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初めに

一人の少年が立っている


少年の前は見渡す限りの草原

後ろを振り返れば大木が何本もそびえる森が見える


だが、少年の周囲には先ほどからオオカミが少し離れて取り囲んでいた


少年を囲んでいる5匹の目が赤いオオカミが隙を見せずに少年を囲む輪を少しずつ狭める


少年は背負っている袋に手を入れると、明らかに袋より大きな片手剣を取り出した


剣は練習で使うような刃のつぶれた、相手に当たっても明らかに切れそうにないものだ


少年は両手で剣を構えながらオオカミの動きを警戒する


ピリピリとした雰囲気が漂い始め、少年とオオカミはお互いに一定の間隔を保ち隙を狙いあう


少しの間動きがなかった状況は、少年が構えていた剣を片手に持ち替えわざと隙を見せると状況が急変する


少年が構えを解き隙をみせたことにより、油断をしたと思ったオオカミたちは一斉に飛び出す


オオカミが一斉に飛び込んできたことにより、囲んでいた輪が乱れ穴が開く


穴を見つけた少年は片手に持った剣でその穴を大きくするべく穴の近くのオオカミに向かい全力で剣を振り下ろす


獲物が諦めたと思っていた一匹のオオカミは飛び出してきた少年に虚を突かれ振り下ろされた剣に頭を打たれ絶命する


一匹が死んだことにより、穴がでかくなった輪に向かい走り出した少年を、後ろから襲ってきたオオカミに予想通りと少年は僅かに笑い、振り返りざまに剣を振り上げオオカミの顎をたたく


叩かれたオオカミは脳震盪を起こしたのか、痙攣をしながら倒れた


倒れたオオカミの脇をすり抜けて残った三匹のオオカミが右側から一匹、左側から二匹同時に迫ってくる


少年は即座にバックステップで距離を取り、背負っていたバックから二本の短剣を取り出し、即座に右側のオオカミの顔と胴体を狙って投げつけ時間を稼ぐ


その間に体当たりを仕掛けてきた左側の一匹の顔を剣の腹で叩き避けるが、もう一匹の攻撃を避けきれず左腕を噛みつかれるが、僅かに食い込むだけで血が出ない


左腕が噛みちぎれないことに動揺してるオオカミの目を剣の柄頭で殴りつける


目を突かれたオオカミが離れた瞬間に剣で頭を殴りつけ倒すが、右側から体当たりを仕掛けてきたオオカミに吹き飛ばされ、衝撃で剣を放してしまう


飛ばされ尻もちをついた少年にとどめと言わんばかりの勢いでオオカミは少年の喉元に噛みつこうとするが、なぜか先ほど投げたはずの短剣を持っている少年はのど元に迫ってくるオオカミの頭を下から短剣で刺す


刃が脳に届いたのかオオカミは少年に覆いかぶさる形で即死した


少し経ち衝撃から復活した少年は、倒れていたオオカミにとどめを刺し、敵をすべて倒したことを確認してすぐに場所の移動を開始しようとしたが、少し歩いただけで足が動かなくなり、そのまま倒れる


自分が思っていたより疲労していたことに気が付いた少年は、睡魔に意識をゆだねながら呟く


「あー、王国から抜け出して一日でこれってきつすぎるでしょう。神様に攻撃系のチートを貰っとけば良かったかな・・・」



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