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音雨  作者: アジフライ
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コンサート当日

「ご清聴ありがとうございました。」


ハンカチで目を抑える。こんなに感動的なピアノ演奏は初めて聴いた。あまり音楽に精通していない私でも、この演奏は別格だと感じた。

周りを見渡すと、観客はそれぞれが思い思いに泣いている。中には手を振ってる方もいて、なんだか心地いい雰囲気だ。


「ただいまの曲は、ドビュッシー作曲、『月の光』です。この『月の光』には、自然の時の移り変わりが表現されています。この場で皆さんに演奏をすることができて、私も大変嬉しいです。

それでは次の曲へ移ります。少々お待ちくださいませ。」


この公演の演奏者は『風月(ふうげつ)』さん。男性だ。普段の活動ではキツネの仮面を付けており、顔を出していないが、そのミステリアスな雰囲気が人気を博している。そしてこの人のもう1つの特徴は……


「お前ら、盛り上がってるかぁぁぁぁぁ!!!」


「「「「おおおおおおお!!!」」」」


会場に怒号とも呼べる歓声が巻き起こる。


「いくぞお前ら! 『Fight the World』」


打って変わって、風月(ふうげつ)さんがエレキベースを手にロックを歌う。さっきまで静かに演奏を聴いていた観客は全員が総立ち、リズムに合わせて手を掲げジャンプしている。もちろん、私もだ。


「このまま最後までいくぞ!!!ついてこれるかぁ!!!」


風月。近年、老若男女に大人気な演奏者。彼は、様々な楽器のプロ、『マルチプレイヤー』である。

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