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ミラー・ウィーヴァー:崩れゆく世界の再生者  作者: 神崎颯
崩壊の村と紡ぎ手の伝承
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新たな旅路

村が再生し、人々の顔に笑顔が戻ったある日のこと、アリスは村の広場で静かに座り、次の旅路について思いを巡らせていた。彼女のスキルボードには、未解放のスキルが表示されたままだった。彼女は次の世界でこのスキルを解放するために何をするべきかを考え、心を整えていた。


考え事をしていると小さな足音が近づいてくるのを感じた。

アリスが顔を上げると、そこにはルーナが立っていた。彼女の目には決意が宿り、その小さな体に秘められた強さが見て取れた。


「アリス、少し話せる?」とルーナは声を震わせながら尋ねた。


「もちろんよ、ルーナ。どうしたの?」アリスは優しく応じ、彼女の隣に座るよう促した。


ルーナは一瞬ためらったが、深呼吸してから口を開いた。


「実は…私、家族がいないの。村の災厄でみんなを失ってしまって、今は本当に一人ぼっちなの…。でも、あなたが来てくれて、私の世界は少しずつ色を取り戻したの。」


アリスはその言葉を聞いて目を細めた。彼女はルーナの辛さと孤独を感じ取り、心が痛んだ。


「ルーナ…。」


「それでね、お願いがあるの。次の世界に旅立つ時、私も連れて行ってほしい。私もあなたと一緒に、新しい世界で生きていきたいの。」


アリスはしばらく考えた。ルーナの言葉には、村に残る責任を捨ててでも新たな旅路に加わりたいという強い意志が込められていた。しかし、それは簡単な決断ではなかった。アリスは彼女が村にとっても大切な存在であることを知っていた。


「ルーナ、君がこの村を再建するために大切な存在だっていうことは分かってる。でも、伝承を知っている君が本当にそう望むなら、一緒に来てくれるのは心強いわ。」


ルーナの顔に安堵の表情が浮かび、彼女は涙を浮かべながらアリスに微笑んだ。


「ありがとう、アリス。あなたと一緒なら、どんな困難も乗り越えられる気がする。」


アリスはその小さな手を握り返し、力強く頷いた。


「私たちで新しい世界を紡ぎ直していこう。」


2人が手を取り合い誓い合ったその瞬間

『フォン』という音と共にスキルボードが立ち上がった。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

:スキル


・運命の糸(Lv.1)

・過去視 (Lv.1)

・縁の強化(未解放)


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「、!スキルの名前が表示されてる!」

アリスは心の中で驚きと共に声を上げた。


「でもまだスキルは解放されてないのね、」

スキルが未解放の理由は謎だが名前が知れただけでもアリスにとっては一つ前進した気持ちになった。



翌朝、二人は村人たちに別れを告げ、次の世界へと旅立つ準備を整えた。村人たちはルーナが去ることを惜しんだが、彼女の決意を尊重し、彼女が選んだ道を祝福した。


アリスとルーナは村の門を抜け、新たな冒険へと一歩を踏み出した。二人の背中には、これから始まる未知の世界への希望が光っていた。

仲間が増えたー!


縁の力ってなんなんだ…?

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