がだいぶ前に切れてるヨーグルトと青海苔しか入ってへんのや。それとも何か?自分は調味料で味付けした賞味期限の切れたヨーグルトを食いつつ、青海苔でも舐めてろって言いたいんか!?あんまりや!あまりにも酷すぎる!」
「そこまで言って無いよ!分かったよ、あげるよこの放送コードに引っかかっちゃうような味のおにぎりを」
「何でんなもん売っとんねん!?しかもなんで買っとんねん!? 」
「いや面白そうだったし。それに不味かったら桐也に上げればいいと思ったから」
「それで不味かったんか?」
「すご〜〜く不味かった」
「くそ〜ほんまいい性格しとるで自分。でも今は仕方無い。この空腹を鎮めるため、わしは食う。食ったるでぇー!」
意を決して一口食べてみると
「あれ?意外といけるやんけ、これ。クセは強いけど不味くはないで。」
「そう?なら良かった。捨てるには勿体無かったから」
「じーーーーーー」
「なっ何?」
「自分ほんまに不味くてこれわしに寄越したんか?ほんまはそこまで不味くなかったけど、わしの為にわざわざくれたんとちゃうか?」
「何脳みそに蛆虫わいた様なこと言ってるの?刺すよ?田中君使って」
「えっ僕っスか?」
「うおっ!?どっから湧いて出てきた!?」
「ヤダな〜ずっといたじゃないっスか。君の背後に」
「何サラリと怖いこと言っとんじゃ田中!?てか侑希、お前は一体こいつをどうやってわしを刺すつもりなんや?」
「だから、田中君の『ズッキューン』で君の『ドッキューン』を貫くんだよ。うわ〜痛そ〜。痔になりそうだね?」
「え?ぼ、僕の『ズッキューン』が桐也さんの『ドッキューン』に・・・・・。ウッホホーイ!!サイコーーーっス!!マジたまんねーっス!!ついに僕が桐也さんと一つに!!グヒ、グヒヒヒヒヒヒヒ」「ヒィィィィーーーーーー!!!なんなんやコイツ!?」
「言い忘れてたけど田中君はホモだから。気を付けてね?ちなみに桐也は田中君の『抱きたい男』ベスト3に入学当初からずっと入ってるらしいよ?」
「んな情報いらんわ!てか頼む侑希、助けてくれ!アイツ目がマジや!」
「諦めな桐也。田中君がああなっちゃった以上誰にも止められないよ。狙った獲物は骨の髄までしゃぶり尽くさないと満足しない。そのせいで鈴木君や小林君は転校してっちゃったんだよ」
「田中ってそんなヤツやったんか!?てかマジで頼む、助けてくれ。一生の願いや!!何でも言うこと聞くから」
「言ったね?何でも言うこと聞くって。漢に二言はないよね?」
「おう当たり前や。わしは吐いた唾は飲まんぞ!!」
「じゃあ今日の放課後、女物の洋服や下着買いに行きたいから付き合ってね?」
「・・・・へ?」
「じゃーお願いねー」
痴呆入ったみたいなスゴいマヌケな顔してるけど取り消しとかは聞かないからね?二言はないっていったんだから
「ちょ、ちょっと待てや、服とかは良くても下着はアカン!あんな所男が入れるわけ無いやろ!?あそこは男にとっては地獄や!」
「漢に二言はないって言ったのはどこのだれだったかな〜?」
「クッ!それを言われたら何も言い返せへん!けど、何でわしなんや!?」
「・・・・・だって、頼れるの桐也しか居ないんだもん」
ウル目で、すがりつく子犬みたいな目でジッと見つめると
「し、しゃ〜ないなぁ、付いてったる」
「チョロイネ」
さりげなくボソッと呟くと
「ん?なんか言ったか?」
「全然!何も言ってないよ」
「そうか?ならいいんやけど。」
「ところでさ、ちょっと聞きたいことあるんだけどいいかな?」
「おう、どした?」「何でさっきから全然ボクの目を見て話しないの?てゆうか、さっきから胸ばっかり見てるでしょ」
「そんな事あらへんで!ちゃんと他の所も見とるで!尻とか太ももとかうなじとか!」
「黙れ、この変態。近づくな」
「仕方ないやろ、そこに目が行くのは男の性なんやし」
スゴいド外道な事を平然と言いやがって
「昨日まで男だったのに、もう異性として意識するなんて、節操無さ過ぎだよ?」
「しゃーないやん、それだけ自分が綺麗な女なんやから」
「そ、そんなに綺麗かな?」
「おう、これほどの別嬪さんはそうは居ないで」
「あ、ありがとぅ。だけど、あんまり面と向かって綺麗とか言わないでよ、かなり照れるから」
そのせいで頬がかなり赤くなって来ちゃった。
でも、嬉しいな。桐也に『綺麗』って言ってもらえて。




