第12話 再登場。そして退場。
一応健一を出してあげないといけない気がしたので少し本筋から外れてまた無駄な話しを書いてしまいました。読まなくても問題ありませんが、お暇でしたらどうぞ
『You Lose』
今ボクの目の前の画面にはその文字が映し出されていた。意味は『お前の負けじゃボケェが!』。握っていたレバーがミシミシと悲鳴を上げるのを無視してもう一枚硬貨を投入。キャラクターを選んで再戦。そしてまた同じ『You Lose』の文字が出てきた。
「嘘だ。ボクが健一に負けるなんて・・・・そうかこれは夢だ。夢に決まってる!」
「現実逃避してないで、ちゃんて現実を受け止めろよ」
向かいの台から健一がニヤニヤしながらこっちを見ている。うわ、ムカつく~!
「まぁ、実際このオレを相手にくここまで善戦したよ。誇っていいぞ?」
ブッコロス
ニドトニヤニヤデキナイクライニ
アイツノカオヲグチャチャニシテヤル
「さぁて約束通りヤックで奢ってもらおうか?
ん?どうしたんだいそんな怖い顔して。悔しいのかい?奢りたくないのかい?だから言ったじゃないか誇っていい・・・・・」
後半から何言ってるか理解を拒否しだしたけど、もう無理。我慢の限界。これ以上アイツの御託は聞きたくない。ボクは座っていた椅子をむんずと掴み向かいの台まで歩み寄って
「てい♪」
健一の脳天に振り下ろした。
「ゲボォラ!」
「ホンットに君は人の神経逆撫でするのが好きだね。そんなんだから彼女の1人もできないんだよ!」
ゴスッ!
「ギヒャ!」
「因みにボクはそうゆうの大ッキライなんだよね!?」
バキャ!!
「だから気を付けないとその内痛い目に会うと思うよ!」
「い、今現在進行形で痛い目に会ってると思うのは俺だけでしょうか!?」
「うるさいなぁ♪」
止めをさす気で力一杯振り下ろしてこのバカを黙らせる。
「これでボクの失態を知る者はいなくなった。奢る約束も消滅して一件落着!夕飯の食材買って帰ろっと」
自動ドアをくぐり1人帰路に就く侑希。1人ただの屍になった健一は半泣きになっていた。
「殴られたのは確かに自業自得だが、俺の出番これだけってこと無いよね?てかもう話終わり!?」