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魔界の二柱  作者: 国見炯
第一章・誕生編・完
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 ウトウトとしながら乗っていたバスが、体験した事のない揺れ方をした。

 一番前に座っていたのが良かったのか悪かったのか、バッチリと理由を目撃しながら目の前の鉄の棒に顔面を強打した。

 ありえない。

 これでも一応女よ。

 絶対歯、欠けたよね。

 何ソレ。

 鼻も潰れた。


 ありえないよね。


 まだ結婚してないの?何て聞かれる年齢には達しているけど。

 化粧なんて適当だけど。

 女を捨ててるように思われているけど。


 顔面強打を喜ぶ程女は捨ててない!


 っつーか、何故バスの前に飛び出した。


 自殺か。

 世を儚んでか。


 うちの会社の従業員を見習え!

 この間なんか安売りのペンキを買ってきて自分たちで屋根を塗ったんだぞ!!


 赤字工場ですがそれが何か?


 赤字工場に倣って財布の中も真っ赤傾向にありますけど何?



 あぁ、思考がおかしい。


 身体が動かない。


 目の前のチカチカが消える。



 え……まさかこれで終わり?


 今月の伝票処理、まだ終わってないんだけど。




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