リボンとレースとひも
まさか、ラッキースケベから恋愛を広げようと思ったらこうなるとは……。
いつもありがとうございます。
よろしくお願いします。
あれから、もやもやし続けたので、新しい下着を買うことしました!
「モナ、かわいい下着があるお店があるらしい。一緒に行かない?」
下着の専門店に、1人で行くのは恥ずかしいとフワリちゃんから、誘われました。
丁度良いタイミングです。
バイト終わりに、一緒に行くことになりました。
「誘ってくれて、ありがとうございます。」
「うん。私、明日デートだから、新しいのが欲しかったの。」
「明日、デートなんですか?」
もじもじしてるフワリちゃんがかわいい。
「うん。シロウさんと映画に行くことになったの。」
「シロウさんて、常連のお客さんですよね。良かったですね!」
「うん。それで、明日見せる予定はないけれど、新しいのをつけて、気分をあげたいなって」
「わかります。かわいい下着をつけると、気分あがりますよね。かわいいのを見つけましょう!」
「うん。」
バイト先から近い駅ビルの中に、下着屋さんがあります。
「フワリちゃん、この下着かわいいですよ。」
「モナ、この下着えっち。」
2人で色々な下着を選びました。
お会計を終えて、お店を出て家に帰った後、我に返りました。
色々な下着があり過ぎて、感覚が麻痺していたに、違いありません。
かわいいのは、かわいいです。
私達が選んだ下着は、セクシーというよりは、とってもかわいいデザインでした。
色も白をメインに、明るく爽やかなグリーンをアクセントにした中央にリボンのあるデザインがフワリちゃん。
黒のレース生地に、白いリボンを使ったゴスロリっぽいデザインが私です。
デザインは問題なかったんです。
普通のショーツで、私達のサイズがあれば。
ブラジャーは、それぞれのサイズがあって、お互い試着して、これに決めたってなったんです。
絶対にこのデザインがいいって、フワリちゃんとなった後に、それぞれのサイズのショーツのサイズの在庫がないことがわかったんです。
もう生産が終わっていて、今後入荷はないと店員さんに言われて、その後、Tバックのタイプだったら、サイズがありますって言われました。
勢いで、それをお願いしますって言っちゃったんですよね。
ショーツは試着ができないから、そのままお会計が済んでしまって。
テンションが上がっていたから、気にしないでおうちに帰ってきて、今タグを切ろうと下着を袋から取り出したんですが……。
こんなのはいたら、おしりにくいこんで生地が見えなくなってしまうんじゃないでしょうか。
店員さんからお会計の時に、衛生商品ですので、返品交換は致しかねますのでご注意下さいと言われたことを思い出します。
そして、お値段は決して可愛くないです。
諭吉さんが飛んでいきました。
デザインはかわいいです。
お値段、返品できない、かわいい下着……。
一度、着てみましょう。
意外と隠れるかもしれません。
がさ、ごそっ。
部屋の鏡の前に立ってみました。
これは無理です。
ブラジャーは間違いなくかわいいです。
明日つけていきたくなる位、完璧です。
ショーツ、これは無理です。
前も布生地は少ないですが、後ろはほぼひもです。
おしり丸見えです。
例えばこれをはいて、バイトに行って、タイガさんの前でスカートがめくれたとします。
ひもをつけているだけで、ほとんどおしり丸出しです。
タイガさんに、どんな子だと思われることでしょう。
ひもは無理です。
私には、これははけません。
これはこのまま、押し入れにしまいましょう。
うん、それがいいです。
フワリちゃんに電話しましょう。
ヴー、ヴー、ヴー。
「モナ、どうしたの?」
「フワリちゃん、買ったショーツをはいてみましたか?」
「まだはいてないけど?」
「はいてみてください。私にはムリです。はけません」
「わかった。はいてみる。電話切るね」
その後、Limeでフワリちゃんから、メッセージが届きました。
《女は度胸》
後で聞いたら、次の日のデートに着ていったそうです。
フワリちゃん、私は本当に貴女の事を尊敬します。
悟さんもひもは嫌だと言っていましたが、モナちゃんもひもは嫌だったみたいですね。
フワリちゃん、貴女の事を尊敬します。